ア”~~~~ッ テレもちゃギムレット! | オーシャンズロデオ

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女性型や海洋系のトランスフォーマー玩具! 歴史大戦ゲッテンカ!
※amebloの仕様変更&自分の管理不足により、コメントを頂いたことに気づきづらくなっております。そのせいで長期間スルーしてしまうことがあり、申し訳なく思っております。改善する予定です。

 

 陽気なレッドロブスター! ……え?ザリガニ?
 テレもちゃよりギムレットの紹介です。


◆トランスフォーマー ビーストウォーズ テレもちゃシリーズ TM-12 極地工作員 ギムレット
 

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 まずはロボットモードというかこれもうロボットというより怪人エビ男だなという風体のロボットモード!
 変形モチーフが一発で見て取れるようなデザインで、実にキャッチーでいいですねw でかいハサミがそのまんま腕になってるあたりが男らしい。
 このギムレットは元々海外で出ていた『シークランプ』のリカラー品として1998年にビーストウォーズⅡにて発売……されたものをさらに追加塗装を施して2007年にDVDとのセット品『テレもちゃシリーズ』にて販売されたものです。
 ギムレット(とシークランプ)には合体機構があり、カブトムシのモーターアーム、セミのDJと合体することでトリプルダクスという巨大ロボになれるのですが、このテレもちゃ版では合体用パーツがオミットされたので合体は不可になったそうです(当時品トリプルダクスを持っていないので正確にはわからず)。なのでこの記事内では合体は扱いません。
 変形モチーフは、記載場所によって「ロブスターに変形」だったり「ザリガニに変形」だったりします。セミやカブトムシと合体するのだから日本の夏休み軍団的なイメージがありこれはザリガニだとは思うんですが、全体のゴツゴツ感なんかを見るとロブスターに近いところもあり、とりあえずパッケージ表記に合わせてここでは海産のロブスター(ウミザリガニ)として扱おうと思います。
 ちなみにビーストウォーズⅡ登場時はサイバトロンでしたがこのテレもちゃ版ではなぜかデストロン所属。それもクレオのシースプレーのようなエンブレムプリントミスではなく、ジオラマストーリーにおいてはっきりと悪側に加担するデストロン兵士として描かれています。
 

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 後ろから。前から以上にロブスター感を隠しきれてませんw エビの尻尾というか腹節部分はそのまま腰から下げる形に。
 足は体に対して小さめですがカカトがあるのと本体のバランスが良いおかげで自立力はあります。まあ特にうわー立たせやすい!ってわけでもなくまあ普通なんですが、スクーバシャープエッジを触ったあとだとかなり立たせやすいと感じますw 

 

 

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 顔アップ。
 実際の甲殻類や昆虫の顔をアップで見るとかなり機械的というか兵器じみてたりしますが、その感じが大いに表現されてます。1対のアゴっぽい造形が甲殻類甲殻類してて良し。見ようによってはメキシコ人のヒゲみたいにも見えます。
 目は塗装で集光はなし。
 表情自体はどこか優しそう。

 

 

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 怪人ロブスター男もしくは改造人間ザリガニマンといった風体ですが、いやにかっこいい。紳士的なイメージすら沸きます。わけあってヒール入りしているが本当は心優しいメキシコのレスラーって感じ。
 

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 可動の話。まずは首がボールジョイントで左右に360度、上下には気持ち程度に動きます。文句のない優秀さ。

 

 

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 ただボールジョイントの付け根が首というよりアゴのあたりにあるので、横を向かせると若干ヘンな感じになりますねw
 

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 そして腕!
 腕はなんと「肩基部ボールジョイント」「肩基部下ロール軸」「肩付け根2軸」「ヒジボールジョイント」「手首1軸」「ハサミ親指1軸」と6ヶ所も可動します!
 もともと腕が長くデカイおかげでちょっと動かすだけで印象かなり変わるのにそれを大きく大胆に派手に動かせるので、動かしていて非常に楽しい!
 

 

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 ハサミはかなり大きく開くことが可能! 大型の甲殻類特有の、万力のような恐ろしさがビンビン伝わってきます。

 

 

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 ハサミ内部に収納されている『ロブスライサー』を引き出すことも可能! ここを入れると可動箇所は腕だけで7ヶ所にも及びます。

 

 

 

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 ロブスライサーのおかげでモノをガッチリ掴めるんでロブよ!
 サイバトロンのデプスチャージの細い腰を片手で楽々と掴み……

 

 

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 両手でもってリフトアップだ~っ!
 腰から下がった尾を接地させて3点で立てば、デプスチャージくらいのやつを持ち上げて自立することなどたやすい仕事でアミーゴ!

