別にこれ前回紹介したメタルスデプスチャージのパワーアップ版でもなんでもなくて、実写映画2作目のトランスフォーマーリベンジで出たデプスチャージという名の玩具だから俺が勝手にリベンジデプスチャージと呼んでるだけです。名前は同じですがメタルスのデプスチャージとは関係のない人物。トランスフォーマーは世界観を一新してもキャラ名は別作品の誰かからそのまま引き継ぐことが多々あるんですが、海洋系TF内においては珍しいことかもしれません。
そんなわけでリベンジ版のデプスチャージを紹介!
◆トランスフォーマーリベンジ RA-12 デプスチャージ
なんか……色々と……まとまってない!
スリムな四肢、妙にデカくてマンガチックな手、腰から下がるのではなく足から上がるという斬新すぎるガワ処理、カッパのような頭。全然まとまってません!
でもそのヒロイックさとバケモニックさが同居したこの姿、めちゃくちゃかっこいいです。悲しい生まれのアメコミ改造ヒーローっぽい感じがあります。ちょっとグロめのやつ。いやほんとかっこいい。ちなみにRAの型番からわかるようにオートボットです。
リベンジ劇中には未登場(ビークルのモチーフのみ出てきたとか)ですが、玩具オリジナルのTFとして2009年に発売されました。ステルスボートに変形するスカウトクラス。
後ろ。船体のガワが足に集中しているぶん、背中などのスッキリ感はかなりのもの。やっぱりこのシルエットかっこいいな……なんか上品なのに野生的なんですよね。
中古品を手に入れたのですが背中のネジがめちゃくちゃ錆びていて、これはひょっとして前の持ち主が水に浮かべて遊んでいたのではないかと思ったりw だとしたら幸せな玩具だと思います。
顔アップ。正面からだとカッパのように見える頭部は横からだとなんだか競輪選手のヘルメットのようにも見えます。空気抵抗なさそう! 実写ラインの玩具なので顔の筋肉組織をそのまま金属類に置き換えたようなゴチャッとしたデザインしてます。金属生命体っぽくていいですよね。
この個体は左目の塗装が大きくズレていてなんだか流し目になってますねw 妙な色気があってちょっと笑います。小さいスカウトクラスの中でもかなりの小顔なのでこのあたりはしょうがないです。
目を奪われる手の造形。
ダイナミックな形の4本指もそうですが、手そのものがカートゥーンばりに大きく、迫力があります。
胴体周りは実にスマート。実写玩具特有の複雑な造形ですが、体のシルエットそのものは非常にスタイリッシュ。
腹斜筋のようにナナメに走ったパイプが色っぽい! 玩具では無可動ですが体を傾けるときにここが片側縮まって片側伸びるんだろうなとか考えるだけでもうごはんですよいらずですよ。
そんでもって脚!
ヒザのあたりで前方に突き出た、あまり見ないタイプの関節。これが後ろから見ると実写によくある逆関節というか鳥脚関節になるんですが、この形はなんとも言いがたい不思議な形してますね。
可動の話。
首がボールジョイントで自由に回転! 上下方向には、あんまり興味ない話にあいづちを打つ程度には動かせます。
ちょっと外れやすいのが難点。
腕周りの可動がヤバイ!
肩アーム上下スイング、肩ボールジョイント、上腕ロール、ヒジが軸で2重関節、親指左右スイング。アクションフィギュアかよって話です。
ただでさえよく動かせるのに手がデカイもんだからアクションポーズとらせるのが超楽しい!
武器は付属せず、親指を動かして何かを挟めるような手でもないですが、この手自体が非常にカッコイイので、この大きな手で掴みかかって投げ飛ばすような柔術もしくはプロレスキャラとして遊んでます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150503/21/ardin0445/98/76/j/o0800042613295305724.jpg?caw=800)
デストロン海軍のショートラウンドと対決!
リング中央で見合って……
前述のとおり肩アームが上にスイングするのでワキを見せ付けるポーズも可能!
腰のひねりも加えてのセクシーポーズで海軍内に恋という名の黒潮が到来する…!
脚の付け根はボールジョイントで開脚もそれなり!
この画像でわかるかもしれませんが腿ロール、ヒザ軸、足首軸×2と、脚に関しても可動は優秀。
前方に突き出るという特殊な形状のヒザですが、しっかりと90度以上?曲がります。ものすごい飛びヒザ蹴りできそう!
足首は左右(体の内側)にも曲がるので、脚を開いてもしっかりと地に立てます! これは非常に嬉しいポイント。
足に集中したこのガワをスタビライザーというか推進器に見立てて遊んでます。
ヒザの辺りから取り込んだ水を足の裏から一気に噴出することで急加速!
サイバトロンの戦士スクーバとともに海中を進むリベンジデプスチャージ!
足裏からの噴射で急上昇!!
突然のサイバトロンの襲撃に驚きあわてるクロミア!
その砲塔を今リベンジデプスチャージが……ん~~~とったあっ!
出た~~~リベンジデプスチャージお得意の渦潮ジャイアントスイングだ~~っ!!
(3Dスティックを回せ!)
「アイムチャンピオンンンヌ!!」
ワー!! パチパチパチ……
しかし勝ち鬨を上げているリベンジデプスチャージにリング外から魔の手が!
ショートラウンド「あのカッパ野郎……よくもクロミアさンを!」
どうなる!?デプスチャージ!!
