出たー悪のホバークラフト! ショートラウンドのレビューです。
◆トランスフォーマー セイバートロン ショートラウンド
このショートラウンドは、アニメ『Transformers Cybertron』(日本でいうところのギャラクシーフォース)ラインにて玩具オリジナルのキャラとして登場したトランスフォーマー。スカウトクラスで、ホバークラフトに変形。たぶん2005~2006年発売。日本では未発売なので海洋系TFの中では目にする機会が少なめなキャラクターです。
長い前腕に細い腰など結構なクリーチャー体型でありながらどこか憎めなさというか愛嬌も持っている雰囲気! 特に前腕の曲線がヌルッとした印象で、ウナギの体やタコの触腕なんかを連想させます。海洋系っぽくてグッド! 腕はクロー状になっているのでなんとなくズゴックっぽい感じもw
所属がデストロンなのでワルそうな感じもありますがやっぱりどこか愛嬌あってかわいいですね。
腕の可動がすげえ独特です。
前の記事で紹介したデッドエンドと同じく肩が横に開けないというか水平方向に上がりません。前後には問題なく一回転。
肘にはロール軸がありけっこう柔軟なんですが、肘が内側ではなく外側に曲がるという奇妙な動きをしますw
肘が外側にしか曲がらないので力強いポーズは苦手ですがそのぶん他のTFではできないようなクニャッとした動きが可能。
潜水中っぽいポーズもできます!
また、親指部分というか水色のところはスライドできます。変形のための可動なのでかなりカチッとしてて心地いい感触。
脚の可動はそこそこ。ふともも付け根はボールジョイントで普通ですが、ヒザに簡易クリックがあり、45度刻みにガクンガクンガクンと曲がるのが動かしていて楽しいですねw ライブコンボイもそうでしたがギャラクシーフォースの玩具は可動や変形の感触が楽しいやつが多い気がします。アニメも今ちょっとずつ観てるんですがかなり面白いし色々集めてみたいですね。まあショートラウンドはアニメに出てないんですけどね。
変形の恩恵でヒザがめっちゃ曲がるので土下座して許しを請うようなポーズも楽々!
許してください!なんでもしますから!
銃が付属します!
親指部分の凹ジョイントに合わせる形で持たせられます。専用の長方形ジョイントなので他の武器は持てません。
水音とともに海中から姿を現したショートラウンド! 彼の照準が捉えるのはシースプレーのスカートか、センスイマルの尾ビレか、はたまたライブコンボイのタマキンか……!
他の武器が持てないと言いましたがあれは嘘です。
親指部分には変形用のジョイント穴があり、それがちょうど3mm径になっているので、そこに差し込む形で3mm武器を持たせることが可能!
プライム以降のEZ玩具よりもむしろ差し込みやすく緩くもない絶妙な穴になってて笑いました。
夏侯淵ダラスの鉄球を持たせると水中機雷みたいになるのでお気に入り。うお~なんでもいいから投げろ~!
変形用ジョイントなので反対側の手には3mm凹ではなく凸が。
本体側に3mm凸があるのってかなり珍しい気がします。そのぶん武器は持たせにくいですw
また、前述のクロー部分のスライドを利用すれば挟み込む形で5mm武器も保持できます!
というか5mmじゃなくても指の間に入るものならだいたい保持可能! スライド機構は結構固めなので重量に負けて開いちゃうことは少ないです。
メモスタンドにも最適だ~っ!!
セイバートロンというかギャラクシーフォース玩具なのでフォースチップも付属!!するんですがおもちゃ箱のどこかにまぎれてしまったのでクロミアのもので代用。属性は地球。ちなみに海外GFのフォースチップの裏にはパスコードが記してあり、それを公式サイトに打ち込むことでキャラの情報が見れたりしたようです。さすがにもうアクセスはできなさそうですが…いやでもTFはそれなりに巨大なコンテンツだしまだ見れるのかな?
まあとにかくイグニッションギミックあります。背中のスリットにフォースチップを差し込むと!
カチャッ!とミサイルが展開!!
単純ながらもわかりやすい武器出現ギミックで、かなり気持ちいいですね。まあでもこれ軽くスプリングで留めてあるだけなんでフォースチップ挿さなくても指先でちょっと押せば展開するんですけどねw
パッケージ無しのものを買ったので設定はわかりませんが、聞いたところによるとこのショートラウンドはクロミアの追っかけというかストーカー的なキャラらしいですねw フォースチップも地球だしクロミアと一緒に封印されてた古代デストロンの一員なんでしょうか? モチーフ的にも大きさ的にも公式設定的にもこうしてクロミアに踏まれるのが大変似合います。とても感情移入しやすいキャラクターに思います。
クロミアのおっかけという公式設定を取り入れつつ、うちではデストロン海軍の中級兵…いや中の下兵くらいの位置に就いてもらってます。クロミア様やデッドエンドさンの出る幕じゃねえ、俺が出撃しますよ!
shortroundの意味を調べてみたら『短小不良弾』とか出てきて笑いました。
大きさ。スカウトクラスなので手の平に乗るかわいいサイズです。
さて変形!
前述のとおりショートラウンドはホバークラフトに変形します。
トランスフォーム!
変形は単純ですが、あちこちにクリックが仕込まれていて、気持ちよくカチャカチャできます。
腕全体をスカートにして外周を包むのが楽しい!