 

 

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 そして甲殻式ボディスラムが炸裂~っ!!
 パワーにものを言わせた外人のプロレスに、デプスチャージは勝てるのか!?

 

 

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 脚の可動は腕に比べると普通!
 それでも標準的なトランスフォーマーに比べたら相当動くほうです。ご覧の通り開脚もバッチシ! グラビアの仕事でバンバン稼ぐでアミーゴ!!
 

 

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 ヒザも90度より深く曲がり、足首とカカトもそれぞれ独立して前後に可動!
 カカトパーツがめちゃくちゃ外れやすいのが難点。個体差かな?この個体は新品だったんですが息をするように外れますw
 

 

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 さらに腰も自由回転!
 とにかくポーズ付けが非常に楽しいTF玩具です。

 

 

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 片手立ちも可能!
 合体時には脚を担当するおかげで(このテレもちゃ版は担当しませんが)、腕の関節の保持力もグンバツです。
 

 

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 ミンナデDANCE!

 


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 ポーズを付けること自体は楽しいんですが、カッコイイポーズをとらせるにはセンスがいるかも。
 

 

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 サイバトロンを裏切ったギムレット……
 彼の巨大なハサミは夢も希望も粉々に打ち砕く!

 

 

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 いったいどうしてしまったんだギムレット!
 

 

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 夜の海にきらめくロブスライサー!
 

 

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 ロブスライサーは展開したままハサミを閉じることでダガー的な雰囲気に!

 

 

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 サイバトロン空中偵察員エアハマーのみずみずしいボディを、紅の鋏が問答無用で潰す!

 

 

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 マイクロンマイクロトランスフォーマーにもおかまいなしだ!


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 かつて親友だった(という俺設定の)ロックバスターがギムレットに呼びかける!
 ギムレットォ! なんでデストロンなんかになっちまったんだよォ!
 一緒に岩影に陣取りつつ魚とか獲った仲じゃねェか!
 

 

 

 

 


 ギムレットの真意を突き止めるべく、戦え!ロックバスター!脚のボールジョイントがプラプラになるその日まで!
 

 さて変形タイム。
 もうロボットモード見ただけでどこがどうなるのか丸分かりですが、ギムレット、トランスフォーム!
 


 カンタンでありながら効果的。
 頭は収納しなくても変形できたりしますが一応説明書に従いましたw
 

 

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 ギムレット、ビーストモード!
 ロブスターとしてすばらしい出来。実際のロブスターはもうちょっと褐色ですがわかりやすさの点では赤いほうがロブスター感あっていいです。各部のグラデーション塗装も海中を感じさせるポイント。
 脚がちょっと前にそろいすぎかなとか腕が前から出てるなとか色々気になるところはなくはないのですが、それでもこの全体のシルエット、もうすばらしくロブスターです。最高!
 

 

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 後ろから。腹節部分の重なってる感じも実にいい。
 カカトとつまさきで構成された尾肢の表現も見事。ほんとハイヒール状にして脚揃えてるだけなのにきっちりのエビの尻尾に見えるのがすばらしいです。

 

 

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 横から。
 さすがに真横から見ると色々と変形ロボ感出ちゃってますw が、それでもじゅうぶんなリアルさ。
 

 

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 上から。惚れ惚れする出来栄えです。
 海洋系ビースト戦士は色々いますが、ビーストモードの「それっぽさ」ではNo.1だと思います。

 

 

 

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 顔アップ。クリクリしたつぶらな瞳も実にエビっぽくて大変よろしい!
 ヒゲといいますか触角基部の軸が丸見えなのがちょっともったいない。
 甲殻部分のゴツゴツ感もたまんないですね。
 

 

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 可動は主に腕を動かせます。
 肩基部ボールジョイントとその下のロール軸は固定されてしまうのでロボットモードの時ほどは動かせませんが、それでもエビとしてじゅうぶんな可動。威嚇のポーズもバッチリ!

 

 

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 地味に嬉しいのがこの触角の可動w
 エビやカニやヤドカリはジッと身を潜めているときでもここの触角だけは高速でシャカシャカ動かしてたりするんで、かなり嬉しい可動です。
 

 

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 胴体部分に可動はありませんが、ロックを外せば腰を折る動きは可能。
 エビ特有のバックステップを再現して遊べます!

