前田紀貞建築塾 第5期生ブログ
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前田紀貞建築塾 第5期 15回目!!

3月19日、第5期15回目の授業です。

建築塾には今まで色々な塾生がいましたが、第5期生の幾人にはある特徴があります。
皆、スケッチが得意のようなのです。
ですから、エスキスの際には、模型やCGと一緒にスケッチブックを開いて前田塾長に説明したりします。


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このスケッチを描いた加藤君は、ヨーロッパ旅行の際にスケッチブックを肌身離さず持ち歩き、毎日スケッチを描いていたそうです。


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建築には模型やCG、前回ご紹介した実験など様々なアプローチの仕方がありますが、スケッチには自分が思い描くイメージを素直に体現できる特徴があります。
また、スケッチブックを持ち歩き、どこでも好きな時に自分の頭の中のイメージを展開できる点で、他にはない気軽さや即効性を持ち合わせています。
ですから、何かを閃いた瞬間、その閃きを書き留めることも可能なのです。
これが、家に帰って模型をつくるでは、その閃きも色褪せてしまうことでしょう。

聞いた話によると、前田塾長は寝るときも必ずスケッチブックを枕元に置いているそうです。
寝ているときも建築に没頭しているのでしょうか?
凄まじい限りです。

下の写真は、その前田塾長のスケッチブックです。


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このスケッチブックを見ると、何も絵を描くだけがスケッチではないことが分かります。
言葉だったり、雑誌の切り抜きや写真をべたべた貼ったり。
その内容も、現在進行中のプロジェクトに関する事や、思想であったりと、とにかく思い思いで様々です。


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おや!?、上のスケッチブックは何かを燃やした後でしょうかはてなマーク
聞いたところによると、前田塾長は一時期、模型や図面を燃やす事にハマっていたとか。
そしてある日、事務所が火事メラメラになりそうだったとか・・・。汗


これは、塾生の吉江君のスケッチ

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「自然のルールを用いた建築」の最初のイメージです。
どうですか?
これが建築になったら、と思うとわくわくしてきませんか?

ある意味で、スケッチ、特に初期段階のスケッチは、イメージを投影しただけですからとても純粋なのです。
実は、最も建築が面白い瞬間でもあります。
ところが、プロジェクトが進むに連れて色々な制約が発生します。
構造、法規、予算、プログラムなどなど。
ですから、プロジェクトが進むに連れて最初に持っていた純度はどんどん失われていきます。
逆に言えば、最初に持っていた純度を保つことが出来れば、今まで見た事もないような建築が誕生する可能性があるのです。
この純度を保つことが出来るか否かが、作品の質を決定すると言えるでしょう。

吉江君には、是非、上のスケッチのような建築を実現して頂きたいと思います。

次回は講評会についてレポート致します。
皆の作品がどのようになるのか今から楽しみです。

                                  前田紀貞アトリエ 黒瀬直也
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