初めての子連れ飛行機1の続きです。
スタイを探しまわっていたため、飛行機の搭乗が自分が予定していたよりも大幅に遅れてしまった。
飛行機に乗ると、私達の席はなんと真ん中
ヘルシンキ~日本まではバシネット席を事前予約していたのだが、
ヨーテボリ~ヘルシンキは事前予約はお金が発生するので、予約していないかった。
チェックインカウンターで、ちゃんと通路側希望と言えば良かったのだけれど、
初めての子連れでの飛行機、ちゃんとやり過ごせるかという気持ちでいっぱいいっぱいだったため、伝えることを忘れてしまった
もう、こうなってしまったものはしょうがない。
後ろもつかえてるし、素早く荷物を棚にいれて、席に着いた。
この時、サムは抱っこひもの中で寝ていたのだが、
乗客が皆席につくと、私に気づいたCAさんがこう言った。
「赤ちゃんは前を向くように座らせて。
専用のベルトでしめてもらわないといけないから、抱っこひもも荷物棚に入れて。」
マジぃぃぃ?
でも、それが決まりならしょうがない。
CAさんと隣りの席の人が色々と手伝ってくれた。
寝ていたサムはやはり起きてしまって、最初は泣いてしまったが、
膝の上で揺らしてあやしたらなんとかまた寝てくれたヨカッタ…
一気にやつれる私。
両隣の男性に、「息子がうるさくしたらすみません。」と挨拶をし、
いよいよ離陸。
落ち着いたころに、機内を見回したら、通路側が空いている席がちらほら…。
通路側が空いているのに、なぜにわざわざ真ん中の席を取るのさ~
と思ったけど、
事前予約、もしくは通路側希望と言い忘れた私が悪いのよね
いい勉強になったと思って、
うん、次回から気を付けよう
しばらくしてドリンクサービスがやってきた。
「コーラをください。」
と私。
ここまで来るのにドタバタしすぎて、一気に疲れた私は、
とにかくコーラが飲みたかった。
糖分が沢山詰まった炭酸飲料。
脳に体に、エネルギーチャージ!!したかったのである。
しかし、返ってきたCAの答えは意外なものだった。
「コーラは3ユーロです。」
まさかの有料!!
そっか、そう言えばそうだった!
コーラが有料なの、わっすれってた~~~
しかし、この時の私は有料でもコーラを飲みたい気分だった。
が、財布が入っているバッグは、
足元にある。
そしてサムは私の膝の上で寝ている。
この状態で、財布を取るのは不可能。
「財布が今取れないので…
無料サービスの飲み物は何がありますか?」
と私。
「クランベリージュース、ブルーベリージュース、サフト(果物水みたいなやつ)、水があります(あと何かあったかもしれないけれど、忘れた)」
全然そそられねぇ~
空港前に買った水があったし、特に飲みたいものがなかったので、
「じゃあ、結構です。」
と結局何も頼まなかった。
もう、コーラ以外は受け付けなかったのだ。
あぁ、コーラ…。
ヘルシンキ空港に着いたら飲もう。
今飲みたかったけど、買えないのだからしょうがない…
そう心の中で嘆いていると、
私の目の前に、
コーラが現れた。
え!?何!?どゆこと!?
と目が点の私に、
「It’s for you.」
とCAさん。
なんと、隣の席のフィンランド人男性が私の為にコーラを頼んでくれたのだ。
フィンランド語だったので、勿論全く気付かなかった私。
てっきりその人が飲むものをオーダーしていると思っていたのだけれど、
自分の分と私の分をスマートにオーダーしていたという
ちょっとちょっと、これって、よくベタなドラマとかで観る、
こういうやつなんじゃないの!?(ちょっと違う?)
「え~悪いです~」
と言うと、
「ううん、いいんだよ。
僕のはここにあるし、もうそれはキミのだから。」
とフィンランド人男性。
ズッキューーーーーン
いや~、久しぶりに、ボー以外の男性に本気でトキメキましたわ笑
お言葉に甘えて有り難く頂戴いたしました
「ありがとう、これでエネルギーチャージできます。
初めての子連れフライトで緊張してて、もう既に疲れちゃってて。」
と言うと、
「僕も子供がいて、何回か子供と一緒に飛行機に乗ったことあるけど、
子連れでの飛行機での長旅は本当に大変なのはわかるよ。
日本まで帰るの?そっか~、この先まだ長いけど、頑張ってね。」
とその男性。
低くて男らしいその声は、映画マイティ・ソーの役者さんの声にそっくり。
もうそこから、その人がソーにしか見えなかった(見た目全然違うんだけどね)。
本当は頂いたコーラを写真にもおさめておきたかったけど、それはさすがに怪しまれると思ったのでやめた
飛行機が到着して出るときも、マイティ・ソーは、
「何か手伝うことはある?」
と聞いてくれた(他の乗客の方も2~3人くらい聞いてくれた)。
緊張していたフライトだったけれど、優しい方々のおかげでなんとかヘルシンキに到着。
サムも着陸20分前まで寝てくれていて、起きた後もぐずることなくご機嫌でいてくれた
さて、残るはヘルシンキ~日本までのフライトのみ!
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本当にスマートに支払いをして、スマートに私にくれたので、
こんな紳士、会った事ない!!
とものすごく感動してしまいました。
日本に着いてから、ボーにその出来事を話し、
「ボーちゃんも、困っている人が近くにいたら、マイティ・ソーみたいにスマートに助けてあげるんだよ」
とドヤ顔で言う私でありました。
いや~、私もマイティ・ソーを見習いたいと思います。
大げさかもしれないけれど、あのフィンランド人男性は私の中で一生忘れられない人となるでしょう