 

 

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 土煙をあげながら一瞬で離脱!!
 田んぼのザリガニ釣りの思い出が蘇るアクションですw

 

 

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 海底に佇むギムレット。
 ロブスターは巨大なエビで、小さなエビのように泳ぐことはせず基本的に歩行のみで移動します。
 

 

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 成熟個体はおよそ50cmほど。ですが一部の種類では120cmのものが捕獲された記録もあるそうです。ちなみにエビの全長は尻尾の先から頭の切っ先までを測るので、ハサミは含みません。ハサミ含まずで120cm……もはやモンスターですね。そういうでかいエビが今現在も世界の海のあちこちにいるのを想像するとロマンがあります。
 

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 ロブスターは左右でハサミの大きさや形が違います。
 左のハサミはパワー系で、貝や甲羅を砕くのに使用。右のハサミは切れ味鋭く、獲物の肉を切り裂くのに使います。左のフォークで押さえつけて右のナイフで切り分けるような。
 ギムレットのハサミに左右の違いはありませんが、ハサミ内部からロブスライサーという刃物を展開することができるあたり、こうしたロブスターの生態を玩具的なギミックとして再現するというすばらしい心意気が感じられます。最高!

 



 ガザミ(だよね?)のロックバスターと。
 逃走メインのエビのくせにパワーと防御全振りに進化したロブスターと、歩行メインのカニのくせに泳ぐ方向へ進化したガザミ。どちらも進化の本筋の逆を行くようなロックンロールなやつらだと思います。 

 

 

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 ここで付属のDVDを紹介!
 テレもちゃシリーズにはDVDが一枚収録されており、ジオラマストーリーやビーストウォーズ丸々1話を見ることができます。
 といってもビーストウォーズの方に関しては玩具のキャラが活躍する話が入ってるわけではぜんぜん無くて、このギムレットは特にもうBWⅡのキャラなのにBW無印の『ハヤブサ戦士エアラザー』が入っているので本人は1ミリも出てきませんww
 

 

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 ただしキャラクターファイルは普通にギムレットのもの。
 武器の名称やカッコイイトランスフォームシーン(gifみたいな感じ)を楽しむことができます。ここでは『ロブスライザー』の表記。
 

 

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 ビーストモードでは能力値などの表示も。ちなみにキャラクターカードも付属しそこにも能力値が書いてあるので、DVD再生しないと能力がわからないということは決して無いです。

 

 

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 パッケージでは「ロブスターからロボットへ変身!」とありましたが、DVD内でのビーストモードは「ザリガニ」となってます。音声でも「ビーストモードは、ザリガニどぅあ~!」とハッキリ言われてます。
 結局どっちなの!? と思いたくもなりますがこれはちょっと言葉のあやみたいなものがありまして……
「ロブスター」というのは一般的に言うとレッドロブスターで使われるあのでかいロブスター(和名ウミザリガニ)を想像しますが、実は「ロブスター」というのは「大型の歩行エビ」の総称で、海外ではもっぱらそっちの意味で使われている言葉だそうです。わんわん飛ぶ小さい虫を日本で「羽虫」と総称するように、でかくて歩くエビはなんでも「Lobster」なんですね。
 もちろん海水淡水の区別もないので、川に棲む大型のエビ…ザリガニ類も全部ロブスターなわけです。(※1)
 そうすると「じゃあギムレットはもともとザリガニで、それをロブスターって呼んでるだけ?」と思いますが、もともとのシークランプの場合は工具のCクランプと海のSeaクランプをかけた名前でもあるので、なんとも言いづらい感じです。
 企画の段階で海産エビとしてのシークランプが先だったのか夏のザリガニとしてのギムレットが念頭に置かれていたのかはわかりませんしそれが判明しても決定的なものになるわけでもないので、もうなんか遊ぶ人が各自好きにとらえればいいと思います。とりあえず自分は、ビーストウォーズⅡのジョイントロンとしてのギムレットはザリガニだと思いますが自分で玩具で遊ぶときのギムレットは海のロブスターです。海産物TF好きだから!
(※1 知った風な口で解説しましたが一般的にはザリガニに関してはClowfishと呼ぶらしいですww)
 
