誘われ攻めが似合いそうな海洋系トランスフォーマーNo.1! シャープエッジの紹介です!
◆トランスフォーマー ビーストウォーズネオ C-37 深海攻撃員 シャープエッジ
『ビーストウォーズネオ』21話において登場しメインを張ったシャープエッジの玩具です。デラックスクラス。ノコギリザメに変形。1999年発売。製品自体は無印ビーストウォーズの時に玩具オリジナルで発売されたサイバーシャークのリデコです。サメはシャープエッジといいゲルシャークといいリデコの方が映像化されやすい風潮ありますねw
野生的な荒々しさの中に紳士の風格もあり、なんだか育ちがよさそうな雰囲気あります。というのはアニメ劇中でのイメージに引きずられすぎでしょうかw 真面目バカといった感じのアニメシャープエッジはかなり好きです。街頭ティッシュとかめっちゃもらってそう。
背中のガワがかなり大味な感じで、まあ個人的にガワどうこうはそこまで重視しない方なんですがそんなことよりガワ内部のこの色がヤバイです。めっちゃ真っ赤!胸のとこもそうなんですが、サメをかっさばいた感すごいんで非常に過激な風貌になってます。
なもんで真っ赤な部分を銀に塗っちゃいました。
グロさは抑えられたものの締まりが緩くなった…じゃなくて締まりが無くなったというか、アクセントがなくなって地味になっちゃいましたね。改めて元の配色を見てみるとガワ裏を鮮烈な赤にすることでボディラインが埋没せずはっきりとわかるようになっていたり、ああカラーリングって考えられてるんだなあと思い知りました。
まあでも手をかけた玩具というのは愛着が湧くもので、自分では気に入ってますw
後ろ。ガワを背負ってるどころか横にまで張り出してます。下に垂れずに上方へくねっているのが攻撃的。深海攻撃員だからしょうがないですね。
カカトには変形用の凸ジョイントがあり、これのせいで足裏がぴったり接地しません。
顔アップ。
ちょっとプロレスの覆面レスラーっぽいデザイン。歯も食いしばってます。サメキャラらしく背ビレ状のトサカがあり、さらにノコギリザメらしくギザギザまで付いてますw いいですね。
目の塗装がやたらと丁寧で感動。
二の腕にもギザギザのエッジが。明るいグレーで見にくいですが前腕にもサメ肌のようなモールドがあります。
脚にも歯のようなデザインやヒレらしきエッジ、サメ特有の連なったエラのようなモールドが施されています。
体の随所に「サメだよ!」という意匠があり、眺めていて楽しい人です。本人のキャラを表す記号が体のあちこちにあるデザインって大好き! ゲッテンカみたいなっていうかもとはビックリマンみたいな、ラッキーマンもそうですが、ああいったデザインはほんと見てるだけで楽しくなりますね。
背中のガワ裏にはロボットらしい機械のモールドも。
温めると所属がわかるシークレットエンブレムもここにあります。画像は指で温めた状態。これ普段は真っ黒なんですけど、その状態で裏切り者として遊んで、でも戦いの最中に仲間に抱きつかれ、「俺たち仲間だろ!あの熱い夜のことを忘れちまったのかよォ!」「うるせぇ、私はもうデストロンに寝返ったんだ!」とか言いつつも抱きつかれた温度でシークレットエンブレムが露わになって、やっぱりお前はサイバトロンの仲間だ!みたいな演出ができそうでいいですね。
可動は普通!
腕も脚もよく動くんですが背中から張り出したガワに干渉して「腕を後ろに回せない」という大きな弱点があります。ただしヒジは2重間接でもないのにほぼ曲げきることができるようになっており気持ちがいいです。造形上、曲げるとヒジの先端が無くなるんですけどねw
ちなみに自立力はかなり微妙! カカトの突起のおかげで足がぺたっと床に付かないのと、バランスがトップヘビーなこと、それとこれは年季の入った中古品だからという面もありますが足首の間接がかなり緩いので立たせるだけでもけっこう気を使います。ポーズ付けて、置いて、おおかっこいい!と思ったらガシャンと倒れることが多いですw 見られて緊張してるのかな?
