建築家との家創りって? -2ページ目

子供部屋もいろいろ考えたい⑦

昨日は、子供部屋をの配置について
お話しました。

子供部屋に限らずではあるのですが、
西向きは、少し考えた方がよいでしょう。

夏に西日を考えると、なかなか難しい。
そんなお話でした。

子供部屋の配置についてなのですが、
方位だけでの話でもないので、
少し補足しておきます。

以前、私へ設計を御依頼いただく前に、
他の工務店で計画を進めていた方に
プランを見せていただいた時のお話です。

名古屋市内で地下鉄の駅から徒歩圏内で
西側に道路がある狭小の敷地。

そこに計画されていたのは、木造3階の家。
ちょうど3階が、子供の部屋になっていて、
北側に廊下、南側に部屋が並んでいました。

西側にはバルコニー付の掃き出し窓のある
子供部屋でした。

この敷地に面した敷地の三方には、
50cm位離れた場所に3階建ての隣家が所せましと
立っています。

特に南側なんて、完全に壁なんですよね。
その壁に向けて、大きな腰窓があったのですが。。

なんとなく想像できますよね?

そう。窓の先1mくらいのところに
隣家の壁がそそり立っているんです。

しかも。
その隣の壁が、なんと流行りの黒い外壁。
なので、反射した光すら届きません。

おそらくですけど。
敷地をしっかり見ていない人が設計された
という印象でした。

しかも。西側は道路なので、光が入る!
ということで、バルコニーに掃き出し窓。
(おそらく非常用進入口のためでしょうが)

夏の午後は、ずっとカーテンを閉めっぱなし
でしょうね。。

それはさておき。
このお話で何がいいたいのかって。。
想像付きますよね。

そう。
敷地周辺の隣家のことを考えながら、
部屋のレイアウトが必要です。
ということをお伝えしたかったんです。

当たり前でしょう?
なんて思ったかもしれませんが。。
意外にも、出来上がってみてから
ビックリすることも多いみたいですから。

ちなみに。
その家の子供部屋って、最終的に
どうしたかって、気になりました?

いろんなアイデアはあるのですが、
御家族の御要望も踏まえて、
東側と家の中央付近に、光庭を
確保して、そこから光を取り入れました。

もしかして。
トップライト!なんて思った方。。
夏かなり暑いので、心して採用してくださいね。

長くなってしまったので、今日はこの辺で。

明日は、子供部屋の窓についてお話です。
 

子供部屋もいろいろ考えたい⑥

昨日は、子供部屋をどこに向けて
配置するのか?についてお話しました。

日当たりのいい、明るい部屋がいい。
ということで、南側に配置するのも一つ
ですが、安定した光が入ってくる、
北側は、勉強に集中できそうな感じ。

しっかり断熱していれば、北側でも
冬に寒いってことはよほどないですよ。

そんなお話でした。

今日はその続きです。

南、北ときたら、東西はどうなの?
って思いますよね。

敷地の形状によって、子供部屋が
東西向きになってしまうこともあります。

その場合はどうか。。

東向きは、南向きのような感じ。

朝方、強い光が入ってくるので、
カーテン類の種類にもよりますが、
朝日を感じて起床するなんていうのも
健康的でいいですよね。

朝日って、なんだかんだ言っても、
気持ちいいと感じる人が多いですから。

では。
西側はどうでしょう。

子供部屋の話ということでしていますが、
逸れに限らず、西側の居室は結構大変です。

何がって。。
夏の西日がすごいんです。

もし、西側にしか窓がない部屋だとしたら。。
夕方に光が入ってきていいのですが、
その強さと言えば。。心地よくはないかも。

特に、夏場であれば、真横から入ってくる感じで、
眩しさに加えて、暑さも相当なんですよね。

ちなみに。
私の自宅で、息子の部屋は、南側と西側に
窓がありますが、夏場の暑さが厳しいので、
常に遮光のカーテンが閉まってる状況。。

そう考えると。。
そもそも西側に窓を設けなくてもいいかも。

部屋に二つの窓があった方が、風通しがいいから。
なんて考えをお持ちだとしたら、
西側の窓は、縦滑り窓で最小限にすると、
入ってくる熱を少なくしつつ、風通しを促進できると
思いますよ。

ただ、もし本当に風通しをと考えるのあれば、
部屋の二面に窓というよりは戸を開ける前提ですが、
建物全体で、風の流れを考える方がよいかもしれません。

自然の風って気まぐれなので、
それを強く期待しすぎてもどうかとは思いますが。

話が逸れてしまいましたが(笑)

西向きの子供部屋。。できれば避けた計画にしましょう。

 

子供部屋もいろいろ考えたい⑤

昨日までは、子供部屋の広さについて
いろいろお話ししていました。

6帖あればいいよね。
なんて。。そうでもないかもしれません。

仮に、部屋を小さくするとしても、
予め、どんな暮らし方をしてもらうのか
しっかり考えておくといい。

どんなふうに小さくしたのか。
事例をいくつかご紹介しましたよね。
参考にしていただけたら幸いです。

今日は、子供部屋の話なのですが、
少し違う切り口でお話していきます。

突然ですけど。
2階がプライベートなスペースにするとして、
子供部屋を配置するとしたら。。

みなさんは、どの方位に配置しますか?

そりゃあ。
子供に一番いい場所で過ごしてほしいから
出来るだけ、南側がいいよね。

そうそう。
日当たりがよくない場所だったりすると、
寒そうだし、快適でなさそうだから、嫌かも。

例えば。
仮住まいのマンションを想像しながらだと、
北側の部屋を子供部屋って、考えにくいから。

なんてお話をよく聞きます。

もちろん、子供部屋を日当たりのいい南側へ。
それも一つの考え方としていいと思います。

北側の部屋って、なんだか寒い。
これって、冬のことだけ見てますよね。

逆に、夏であれば、直接日が差さない分
日射熱で部屋が暑くなるのを抑えることが
できますよね。

実は、北側=寒いっていう感覚って。。
しっかりと断熱気密がされた家では、
今ほど感じることはなくなると思います。

なので。
どちらかというと、夏の日射熱を考えて
想定しておく方がいいかもしれません。

そもそも、マンションの北側が暗くて、
寒い感じがするのって。。

北側に共用廊下があるので、光が入りにくく、
あまり断熱性が高くないこともあって、
どうしても、室温が下がりがちだからなんです。

なので。
ここ最近のしっかりと断熱した家であれば、
直接光が入らずとも、底冷えは感じないはず。

しかも。
北面にある窓を、共用廊下を介さず、
直接光が入ってくるようにするとしたら。。

実は、北側が、子供部屋として、
とてもいい条件になったりするんですよね。

特に。
北側の光って、間接光なので、直接光みたいに、
光に強弱がなくて、安定しているんです。

なので。勉強も集中できるでしょうね。

昔の工場で、ノコギリみたいな屋根の場合って、
北面から光を取り入れる仕組み。

だって。光が安定しているから。

あれ?
南じゃなくて、北なの??
それ以外はどうなの???

明日はその辺についてお話します。