2025年度RING誌各賞が発表された。

 

国内選手、トレーナーも栄誉に輝いたが、特筆すべきは女子最優秀選手に晝田瑞希(三迫)が選出されたこと。

 

これは快挙!

晝田は世界王者として昨年4戦を行い、自身の持つWBO世界スーパーフライ級王座を防衛テープを6度まで伸ばした。※RING誌チャンピオンにも認定。

 

どの世界王者よりも多い試合数とテクニカルな戦法が評価された今回の受賞。

 

主戦場を海外へ移し、花開いた。

 

まだ日本国内では報酬含め恵まれた環境とはいえない女子ボクシング。

 

持論で女子ボクサーブレイクは「海外評価の逆輸入」一択。

 

晝田はそのパスポートを手に入れた。

 

ニューヨークで行われた授賞式でも着物&英語スピーチと立ち位置を解っており、セルフプロデュースにも余念がない晝田。

 

2026年度最も活躍が期待される日本女子アスリートの座も手に入れつつある。

 

また今回の受賞で海外試合での報酬UPも期待できるだろう。

 

今年はカブリエラ・フンドラとの大一番実現に期待したい。

 

晝田には大いに稼いで女子ボクシング成功の先駆者となって欲しいものだが、この価値を報酬含め評価できる日本国内プロモーターは未だ現れないな。

 

 

元WBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)

 

昨年は王座を失ったとはいえ寺地拳四朗をあと一歩まで追い詰めた試合は、世界でも大いに評判となった。

 

あの試合の阿久井は殺傷本能を前面に出し、実に怖いスラッガーだった。

 

昨年12月17日の再起戦で阿久井はスーパーフライ級ウェイトでリングへ上がり、比国選手相手に完勝(3RTKO)。

 

格下相手とはいえ内容は実に良かった。

 

阿久井は現代ボクシングでは珍しくデビュー以来一貫としてフライ級で戦ってきたが、スーパーフライ級転向を宣言。

 

これは期待しかない。

 

硬いパンチで強気に攻め入る阿久井はフライでも脅威の存在だったが、これは階級を上げても同じ。

 

更にあのパワー、フィジカル、バランスの良さは活きそうだ。

 

迷いなく振り切る阿久井のパンチに更にパワーが増すとは、スーパーフライランカー陣達にとり実にリスキーな相手となる。

昭和の香りがする拳豪阿久井のスーパーフライでの戦いが楽しみだ。

 

 

先日世界王者レイモンド・ムラタラ(米国)と極上の技術戦を展開しながら判定で惜敗したアンディ・クルス(キューバ)

 

この試合トップランクとの入札に競り勝ったマッチルーム(88.8888万ドル1.36億円)はクルスを世界王者にするという当てが外れた。※トップランクは55万ドル(8470万円)

 

この惜敗。クルスがあのカウンター戦法でポイント勝ちを確信していたのなら課題修正すれば次回の機会に戴冠は容易だろうが、ムラタラのプレスにあの戦法を取らざるを得なかったという事だと話が変わってくる。

 

ただあのサイボーグロマチェンコも世界初挑戦の際は、オルランド・サリドの確信的ラフ戦略、戦法(体重オーバー)にプロの洗礼を受けた。

 

その後ロマはさらにサイドへの動きに磨きをかけ、一気に世界トップの座に駆け上がった。

 

クルスも潜在能力だけならロマチェンコに近いものを持っている。※あくまでも近いもの。ロマは向こう40年間は出ない未来から来たサイボーグ。

 

さて見事な勝利で一転脚光を浴びることとなったムラタラ。

 

地味な存在だったが今後名のある選手との対決で大金を稼ぐだろう(クルス戦は約8800万円?)※早速テオフィモ・ロペスVSシャクール・スティーブンソンの勝者へ宣戦布告。

 

現在の世界ライト級王座は

WBA:ジャーボンテイ・デービス→空位

WBC:シャクール・スティーブンソン

WBO:アブドゥラー・メイソン

IBF:レイモンド・ムラタラ

 

デービスは裁判沙汰で試合日程も見えてこない。このままフェードアウトの可能性もある。

 

シャクールはスーパーライト級王座(テオフィモ・ロペス)へ挑むが予想通り戴冠となれば転級するだろう。

 

ロマチェンコが引退。キーション・デービスも転級。

 

世界王者候補サム・ノークス(英国)は同国のジョー・コルディナより新鮮味があるファイターだが防御面や米国勢のスピードに対応出来るかというと微妙。と一見手薄に映りながらもムラタラのあのパフォーマンス見せられた日には、我が国ライト級世界ランカー(宇津木秀)との実力差は途方もなく大きいと言わざを得ない。

 

期待の堤駿斗も怪我を治してまずはスーパーフェザー級王座狙い。

 

ライト級世界王座は途方もなく高い頂だ。

 

ただこれも日本人の誰かが壁をぶち破れば、バイアスは消える。

 

その意味でもスーパーライト級へ挑む平岡アンディに風穴を開けて欲しいのだが・・・。