★遺作『千年の愉楽』は何を語る！？
映画監督の若松孝二さんが交通事故で亡くなられました。享年７６歳。
事故は１０月１２日夜に発生。目撃者によると、若松さんは東京・新宿区内で道路を横切って渡ろうとしたところを走ってきたタクシーにはねられてしまいました。
事故当初、マスコミでは重傷とされたものの「命に別状はなし」と報じられるなど、回復に向かっていると思われていましたが、事故から５日後の１７日に容態が急変。お亡くなりになられました。
数々の作品で知られる若松監督ですが、大親友にして同和出身者の小説家・中上健次（故人）が著した『千年の愉楽（せんねんのゆらく）』を映画化させ、同作品が封切りになる直前での呆気ない死でした。
四谷警察署ではタクシーを運転していた７０歳代の運転手から詳しい事情を聴いています。
それにしても伊丹十三もそうですが、映画監督の唐突の死には何かこう・・・ウラがあるように思えてなりません。
しかも映画公開前って妙だと思いませんか？
映画・千年の愉楽については我が同特連でも過去エントリーで触れていますが、モロ同和を題材にした映画です。
韓流批判でその名を馳せた俳優・高岡蒼甫も出演しています。
高岡蒼甫が「同和映画」に出演！？
http://ameblo.jp/arikadodaisuke/entry-11347250969.html
同じく高岡出演の映画『パッチギ！』（井筒和幸監督）で在日の生態がリアルに描かれたように、部落・同和の生態が生々しく描かれた映画なのでしょうか？ どんな映画か分かりませんが、これは一見の価値アリ・・・かもですよ。
かの故・伊丹監督も『マルタイの女』（９７年）で某カルト宗教団体による殺人事件を偶然にも目撃してしまった女優（宮本信子）が警視庁ＳＰにガードされる様子をコミカルに描いた映画を撮っていますが、その年にマンションから不審な転落死を遂げました。
それ以前には暴力団員らによる襲撃を受け、警視庁にガードしてもらった自らの体験をもとにマルタイの女を撮ったわけですが、この時の襲撃というのもカルト宗教団体絡みの映画を撮ろうとしたことに起因していると言われます（表向きの理由は『ミンボーの女』を撮って反発を買ったことにされていますけどね）。
で、実際にカルト宗教団体絡みの映画を撮った同年に謎の死亡を遂げています。
若松監督の場合はどうなんでしょうか？ 映画の描き方を観てから論評したいところですが、これは一般論として飽くまでも勝手な推測、妄想の類としてお読み下さい。
タクシー運転手って色々なんでしょうけど、パチンコ屋の店員と同じくらいにワケアリの人が集っていたりします。会社でのリストラとか何らかの事件を起こしてよそをクビになった人とか・・・。パチンコに嵌っているような人も多いらしくて、数百万の借金を抱えた人はザラにいるでしょう。しかも、高齢者となると借金の肩代わりや家族への救済と引き換えに、もっとも「鉄砲玉」みたいなのに仕立て上げやすいとは思うんですよ。何より車って走る凶器ですから。
伊丹監督がビルからの転落死で、また映画監督が・・・となると、さすがにヤバイと思いますよね。仮に、若松監督を殺害しようと企んだ者がいればの話ですが。
だって、それまで普通にやってて近々、映画祭か何かに出席まで予定していた人がマンションから飛び降り自殺・・・って、あまりにも不自然ですもの。あっ！ 飽くまで事件性があればの話ですよ。事故により出席は急きょキャンセルしていたらしいです。
マルタイの女が伊丹監督の遺作となったように、奇しくも千年の愉楽は若松監督にとっての遺作となりました（しかも２人とも映画をつくった同年中に！）。
物証もないので何も探るようなことはしませんが、遺作となった作品は私たちに何を語りかけるのでしょうか？
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