先日総費用40億円をかけ開催されたといわれる

日本拳闘史上最大の興行「THE DAY」

 

会場にはテレンス・クロフォードらVIPも駆け付けたが、その横にはサウジアラビアのトゥルキ・アルシェイク長官の姿も。

 

そのアルシェイク長官から驚きのプラン

 

来年1月東京で井上尚弥VSジェシー・ロドリゲス(米国)との対戦を実現したいとのこと。

開催場所は国立競技場??冬場はさすがに無いな。一部ではdocomoとの関係で新たなホームとなるIGアリーナとの報もある。

 

まずバムがWBA世界バンタム級王座を獲得することが大前提だが、6月に開催されるアントニオ・バルガス(メキシコ)戦での勝利は確実視されている。

 

流石にバムが一足飛びにスーパーバンタム級王者と対峙することは現実的ではなく、勝敗という観点での興味が失われるので、ネーム的にはビッグだが、カード的には・・・。

 

また昨年4試合をこなした井上は「長期間隔」を開けると思われる。

 

次戦が来年1月東京でも不思議ではない。

 

先日井上が中谷戦の後に戦いたい相手がいると発したことが話題となったが、伏線回収となるか?注目したい。

 

LeminoPPVが国内格闘コンテンツの中でも過去最高の視聴者数を記録。

 

新たにSBIとのスポンサー契約も締結した井上には、THE DAYで推定20億円の報酬?

 

仮にバムとの対決が実現すれば、それ以上の報酬もあり得る。

 

あくまでも推定だが、中谷にも6億円、拓真に5億円。

 

井岡も過去最高の1億円以上の報酬が有ったと聞く「THE DAY」

 

井上尚弥が居てこその現象なのだが、このボクシング界の最強アイコンがいるうちに次世代エースを育てなくてはいけない。

 

業界最大の課題だ。

 

 

東京ドーム「THE DAY」興行

他カード観戦記

【武居由樹(大橋)VSワン・デカン(中国)】

武居の再起戦。相手は無名の中国人「世界ランカー」選手。

武居のKO勝利が確実視されていたが、まさかの展開に。

世界王座陥落戦で強気打ち合いを挑んでしまった武居は、徹底したアウトボクシング。

例の異例とも思えるロングレンジに身を置き対峙。

このフットワークは実戦練習の一環で、早く倒し過ぎすると連投の井上真吾トレーナーへ負担が掛かる為の回避では?とも感じていた。

しかし一向に火が付かない武居。

ワンは技術はないのだが、実直に前へ出てワイルドなパンチを放つとこれが武居の顔面を捉え足元が揺らぐ。

ノーガード&目でよける武居の悪癖が露呈。

良いところがないまま8R尺の試合終了。

発表された採点(77-75X2名、76-76)武居勝利にドーム内からブーイングが飛ぶ。※自分の現地採点は76-76(武居に1、2、5、6Rを付けた)

武居の出来は良くなく見栄えも悪かったが、負けていた・・・は無いかな。

この出来では仮に井上が4団体王座返上でも機会がないな。ジムは中嶋一輝をあてがうのでは?

まずは自信を取り戻すこと。

【OPBFウェルター級タイトルマッチ】
佐々木尽(八王子中屋)VS田中空(大橋)

1R、佐々木のロケットスタートに負けないように田中も開始からエンジンかけてきた。

持ち前のコンパクトな左アッパーが佐々木をよく捉える。

やはり田中のスタイルは佐々木にとり相性は良くないな。

前半から早くも消耗戦。

佐々木はこの展開ではなく左とステップでミドルレンジからのパンチが得策なのだが。

途中セコンドの指示か?佐々木も左と少し距離取りパンチ。

絶対に田中はこの戦法を嫌がっている。

両者ドームを沸かすパンチ交換を継続。

田中も佐々木の強打に堪えるブロッキングと強いハートの持ち主だ。

採点は微妙でドローも頭によぎったが、2-1(97-93、96-94、94-96)で佐々木が王座獲得。自分の現地採点は96-94で佐々木(佐々木へ2、4~7、10Rを付けた)

観ていて両者の身体が心配になるほどの打ち合いだったが、田中のコンパクトパンチと佐々木の派手なパンチ。

 

