ククルカンとは、メキシコ中央高原で古くから信仰されていたケツァルコアトル(羽毛のあるヘビ)のマヤ語名です。
春分の日と秋分の日に、エルカスティージョのピラミッド(ククルカン神殿)の基壇が作る影が蛇の形となり、ピラミッドの階段両脇の蛇の頭とつながって、ククルカンが神殿から降りてくるという「ククルカンの降臨」現象はあまりにも有名です。
(画像はお借りしています)
ピラミッドの四面の中で、ヘビの頭があるのは「北側」だけなので、ククルカンの頭の先の方向には「聖なるセノーテ」があり、降臨したククルカンはセノーテに水を飲みに行くと言われています。
「エルカスティージョ」はスペイン語で城塞の意味で、このピラミッドは、一辺が55.3m、高さが24mあり、その上に6mの神殿が乗っています。
古代の人々は、世界は東西南北の4方位から成り、地上を真ん中にして天空世界と地下世界が9層になっていて、天空の最上層には最高神の住処があると考えていました。
ピラミッドの階段が9階層になっているのはそのためです。
●ヘビの頭部があるピラミッド北面⬇︎
さらに、4面にはそれぞれ中央に91段の急な階段が設けられており、最上段には真四角の神殿があります。
ピラミッドの階段は、4面の91段を合計すると364段で、神殿の1段を足すとちょうど365段となります。
また、北面の階層9段は階段の真ん中で2つに分断されているため、合計18段となり、これらはマヤの太陽暦の1年(360日と5日)を表しています。
●ピラミッド北面(左側)と西面⬇︎
マヤの太陽暦は、1ヶ月が20日からなる月が18ヶ月(360日)と、ワァイェブと呼ばれる5日だけの短い月が加えられ、一年は365日と計算していたのでした。
太陽暦の1年をマヤ人は365.2420日と計算しており、現代天文学がコンピュータで計算した1年の365.2422日と、ほとんど誤差なく暦を使っていたのでした。
●ピラミッド東面(左側)と北面⬇︎
また、ピラミッドの4面にある52個の浮き彫りは、マヤ暦で宇宙の一大周期とされた52年を表しています。
(画像はお借りしています)
ククルカンのピラミッドが「暦のピラミッド」と呼ばれるのは、マヤ文明の高度な天文学知識と建築技術が成せる技だったのです。
マヤ文明における高度な天文学の発達を支えたのは、数百万の膨大な数を簡潔に記すことが出来るマヤ数字と、ロングカウントと呼ばれる時間の概念だったようです。
●ピラミッド西面(左側)と南面⬇︎
あれ?誰かと思ったら長老さんじゃないですか!⬇︎
瞑想してるヒデさん⬇︎
それからこの遺跡は、遺跡南側の旧チチェン(5~7世紀)のエリアと、トルテカ・マヤ様式に彩られた北側の新チチェン(10~13世紀)の二つのエリアに分けられるそうです。
マヤ文明の他の遺跡と同じように、このピラミッドも二重構造になっていて、内側の小さなピラミッドの上に大きなピラミッドが被せられています。
そのため、頂上の窓から入った音が中で反響して、ケツァールの鳴き声のような現象が起こるのです。
この動画を撮っていたら、イグアナちゃんがっ!
「ピラミッドとイグアナ」絵になる?
ピエール「げーっ!久々の登場なのに、あっしをいきなり生け贄に捧げるつもりでヤンスかっ?!」
ピエール「あっしは食べても硬いしまずいでヤンスー!!さいなら〜!」
ククルカン「アイツ、足ないのに逃げ足はやい。。」
ピエール、食べられなくて良かったね。(っておまえが置いたんだろが。)
実はピエールちゃん、別の場所でも重要な出番があったのでした。
続く。。