1月22日、
第5期 10回目の授業です

当日は、前田塾長が広島の近畿大学へ講演会で出張の為、三次元アプリケーションの
Mayaの操作説明の日となりました
Mayaは、
Form-Zなどと同じ
三次元空間を作るソフトですが、決定的に違うのは、
リアルタイムで空間の検証ができることです
Mayaは、実際の実務的なレベルでの検証には適しているとは言い難いですが

、コンセプトレベルの空間検証には驚くほどの力を持っています

これは、実はたった一日で習得できるようなアプリではありません。
が、できるだけのことはするよう頑張りました

まずは、人数ごとに各スタッフに担当配分されます。
とりあえず
基本図形
を描くところから。これでも、
Mayaでは、メニューバーがあまりに複雑な為、なかなかすぐにはうまくいきません

次に図形操作(回転、移動、伸縮、等々)ができるようになります

こんな
トーラス形状もとりあえずは、変形可能です

ちょっと慣れると、このように一部を凹ましたりすることも。
こういうことができるようになると面白くなってきます。
つまり、
粘土模型を
手で歪めるようなことが、
PC上でできるのですから
Mayaって凄いですね

調子に乗ってうまく行くかと思えばそうばかりではなく、すぐに壁にぶち当たります。
でも、親切な
スタッフがすぐに教えに来てくれます

時には、
アトリエで制作した実例なども見せて説明が成されます

おやおや、皆が
TAの大樹さんの説明を聞いているのに、独りだけもう既に飽きている人がいるようですね。
彼は後のカメラの方が気になるようです。
いけませんね

こちらの塾生、ちょっと複雑な形状もできるようになり、ちょっと誇らしげ

更に上を目指して頑張れ

最後には、
煙
や
水
を
パーティクルとして扱うような方法の序章くらいまでにはなっていました

さて、この
Mayaですが、とてもいい
ツールだと思います。
今までですと、粘土模型だと粘土っぽく、ボード模型だとボードっぽくなってしまいます。
建築の空間の質はいつも、その
模型素材によってある程度は決定されていました。
つまり、その時代の
模型材料の持つ素材の属性が
建築の空間の質と無縁ではなかったわけです
でも、この
Mayaではどんなこともできます。
板も扱えれば、
粘土も扱えます。
だから、今までよりは広い空間の検証ができることと思います

ただし、
「PCならではの造形」というのがあるのも確かでして・・・。
模型には模型の良さ、PCにはPCの良さというものがあるのです。
それらに注意しながら扱えば、とても
有用なツールになることと思います

前田紀貞アトリエ 尾茂田太