建築家との家創りって? -4ページ目

クローゼットのお話し⑤

昨日は、クローゼットの中身について
お話ししました。

よくあるカタチといえば、
ハンガーパイプとその上の枕棚ですよね。

ハンガーパイプの高さって。
何もいわないと、「標準」的な高さになりますが
使う人の背とか使い方で変えてもよいはず。

たかがそんなことでも、使い勝手が変わって
かなりストレス解消につながったりします。

そんなお話しでした。

今日は、よくあるクローゼットとは
少し違うカタチについて、お話ししようかなって
思います。

洋服を収納する方法として、
折り畳むというよりハンガーにかける方が多い。
そういう方もいらっしゃるでしょうね。

洗濯物をハンガーにかけて干して、
乾いたら、そのまま収納できると合理的ですし。

もちろん、下着とかはそうもいかないので、
畳むでしょうけどね。

以前家づくりをご一緒したお客様は
まさしくその通りで、できるだけハンガーパイプを
確保してください!なんて要望でした。

だったら、2段にすればいいじゃない。
って思いますよね。

ただし。
ワンピースとかロングコートは困ってしまうので、
一部は1段のままにしておきましょう。

2段にする。
解決策として、とってもシンプルですが。。
よく考えてみてください。

昨日お話ししましたが。背の高くない奥様だとして、
ハンガーパイプを2段にすると。。

上のパイプが届きにくくなりますよね。

下に洋服がかかっていて、出っ張ってるので、
その分、より届きにくくなります。

収納力が増えるのは、嬉しいけど。。
割り切って、よく着る服を下であまり着ない服を
上に掛ければいいじゃない。

いやいや。
そんなうまい具合に分類するのって難しくないです?

ということで。。どうしたのかというと。
こちらご覧ください。

リフトハンガーっていうんですけど、
垂れさがっている棒を引っ張ると、パイプが下がってくる
仕組みなんですよね。

慣れるまで不思議な感じなんですけど、
慣れると結構便利なんですよ。

費用な相応にかかりますが、使い勝手はよくなりますから。
日々の大変さを軽減できるという意味では、
一つのアイデアなのかなって思います。

もちろん。
高くても全然大丈夫ということであれば、
全く必要ないですから。

あると便利かも。なんて思った方。
ぜひ検討してみてくださいね。
 

クローゼットのお話し④

昨日は、家族みなの共用クローゼット
ファミクロについてお話ししました。

ただ。
ファミクロの位置とか大きさとかは、
ご家族の暮らし方に関係するので、
何が最善なのかは考えるといいですよ。

そんなお話しでした。

今日は、クローゼットといっても
違う視点からのお話しとなります。

突然ですが。
クローゼットの内部ってどんふうに
なっていますか??

引き戸や折れ戸を開けてみると。。
2mくらいのところに棚板があって、
その下にハンガーパイプがある。

そうそう。
というか、クローゼットって、
それが当たり前でしょう?

そんな声が聞こえてきました。

もちろん。
そのスタイルが一般的ではありますよ。

でも。
もし、背の高くない奥様だとして、
ハンガーパイプが1.8-1.9mの高さにあったら
少し高いと感じませんか?

逆に。
背の高いご主人だとしたら、
もっと高い方が使いやすいと思いませんか?

これ。リアルにあったのですが。。

背の高さがずいぶんと異なるご夫婦がいて、
ウォークインクローゼットで、片側を奥様
片側をご主人用として造ってます。

パイプの高さ。
違いますよね??

その高さって、「標準に」する必要って
ないですから。
自分の使いやすさを優先すると便利ですよ。

さらに言えば。
パイプを低く設定したのであれば、
上の空間が大きくあくので、持ったいない。

なので。
パイプ上の棚(枕棚)を1段ではなくて、
2段にするのも有効な方法です。

高く設定したご主人の方であれば、
1段にしておくだけでは下が空いてしまうので、
パイプを2段にしてもいいですし、途中に
棚板を設置するのもいいかもしれませんよ。

たかが、そんなことでも。
収納量が増えますし、使いやすくなるので、
ノンストレスで生活できますよね。

ただ。
注意したいのは、内部に家具を入れる場合。
ある程度高さのある家具だと、ハンガーパイプが
当たってしまって、ジャマになることもありますから。。

それだけ注意すれば、大丈夫かなと思います。

明日は、枕棚+ハンガーパイプではない
クローゼットについてご紹介しようと思います

クローゼットのお話し③

昨日は、毎朝リビングで着替える。

そんな暮らし方をするご家族が、
リビングの脇に大きなクローゼットを
計画したというお話しでした。

しかし。
リビングの脇に大きなクローゼットって。
よく考えてみると、すごいですよね。

敷地がゆったりしていて、1階の面積が
広く確保できるのであればよいのですが。。

もしかして。
あまり大きくない土地で、1階の面積に
制限があると、クローゼットの広さが、
他のスペースを圧迫しますよね。

とはいえ。
このご家族には、最優先の要望なので、
そのカタチが最善でしたから。

そこまでではないけど、ファミクロはいい。
そういった方もいるはずです。

その場合は、折衷案を採用します。

つまり。
各部屋にクローゼットは設置しつつ、
ファミクロもあるカタチ。

使い分け方は、いくつかあって。

季節で衣替えして入れ替えとか、
普段着はファミクロ、その他はクローゼット。

よく使う方をファミクロへ入れる。
そんな感じでしょうか。

そうそう。
1階に水回りがある場合であれば、ファミクロは
水回りの近くに設置することが多いですね。

その理由は、使う側の使いやすさと同時に、
洗濯した後に、ササっと収納するという
家事という視点からの場合です。

特に最近は、洗濯乾燥機を導入する方が
多いので、洗濯機のあるスペースで、
洗濯が完結します。

洗濯した服や下着を家族に分けて、
各家族のクローゼットに持っていくのって
大変に感じる方が多いので、
そのまま一つのファミクロに運べたら
とても合理的ですよね。

だからといって、それが一番いい
ということでもないんです。

例えば。
洗濯機が2階にあって物干しはバルコニー。
洗濯機は1階だけど物干しはバルコニー。
2階の日当たりいい場所にランドリー。

つまり。
2階で物干しするのであれば、
ファミクロが2階にあった方が、
家事の目線では便利でしょうから。

どんな暮らし方をしたいのかで、
どこにどんなクローゼットを設けるといいのかは
変わってきます。

なんとなくではなく、しっかり想像しながら
方針を決めていきましょう。

明日は、クローゼット自体のお話しです。