そして倒れるたびに背中についている胸ビレがポロッと外れます。ボールジョイントが緩いというよりも角度を深くするとすぐ外れるようになっているようで、ここは倒さなくてもポーズつけてる最中にいつのまにか外れていたりすらします。そういうのもあって、ポーズをつけて楽しむにはちょっとキツイ印象。
しかしシャープエッジの楽しさは可動やポーズ付けではなく、豊富な武器を使った武装遊びにあります! ということで彼の持つ3種の武器を見ていきましょう。
武装その1。ノコギリザメの頭!
こんな大胆かつ合理的かつ斬新ででも明らかにおかしいだろこれ感のある武器パーツがいままであったでしょうか。
ビースト系の変形機構の見所は個人的に「ビースト頭部をどう処理するか」だと思っているんですが、丸ごと外して武器にするとか頭おかしいんじゃないでしょうか。文字通り頭おかしいってか!そんなに文字通りでもないですね。
手に持たせるとこんな感じになります。ヤバイですね。頭そのまま持ってるシュールさもありますが、なんか普通にかっこよく見えるのがすごいです。
シャープエッジの名の通りこれがメイン武装な感じ。シャープなエッジで海の平和を守れ!
武器…というか頭は胸のジョイントにマウントしておくことが可能。
この状態だと位置的にこう、シャープエッジさんのシャープエッジでけえ!みたいな雰囲気が感じられていいですね。
ジョイント部は前方に向けることも可能!
腹の剣…波乱お剣と名づけよう。飛天御剣流ならぬ波乱お剣流を使いこなすぞ!
ちなみにジョイントの上にはスイッチがあり、ここを押すと…
スプリングで頭を射出!! 波乱お剣流は遠距離戦も想定した流派だったんだよ!!
ただのミサイルギミックではありますがミサイルが自分の頭なんで大変シュールで面白いです。
今思いついたんですけどこれをマウントした状態で仰向けに寝そべったシャープエッジをみんなで順番に触っていって、シャープエッジが我慢できずにこれをバシューッと発射したらその人の負け、という黒ひげ危機一髪的な同人誌ないんですかね?
武装その2。ノコギリザメの尾ビレ!
「体の一部を外して武器にして完成」ってけっこうずるい変形だと思ってるんですが、頭だけじゃ足らずに尾ヒレまで武器になっちゃっててもうホワァーwwwってさんまみたいな声出ますね。しかも尾ビレというより尾ビレのくっついてるケツ部分ごと外れてますからね。潔すぎ!
手に持たせるとこう(公式だと逆手持ち)。頭のほうは吻のノコギリが剣に見えましたがこっちはもう何に見える?って心理テストみたいになってます。
上にちょこんと出た銀のとこを照準器に見立てて、尾ビレから謎のレーザーを出す銃として遊んでます。尾ビレーザーで海上戦を制圧しろ!
ちなみにこの武器にもギミックあり。
第二背ビレ(尾ビレの手前のグレーの三角)を押し込むことにより、スプリングの力でカシャッ!と銀のエッジが半回転し、ノコギリのついた刃が出現!
これがめちゃくちゃ強力で、爪なんかに当たるとかなり痛いぞ!
この武器は背中のここにマウントしておけます。マウントというかもう変形の時にここに取り付けてね!っていうものなのでロボットモードでここにつけてしまうとウナギイヌ感が出てしまいあんまりかっこよくないですw しかし接地性は大幅にアップするのでポーズつけての自立も楽々! 男にはかっこよさを犠牲にしてでも立たねばならない時が…ある!!
どちらの武器も円形ジョイント(5mmでも3mmでもないやつ。4mmくらい?)にて手に持たせる仕組みで、逆手に持つことも可能。トンファーのように見立てるのも楽しいです。
武器の柄は貫通せず拳の中ほどで止まるようになっています。
なので上下の穴から同時に挿せば合体武器を握っているかのような持たせ方ができます!
そして武装その3! 2本のミサイル!!
背中のスペースにきっちり収納されているのを引き出せます。
そして胸のジョイントにセット! もちろんノコギリザメの頭同様にスプリングギミックで射出可能!