ジャッジは佐々木を支持した。

佐々木は自身スピードと身体の動きを利し、とにかく防御に重きをおきたい。

田中は再戦を望むだろうが、両者の消耗戦はしばらくは観たくないな。


【下町俊貴(グリーンツダ)VS阿部麗也(KG大和)】

左の世界ランカー同士の対決。

1~2Rは下町のフレームと前の手が活きる。

3R~阿部もフェイントを入れ動きでペース奪う。

この動きに下町は手数が減る。

阿部のカウンターも警戒しているのだろうが、この消極傾向は悪い癖。

下町も左同士という事もあり、下町の良さも出ているが阿部の柔らかい動きにポイントが流れていく。

試合終了。発表された採点は2-0(96-94X2名、95-95)で下町を支持。


阿部にとり酷な裁定だな。


自分の現地採点は95-95(阿部に3、5~7、9Rを付けた)だったが、阿部の動きが下町をコントロールしていたので阿部の手が挙がるかと感じた。

阿部は打たれていないのでまだ貴重なタレントとして再起を期待したい。


【OPBF&WBO-APスーパーミドル級タイトルマッチ】
森脇唯人(ワールドスポーツ)VSユン・ドクノ(韓国)

因縁の再戦は森脇が判定で王座を獲得したが、課題のパンチの的中率改善には至らず。

ユンもディフェンシブでやりにくいタイプだろうが、ボディーへのジャブや打ち急がずのパターンも織り交ぜなくては・・・。

貴重な「重量級ボクサー」素質は抜群なだけに惜しい。




 

日本拳闘史上最大の興行(総費用40億円)

 

井上と中谷のレベルの高い攻防で素晴らしい作品となった。

 

文字通り伝説となるだろう。

 

他カード

 

【WBC世界バンタム級タイトルマッチ】

井上拓真(大橋)VS井岡一翔(志成)

 

実質的セミの好カード。

 

井岡は日本人初の5階級制覇へ挑んだ。

 

1R、通常相手リサーチに時間を費やす井岡は「積極的」な姿勢を見せ、得意の左レバー。

拓真もスピーディーなストレートを見せる。

この回は井岡にポイント。

 

2R、予想もしない光景が。

終了間際拓真の右カウンターヒットからの連打で井岡がダウンを喫する。

辛うじてゴングに救われたが、ダメージ深そう。

そして3Rも拓真得意の右アッパーで井岡が2度目のダウンを喫する。

 

耐久性に長けた井岡だが、これが階級の壁&37歳の現実か。

 

その後拓真が連打を仕掛かければレフェリーストップの展開に持ち込めるのだが、

 

拓真は無理せずに深入りしない。

 

4R、あえてロープを背に井岡の攻撃に身をさらし、カウンター狙い。

 

この展開で自身パンチが全く当たらない井岡。プライドも削られる。

 

その後も拓真の速いステップに全くついていけない井岡。

 

負けないという観点では完璧なマネジメントの拓真。

 

井岡の十八番を奪う見事な防御技術。

 

井岡はある意味KO負けよりも(心理的)ダメージを負うような展開の末、終了のゴング。

 

 

採点は120-106、119-107、118-108と拓真文字通りの完全試合での初防衛。

※自分の現地採点は119-107

 

フェルナンド・マルティネス初戦で大差判定負けを喫した事もある井岡だが、

自身キャリアで初めて底を見せた完敗。

 

判定勝負に持ち込んでしまった拓真の戦法の是非はあるが、自分は拓真の完璧な

試合運びと抜群の防御勘、最後まで全く落ちなかったステップを高く評価したい。

 

先日エストラーダとの戦いで覚醒した天心との再戦でも拓真のアジリィテイとマネジメント能力は活きそうだ。

 

一方敗者井岡。

 

ボクシング界のアイコン井上尚弥の光を浴び、東京ドームのリングに立ち歓声を浴びることが出来た。

 

このステージや多額報酬は自身とは真逆の道とセルフプロデュースを行ってきた井上ファミリーのおかげ。

 

SBIホールディングス、 ファミリーマート、NTTdocomoが身体にお絵描きしている輩をサポートするわけがないことが(今回の計量でのルールで)わかっただろう。

 

再起し大田区総合体育館リングに上がることは誰も求めていないし、偉大なボクサーにとり意味がない。

 

このドームリングを花道にグローブを吊るしてほしい。

試合後病院へ直行、無事で安堵している家族の為にも決断して欲しいと強くそう思う。

偉大なる井岡一翔選手。お疲れさまでした。