続・ピラティスインストラクターはどこまで解剖学に長けていなければならないのか | 呼吸からはじめるピラティスライフ

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ピラティスライフ・ナビゲーター
西村由美です

 

 


先日、こんな記事を書きました。

クリップピラティスインストラクターはどこまで解剖学に長けていなければならないのか



今日はこの続きを書いてみます。


例えば、こういう動画。



インストラクターの皆さんは
どういう風に活用してますか?
 

“お勉強”のため?
理解を深めるため?
それだけだとちょっともったいないかも。

 
●●筋がどうの、とか
●●関節がどうの、とか
そういう分析ってお客様には不要。
 

私たちインストラクターは
お客様の望む「成果」のために
エクササイズをチョイスしますね。
そして、それを適切な動きに誘導しなければ
お客様の望む「成果」にはたどり着けません。
(エクササイズのチョイスが間違っていなくても
誤った動きでは効果的に作用しないから)


お客様がうまくできないとき、あるいは
動かしたいところが動かしたいように
動かなかったりするときがあります。

 
そういう場面でね
こういう動画を見まくっていることが
すごく役に立つんです。

 
パーソナルな指導の場面では
言葉だけで動きをナビゲーションするより
タクタイル(触知的に)を使って
骨の動きをナビして差し上げたほうが
断然早く効果的な誘導ができます。
 

そのときに、動画で見たイメージが
自分の中に蓄積されていると
お客様の身体がスケルトンに見えて
 

例えば上の動画のような肩甲骨の動きなら
上腕骨をこっちに捻って動かしてあげれば
自然な肩甲骨の動きになるよなー、とか
そういうことが感覚的にわかってくるから
そういうふうに動けるように自分の手で
骨の動きをガイドしてあげればいい。



 

これができると、お客様の
「できない」「難しい」を減らし
「気持ちいい!」「わかった!」を
引き出すのが簡単になります♡
つい「肩甲骨をこうしてああして」って
言ってしまいがちじゃないかな?
それだとお客様に「ピラティス難しい」
って言われちゃうんですよね。←経験済み(汗)
 

●●筋、とか
●●関節、って名称は
何のために付いているのかな?


それは身体を学ぶときに
「共通認識」を持ちやすくするための
便宜上のものじゃないかと思うんです。


●●筋、とか
●●関節、って名称よりも先に
「そういうふうにできている身体」
があるんだもの。


これはエクササイズ名とかも
そうだと思います。
「ヘッドノッズ」
って言葉で共通認識があれば
この動きの説明を毎度細かくせずに済む
みたいなことと同じ。
ダンスのステップ名とかも一緒だよね。


じゃあ、お客様は
解剖学を学びに来られてるのか?
ピラティスを、身体のしくみを
理解するために来られてるのか?
というとそうではなくて
ピラティスで何か「得たい成果」があって
レッスンに来られる場合がほとんど。
(ごくたまにインストラクターさんや卵さんが
ピラティスを学びたくて来られる場合もあるけど)


だとしたら、

解剖学を正しく深く理解し
 エクササイズを詳しく解説できること
 
成果を出すための動きを
 早く効果的に導くことができること

どちらが「お客様の価値」になるか
というと、私はかな、と思うんです。


成果を得るためには
理解よりまず「動く」こと。


もちろん深く正しい理解は
あればあるほど指導に深みは出ます。
でも、身体という奥深さは
追いかけても追いかけても追い付けないし
深掘りしても深掘りしても人知は及ばない。


ズームインとズームアウト。
これは野見山文宏先生(のみさん)が
よくおっしゃっている言葉。
苦手意識いっぱいだったからこそ
はまってしまっていた
“解剖学もっと勉強しなきゃループ”
の外側に身をおけるようになったきっかけは
のみさんの解剖学講座でした。


だって私たちの身体って
「解剖学」というものができるよりも
ずっとずっと太古の昔から
そういうふうにできているんだもの。
それよりも解剖学を上に置き続けるのは
なんかおかしいよな、って思えた。


ならば、もっと「感覚」も使っていこう。
この記事に書いたように。
それがお客様を「得たい成果」に早く
たどり着かせてあげられるなら尚更ですね。


イマドキはYouTubeに分かりやすい動画が
山盛り転がっています。
解剖学を知識的に理解するよりも
ずっと早く使える知恵に転換できますよ!



 

 

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