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 ちなみに収録されているトイジオラマストーリーには、2007年のベーシックシリーズが「ビーストウォーズに謎のビークル軍団来襲!」という形で取り込まれて紹介されてますwww
 もちろんベーシックシリーズはあくまで実写映画の簡易変形シリーズの玩具でありビーストウォーズとは関係ないのですが、実写トイの宣伝のためなのか、ビーストウォーズに参戦してきた新たな勢力として描かれていてこういうのほんとめちゃくちゃ好きですねw 
 

 

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 トイジオラマストーリー内では、ギムレットは悪のデストロン兵士として活動。
 謎のビークル軍団の1人であるベーシックブラックアウトと組んで、最強の破壊大帝「ディセプティコンメガトロン(ベーシックメガトロン)」を復活させるために最前線で戦います。
 

 

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 戦いのさなか、一瞬のスキを突いて「次元の扉」にエネルゴンを投入したギムレット!
 このままではディセプティコンメガトロンが復活してしまう!
 ……というところでトイジオラマストーリーは終わっています。続きがあるのかどうかは知りません。(追記:テレもちゃモーターアームに付属のDVD内に続きが収録されているようです)
 謎のビークル軍団だとかディセプティコンメガトロンだとか、こういうオリジナル要素満載のトイジオラマストーリーって「劇中とぜんぜん違うじゃねーかww」って突っ込まれたりもするんですが(自分もそういう突っ込みは大好きですが)、トランスフォーマーは変な話アニメより玩具が先にあるというか、「玩具が原作」と言えるようなところも部分的にあったりするので(特にBWⅡ)、こういったアニメや映画の劇中にとらわれない設定での新たな描写というのは、玩具の遊び方の広がりを公式側が示してくれている感じがして、冗談抜きでかなり好きだったりします。ロストエイジのトイジオラマストーリーも良かったですねw
 

 

 ちなみにテレもちゃのギムレットには「元はサイバトロンだが、ある考えがあってデストロンに協力しているぞ!」という設定があり、その「考え」は結局明かされなかったのですが、トイジオラマストーリーを見る限り、ギムレットがやりたかったのはディセプティコンメガトロンを復活させることのように思えます。
 おそらくユニクロン的なラスボスっぽいのが襲ってくることを予見してそれに対抗するために悪に加担してまでディセプティコンメガトロンの復活を急いだのではないか……なんて考えてみると、まじめな話けっこうわくわくしてきたりしますw
 

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 せっかくなので自宅で遊ぶときのギムレットにも何かデストロン入りした理由を考えてあげたいのですが、まだなんにも決めてません! いったいどうしちまったんだよギムレットよォ!

 

 

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 テレもちゃ版ギムレットのレビューでした!

 まずすばらしいのが可動。これぞビースト戦士だといわんばかりに動き、巨大な両腕のおかげで迫力もあるので、色んなポーズをとらせて楽しみたい人には文句なしにオススメ。ハサミとロブスライサーのおかげで他の玩具なんかをガシッと持てたりするのも楽しいところ。ヒューマンアライアンスの人形を掴ませて巨大エビ出現!など遊ぶこともできますw
 変形機構は単純ですが、スムーズにカチャカチャクリクリホイエビ!と変形させられるのでストレスとは無縁です。カカトのポロリが激しいのはご愛嬌。個体差ですかね。小さなパーツで紛失しやすいので注意です。(追記:8年くらい経ってから気づきましたがこの個体はカカトパーツに組み違いがあり、左右とも右カカトのような状態になってましたw)
 海洋系TFとしてはビーストモードのリアルさが見事! 床や低い棚に置いて上方から見ると非変形のエビの人形なんじゃないかって思う時すらあって、なんというかもうほんとエビです。ボディのゴツゴツ感はロブスターよりもザリガニに近い感じもありますがw
 合体用パーツ?の削除は非常にもったいないところですが、そのぶんトイジオラマストーリーでの活躍や意味深なデストロン入り、ブラックアウトとの共闘設定などもあり、「玩具独自の設定」が好きな人にはかなりオススメです。
 リカラー品は元々の青い『シークランプ』、BWⅡ当時版の『ギムレット』があります。テレもちゃ版に比べて当時版ギムレットは全身の塗装が簡素になってはいるのですが顔など塗装パターンが大幅に違うこともあり、好みで選ぶのもいいと思いますw 当時品もそこまで高騰しておらず、テレもちゃ版はいまだに新品を定価以下で買えるので、気になっている人は是非!
 

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