1999年のドラマ『还珠格格第二部』を見ました♪ | 山楂(さんざし)の華流な日々

山楂(さんざし)の華流な日々

中国ドラマや映画、美味しいものを山楂(さんざし)目線で紹介します♪ 

1998年の大ヒットドラマ『还珠格格』を見た続きで、翌年に放送されて引き続き大ヒットした『还珠格格第二部』(全48話)を見ました。


第二部以降の日本上陸はなし。

YouTubeで全話見られます。

 

第一部を見たブログ記事はこちら。

 

第一部は全24話と比較的コンパクトでありながら盛り沢山に笑いあり涙ありのドラマでしたが、大ヒットしたからか、第二部は2倍に及ぶ全48話。キャストも続行だし、翌年放送されたこともあり、こちらも大ヒットだったようです。

豆辨の評価は第一部8.5、第二部8.0。(なんと、ご丁寧にヴィッキーの名前が全キャストリストから消されてる。范冰冰はいる。)

https://movie.douban.com/subject/1786739/

https://movie.douban.com/subject/1786740/

 

が、私の体感的には・・・やはり第一部の方がだいぶよかったかな。第一部を8.5とするならば、第二部は6.5~7.0くらいとか。

原作小説がある作品なので、詳しくは確認してないけど、第二部・第三部に続いていくネタはある程度原作にあったのだろうけど、第一部を見た感想記事にも書いたように、第一部で内容的には完結してもよかったし、流行ったから無理やり同じテイストで続けたんだろうなぁという感じが否めない。日本上陸は第一部だけで正解でしょう。

 

それでもやっぱり、赵薇(ヴィッキー・チャオ)の小燕子のぶっ飛びぶり(ほぼいたずら悪ふざけともいえる)は見ていて楽しいし、子どもにはかなり人気があっただろうなと想像できる(今私達が見ているドラマに出ている若者俳優たちはきっとこのドラマをいつも楽しみに見ていたはず)。

ヴィッキーはものすごくハッキリした顔立ちなので、第一部第二部でそれほど変わらないけど、林心如と范冰冰はググっとあか抜けてたのも面白い。特に范冰冰の変化はこの1年で?!というレベル(何かしたのか?!)。

 

ドラマの展開は、第一部と同じく、意味深な冒頭シーンに始まり、しばらくかけてそこに至る経緯を見せてくるスタイル(そして、その後に展開に続けていく)・・・なんだけど、第二部は全体が48話と長いうえ、冒頭シーンまで話を展開して来るのに30話近くかけてきたので、かなり冗長な印象💦せめて半分よりは手前で冒頭シーンにたどり着いてほしかったわ💦

 

そのうえ、第一部の最後に還珠姫(紫微・林心如)のありえないレベルの寛容さに許されて改心したかに見えた皇后が、第二部でも恐ろしい企て(罪を被せたり、殺そうとしたり)や激しい拷問を繰り返してきたのがなんとも解せぬ思い。さらには、また最後に「赦し」を与える紫微たち。いくら何でも、第一部であれで、第二部でこれで、もう許さんでもいいのじゃないかと思うけど、これが中国の美学なのか?!

皇后とお付きの怖いおばあさん、今度こそはまともな人間になるのだろうか。なれるもんなら第一部の終わりでなってるはずなんだけどな。

 

第二部のメインは、乾隆帝が愛した香妃の脱出劇(『如懿传』では彼女の彼氏は、彼女を送り出す途中で死んでるので、奪還に来たりしない)に手を貸すお話と、死罪を免れるために第五皇子までも一緒に2カップルとその他仲間たちが後宮から逃げ出して放浪するお話。その間に、孤児だった小燕子の実兄が見つかったり、最後には、乾隆帝が皆を許すと言って迎えに来て、いろいろありながらも家族仲良く、そして、ようやくの小燕子と第五皇子、紫微と尔康(周杰)の結婚。

第一部の最後に認められた結婚が実現するまでのあれこれ、という位置づけだったのか。

第二部では、紫微の恋のライバル的存在として、かわいくて賢い素敵な女性・晴儿(王艳/Wang Yan)が出てくるんだけど、この人、どこかで見たことあるなぁと思ってたら、『一念関山』の昭節皇后、『尚食』の孟紫沄だった。ちょっとふっくらしつつもやはり知的に素敵に年を重ねられていますな。


YouTubeで全話まるっと見られ、その後、引き続いて第三部も見られるのですが・・・続いて勝手に始まる2003年放送の第三部(全40話)、メインキャストががらりと変わり、ちょっとばかり続投の人もいる(上で紹介した晴儿(王艳/Wang Yan)や尔康、皇太后など)ものの・・・もう、始まった瞬間から、第二部までの勢いが全く感じられない。ハチャメチャドラマだと思ってたけど、第二部までのキャストの適役ぶりが改めて感じられ、第二部まではなんだかんだ言ってもやっぱり面白かったんだなと思わせられ、特に小燕子はやっぱりヴィッキーしかありえない(こちらでは、黄奕)。紫微は马伊利なんだけど、全然そう見えないし。流し見にしても見るのが苦痛なレベル。

 

と思ったら、やはり豆辨の評価も手厳しく、5.4なのです。

初っ端からおてんばで流産したりしてたけど、この後のストーリーが多少気になるとしても、なかなか視聴継続は厳しい。

https://movie.douban.com/subject/2214122/

 

2011年の『新还珠格格』も評判いまいちだったみたいで、豆辨でも5.3。配役は悪くなさそうなんだけど、あまりに大ヒットしたものの続編は難しいのかなぁという印象。全98話もあり得ないしな。

https://movie.douban.com/subject/4935039/

 

というわけで、「中国人の誰もが見ていた『还珠格格』を見る会」は、この辺で終わり(その後はきっと「誰もが」は見てないな、と判断)になりそうです。

映像の古さは否めないものの、2000年以前のドラマとは思えないくらい面白かったし、第一部第二部のキャスト続投が何より素晴らしかった。いずれも、ドラマ全体の明るさのわりに拷問がハードだったのが怖かったけど、みんなが見ていたドラマを確認できてよかった、ということで。