このミサイルには魚雷のようなサメの顔が彫られてあって最高ですね。
ミサイル装填状態でジョイントを下に向けるとこんな感じだ~っ!!
シャープエッジさんのシャープエッジなんだか先太りですね!!
ミサイル2本を同時持ちすることで長い棒のようにも見せられます!ちょっと綿棒感あるけど。
棒術を使うトランスフォーマーは珍しいような気がします。
そして『サメの頭+ミサイル』を持てば大振りの槍が完成!
ポセイドン大久保もそうですが海キャラといえば槍! 一気に堅牢なイメージになります。
槍というより銛ですかね。
出撃の前にメリダとおそろしのモリ観て、元気モリ銛!!
『尾ビレ+ミサイル』で二叉戟のような武器にも!
この状態で放つ必殺技『エッジスケッチワンタッチ』は超強力だ!
フル装備例その1。
まずミサイルで奇襲、尾ビレーザーで追撃し、逃れて特攻してきた相手を元気モリ銛で一閃するぞ!
フル装備その2。
いつどこから何が飛んでくるかわからないポーズで敵を威嚇するぞ!
非常に外れやすい胸ビレは、別に取り外して武器になるという設定もないし手に持たせられるわけでもないが、適当にブーメランかなんかに見立てて遊べば武装がさらに2つも増えたことになってお得だぞ!
豊富な武装が使えなくなったときは想像ビームで戦うんだ~っ!!
サイバトロン海軍の上級兵士みたいな役職をイメージして遊んでます。カッコイイネ!
高い戦闘力と生真面目な勤務態度で、海軍総司令官メタルスデプスチャージからの信頼も厚い!!
大きさ比較。身長はそうでもないんですがガワや武器のせいかかなり大振りに感じます。
ここらで変形を。シャープエッジはノコギリザメにトランスフォームします。
説明書ではサメの頭と尾ヒレをまず外してから…となっていますが胸部と腹部に装着した状態からなら完全変形が可能。
シャープエッジ、トランスフォーム!
変形機構は単純ですが、『脚ごと胴体を跳ね上げてから脚だけ下ろしてジョイント』の感触が小気味よくて楽しいです。
シャープエッジ、ビーストモード!
見事にノコギリザメ…と言いたいところですがノコギリザメにしては上下に厚すぎですねw 背ビレもかなり前に来てます。もともとシュモクザメモチーフのサイバーシャークのリデコなんでしょうがないですが、ノコギリザメというよりノコギリを装備した普通ザメですね。
それでも特徴的な2本のヒゲ(があるのがノコギリザメ、無いのがノコギリエイ)や三角定規みたいな形の胸ビレなど、ノコギリザメらしさはそれなりに出ています。
後ろから。
ロボットのスネのエッジ部分がサメの腹ビレを形成してるのが楽しいですね。他のサメパーツは全部ガワと武器ですけどw
横から。側面のネジ穴が後部にしか見当たらないのが嬉しい!
俺けっこう『顔のネジ穴』を気にするほうで、買った玩具をパッケージから出してみたら反対側の顔にネジあったりするとひょっとこみたいな口しそうになります。センスイマルやウインドブレードのビークル、シーバトロンなんかはそこがもったいないところでした。
ですがこのシャープエッジはご覧の通り見ないでほしい方向から見ても顔にネジ穴が無い! これだけでほんと思いっきり遊べるようになるんで個人的に嬉しいポイント。
上から。上から見てもノコギリザメっぽく無いですねw
方向は違いますが背中に魚の骨のような模様があって楽しい。突破力高そうで玩具としてカッコイイですね。
尾ビレの角度の関係で身体を左右にくねらせた造形に見えるかもしれませんが実物はまっすぐです。自分は実際に手にするまで、画像を見てこいつは体くねらせてる造形なんだなと思ってたんだな。
裏から。腹かっさばかれたみたいになってるのは致し方なし!
ロボ脚はカカトの突起をロボ手の穴に入れる形でロックするので意外としっかり位置が決まります。
ちなみに脚の間に見える穴は5mmジョイントになってはいますがあくまで変形用のもので、この位置になにか入れて楽しむみたいなことは相当努力しないとつらいと思いますw
冒頭で言ったとおり頭の内部は歯のところまで銀で塗ったので、結構リアルな感じになって嬉しい。
大きさはこんな感じ。前後に長い作りもあり、ほとんどボイジャー並みのデカさ!