唐突ですが肩のこのパーツにも可動があります。これを前に向けるのが正しい変形方法です。
ボールジョイントでグリグリ動かせるこれは、実はミサイルポッドになってます。
発射ギミックはありませんが連なったミサイルが造形されていてカッコイイ!
ガンダムヘビーアームズみたいでいいですね。
というわけでショートラウンドの気配を察知したデプスチャージはミサイルポッドの可動と腰のひねりを活かして即座に後方を振り向く!
強力なミサイルでショートラウンドを撃沈!!
こうしてデプスチャージは初登場回特有の無双っぷりを見せ付けたのであった!!
大きさ。小顔なので全体が大きく見えますがスカウトクラスなのでかなり小さいです。
海軍司令官のデプスチャージと比べると大きさが際立ちます。しかし同名ってほんとややこしいんで別の名前にしてほしかった感もw
さて変形!
リベンジ版デプスチャージはステルスボートに変形します。
デプスチャージ、トランスフォーム!
劇中のジャズみたいにブレイクダンスっぽくこんな感じで変形しそう。
工程としては足揃えて、腰回して、腕上げて畳んでオシマイ!
カンタン変形なので気楽にいじれます。
完成!デプスチャージビークルモード! なんか軍事色の強い軍艦になりました。
wikiによるとロッキード社の沿海域戦闘艦『フリーダム』がモデルらしいですね。
各部のディティールがリアルで素敵。実写ラインで船が少ないのは細かいディティール入れるのが大変だからって理由もあるんでしょうか。
後ろから。さりげない位置におとなしい色で入れられたオートボットエンブレムがイカス。
横から。ロボットモードの前腕と手が後部を形成してるのがわかります。
前腕の筋肉(的なシルエット)のメリハリと肩アーマーの形状がピタッとハマっているのがパズルみたいで楽しい!
裏側はこんな感じ。ショックフリート同様底が抜けた構造に。
これふともも付近を見てもらうとわかるんですが、ロール軸やボールジョイントの加減で脚の位置が左右でズレていたとしても問題なくガワがパチッとハマるようになってます。こういうガワ変形はほんとやりやすくていいですね。
塗装こそ控えめですが情報量が凄い。
船に詳しく無いんでわかりませんがひとつひとつちゃんと意味のあるパーツなんだろうなと思います。わかりませんが。
ミサイルポッドはビークルモードでも可動します。
左右別々にすると上のアーチ部分が分割されちゃいますがw
大きさ比較。
モデルの話抜きにしてもデザイン見てるとこれデカイ船なんだろうな~と思いますが玩具サイズはスカウトクラスなので非常にコンパクトです。
知識の無いなりに調べてみましたが、ステルスボート(ステルス艦)というのは敵のレーダー等に索敵されないように工夫を凝らされた船のこと。中でもこうした水上のステルス艦は船体や艦橋の断面を台形やひし形にすることでレーダーの反射を海面や空中に散らす機構になっているんだとか。その性能については機密事項なのか一般に公開されている情報が少ないそうです。
デプスチャージがビークルモードにステルス艦を選んだのは、敵との戦いを有効に進めるためだけではなく、ロボッツインディスガイズを徹底するため……という設定とか自分で考えてました。ステルス艦ならTFであることはおろか存在そのものがバレにくいので完璧ですからね。
なんでそんなにまで完璧に擬態しようとするのかというと、過去に人間の少年と交流した結果悲しい事件が起きてしまい、戒めとしてもう人間とは交流しないと心に決めてるんですね。悲しい過去持ちのプロレスラー船舶TFとか最高ですね。
そんな彼でも、いや彼だからこそ人間を助けたい気持ちは誰よりも強く……
こういった活躍など想像しながら外れた脚のボールジョイントハメ直したりするのは至福の時間ですね。
リベンジ版デプスチャージの紹介でした。
まず可動が本当に優秀です。腕も脚もよく動く腰も動く足首も動く。さらにそれだけではなく、大きく派手な手先をしてるのでポーズをつけるのが本当楽しい。そんでもって足首の可動プラスもともとの接地性により、カッコイイポーズのままトンと飾っておけるのが最高です。ポーズつけて棚に飾ってもいいし、机の端に置いて暇なときにポーズ変えて楽しんでもいいし、指のとこでフチ子よろしくどこかに引っ掛けておいてもいい。ギミックは何一つありませんが手にとって遊べる玩具です。
変形面は単純ですが内部の手足の位置を調整したりせずともガワにズレが出ないのがいいところ。最初に足のガワを接続してそのあとグイッと脚を押し込めばそのままスッと収まってくれるのでやりやすいです。
残念なのは首、肩パーツ、脚の付け根とかなりのボールジョイントが外れやすいこと。外れやすいということは破損の可能性も少ないということではありますがもうちょっと取れにくくしてほしかったですねw まあ中古品だし個体差かもしれません。
海洋系のTFとしてはモチーフの割りにサイズが小さいのが残念ですが、唯一無二(だよな?)のステルス艦ということでキャラも立ってるし船の玩具として不満な箇所も無いので、海関係が好きなら間違いなくオススメです。
リカラー品は海外限定でいかにもステルス感のある黒いカラーリングの『ソナー』が発売されてます。ソナーはディセプティコン設定なんだそーなー。
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