ショートラウンド、ビークルモード! カッチリとホバークラフトになりました。画像ではスカートがちょっと歪んでますが一握りすればもっとまっすぐになります。
もともとビークル先行っぽいデザインとはいえもう完全にホバークラフトなのでうわー変形しちゃった感すごいです。
小さいながらもタイヤが仕込まれておりコロ走行も可能!
後ろ。フォースチップスロットが荷物を出し入れする場所に見えて面白い。ホバークラフトについて詳しくないんでこんな場所から荷物入れるのが正しいのかどうかは知りませんw
裏側。パーツがあまり見えないのもいいところですが、両手の親指(水色のとこ)の間のスペースにカカトがキチッと収納されているところに機能美というかよくできてるなあ感を覚えます。
窓?は紫色の塗装で再現。
本体の成型色は白ですが真っ白ではなく、ちょっとくすんだクリーム色のような感じです。黒が入っているとはいえ白と水色という爽やかなカラーリングながらもどこか曇天のような印象があるのはこの成型色のおかげな気がします。悪の船舶ビークルとしてとても魅力的。
2基のタービン(ですよね?)は金色に塗られていてけっこう豪華。馬力ありそうです。
ホバークラフトってなんだかのんびりしたイメージあったんですが調べてみたら一般的な船舶よりずっと高速なんだとか。
水に浮いて進むのではなく空気を下から吹き出して超低空飛行で進むので、水の抵抗がゼロ! イエーイ空気に乗ってるかーい!?
さらに船体が一切水に入らないので、他の船が入れないような浅瀬でも大活躍! 砂浜などの比較的平らな土地なら上陸も難なく可能! すごいぞホバークラフト!
しかし波浪や強風などの悪天候だと力を発揮できなかったり、大量の空気吐出が必要なため燃費が悪かったり、駆動音がめちゃくちゃうるさかったりと、弱点もそれなりにある模様。ショートラウンドの明日はどっちだ!?
付属の銃はここに手と同じ長方形ジョイントでマウント可能。地球の海を荒らせ!
クロミアのセクシーショットを狙う高性能防水カメラに見立てて遊ぶのも楽しいですね!!
ちなみにロボットモードでもここにマウント可能です。映画のロックダウンかな?
大型の推進器。
シースプレーと違ってプロペラは造形されてませんが、内部の関節がなんとなくプロペラっぽく見えるように配置されていて気が利いてます。
ホバークラフトっていうとだいたい推進器が2基あるんですけど、これはしんかい6500の改修と同じで片方のみを動かすことで効率よく旋回するため…だと思うんですがどうなんでしょうね。
もちろんビークルでもフォースチップ!イグニッション!してミサイル展開が可能。
ロボットモードでもそうですが、ホバークラフトの推進ファンが半回転してミサイル砲になるというのは無駄がなくて大好きです。
顔だけ出すこともできますw
はー今日の海は風も穏やかで過ごしやすいわ…
大きさ比較。全長8cmほどのちっちゃいホバークラフトです。かわいい!
シースプレーにきっちり乗れちゃう!! かわいい…
海中で傷ついて動けずに困ってるショートラウンドを敵と知りながらも陸まで運んであげるシースプレー。ショートラウンドはデストロン基地へと帰っていったが、後日シースプレーのもとにお歳暮のシリコンスプレーが届くのだった…
敵同士が一時的に協力したり助けたりする話大好き!
尖った性能のニクイ奴、ショートラウンドの紹介でした。
可動面はかなりキチキチで、腕を横に上げられない、ヒジが内側に曲がらない、脚が横にほとんど開かずロール軸もない、とビースト系や最近のTFに比べるとかなり不自由。ただし外側に開くヒジと、腕自体が大きいおかげで、けっこうポーズの幅は広いです。ヒザが深く曲がるのとつまさきを伸ばせるのもデカイ。
変形もカチッと見事にまとまります。ロボパーツもあまり見えずしっかりホバークラフトになるのがすばらしい。変形の感触自体も簡易クリックやスライドなどで手を楽しませてくれます。大きさも手ごろなので机の端に置いといて暇なときにいじりたくなりますね。それだけに武器を付けたまま変形ができないのがちょっと惜しい。自分は普段は武器外して武器ボックスに入れちゃってますw
また記事内では書きませんでしたがビークルからロボットにする際、収納していた頭をつまんで引き出すステップがあるのですが、胴体を胸にジョイントすると頭がちょっと持ち上がってつまみやすくなるという実に気の利いた機構を持ってます。オルタニティシリーズの『シンクロテック』を先取りしていた…というのは大げさですが、小さいパーツをつまみやすくしてくれるというのはユーザーのこと考えて作ってるんだなとほんと思います。
地味ですがちゃんとフォースチップギミックもあり、クローのスライドで色んなものを掴めたりと、変形以外の遊びも色々できます。
海洋系TFとしてはもうホバークラフトというモチーフに加えてロボットモードのダイバーっぽい造形やヌラッとした長い腕なんかが最高ですね。敵同士ですがシースプレーに載せることもできるし、公式でクロミアと関連あるしで、海洋系TF集めてる身としては他のTFと絡めて遊ぶのにも重宝してます。海洋や船舶系が好きな人なら間違いなくオススメです。国内販売されなかったのでやや入手しづらいですが、別に高騰してたりはしないのが嬉しいところ。
リカラー品はさすがに無いと思いきや実写映画ラインで『ストームサージ』としてリリースされてます。黒+白+青+赤というなんか正義と悪の融合みたいな色でしたw