可動!胸ビレを動かせます!とってもかわいい!
前述のとおり胸ビレはかなり外れやすいんですが、「可動範囲を超えるとすぐ外れる」という感じで、決して緩かったりするわけではないので、ビーストでの表情付けをするのには不便しません。
ぱたぱたさせるだけではなく前方に向けることもできます。すごいファインディングニモ感。
口の開閉はできませんが、頭部と尾部はハネ上げることができます。横方向に動いてくれたらかなりサメ感出てよかったんですが縦方向なので、こうして俺変形のシャチホコモードとして名古屋城の屋根あたりでディスガイズさせて遊べます!!
ビーストモードでも射出ギミックは健在! 油断して近寄ってきた敵に奇襲をかけろ!
ん? これリデコ関係のサイバーシャークやヘルスクリームも買えば頭付け替え遊びできるのか…?
頭を飛ばすのではなく体をパージするという機能に見立てれば、ボディへのダメージが溜まってきた時に本体を捨てて頭だけで高速進水する…みたいなジオング的な遊び方もできますw
ちなみに塗る前の色はこれ。かわいそすぎ!
ここだけは塗って良かったと心から思ってますw
水底で夜を待つシャープエッジ……
ノコギリザメは基本的に夜行性。昼間は身を潜め、夜に獲物を探しに出かけます。
静かな海底に蠢く謎の曲線。星の輝きも届かぬ深海で狩りの時間が始まる!
ノコギリザメはそのノコギリで獲物の体を引き裂き、斬り付け、押さえこみ、時には一刀両断します。
餌食となるのは小魚やエビ、イカなど。
イカなど!!
吻部のレーダーを使い、砂泥に隠れた獲物を見つけ出し、ノコギリで掘り出して捕食することも。
その餌食となるのは主に甲殻類、エビやカニなど。
カニなど!!
そしてお食事タイムが始まる…!!
スクーバ「いやはや腕を上げたなシャープエッジ!」
ロックバスター「俺の甲羅にもガツンと来たぜ!」
シャープエッジ「いや~~~」
そう、彼らは仲間だったのである!
修行のあとのお食事タイムは彼らの週3の楽しみでもあるのだ!
豊かな武装に楽しいギミックを持った深海のニクイ奴。シャープエッジのレビューでした。
いいとこと悪いとこが極端ですw いいとこは、まず3種の武器による付け替え装備遊びの楽しさ。武器同士が合体するわけじゃないのに組み合わせによって合体パターンが楽しめるというのはなかなか面白い仕組み。これが一番カッコイイ!という組み合わせや角度をいろいろ試すだけでかなり面白いです。それとスプリングギミック。単純なミサイルギミックですが飛ばすものが飛ばすものなのでただ頭飛ばしてるだけで変な笑顔が漏れること請け合い。
悪いとこは、素の状態での足首の弱さからくる自立の難しさと、可動に干渉しすぎるガワ。ポーズつけて飾るのが好きな人はイライラすると思いますw
胸ビレの外れやすさに関しては良くも悪くもといった感じ。繰り返しになりますがジョイントが緩いのではなく曲げすぎるとあっさり外れるといった感じなので、破損対策が超しっかりしているとも取れます。実際自分の買ったものはかなりガシガシ遊ばれていたものなのかあちこち塗装もハゲて傷だらけで間接も緩みまくりの一品でしたが、それなのに割れたり欠けたりしている箇所はひとつもありませんでした。もうちょっと取れにくくしてほしいですけどねw ただこれ結構な中古品なので、足首の緩さやヒレの外れやすさは単なる個体差なのかもしれません。
海洋系のTFとしては、ノコギリザメというには無理があるボディラインが多少残念。ですが手に持って泳がせたりするぶんには問題ない作り。口の開閉はできませんがわかりやすい武器としてノコギリがあるので、海の凶暴な生物としての遊びも存分にこなしてくれるやつです。