建築家との家創りって?
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窓辺で感じる夏の暑さを減らすには?①

昨日までは、子供部屋のお話でした。

なんとなく。
6帖で、日当たりいい場所にあれば
いいんじゃない?

そんな感じで決める方もいるんですけど、
しっかり考えれば、より快適に過ごしてもらえる
子供部屋ができるんです。

そんなお話でした。

今日からは全然別のお話です。

このお話しているタイミングは、夏。
(冬にご覧いただいてたら、ピンと来ないかも)

年々、最高気温が高くなっていって、
夏の暑さ対策って、重要になってきてますよね。

家を新築するのであれば、夏の暑さ対策って、
考えておきたいところ。

今、賃貸物件にお住まいの方であれば。。
広告なんかでも見かける、遮熱タイプのカーテンに
取り換えて、太陽熱を遮断するなんて対策を
されているかもしれません。

もちろん。
それも一つの対策ですので、やらないよりは
効果あります。

でも。これから家づくりをする場合に、
遮熱のカーテンを採用するだけというのも
勿体ないかなって思います。

予算とのバランスはあるものの、
特に、窓周りについては、暑さ対策をしておくと
快適に過ごしていただきやすいと思います。

時々、家づくりをされる方から聞かれること。

「窓の(断熱)性能を上げればいいですよね?」

確かに。
一枚ガラスに比べたら、ここ最近の主流でもある、
LowE膜の入った二枚ガラスの方が、熱は伝わりにくいです。

外の気温が40℃として、一枚ガラスよりは、
二枚以上のガラスの方が、空気の暑さが伝達しにくく
なるので、大事な要素の一つではあります

でも。
南側にある日当たりのいい窓から入ってくる
日射熱からくる暑さに対しては、あまり効果がありません。

もし、日射熱を軽減するなら、熱を遮蔽しないと
いけません。

つまり。断熱ではなくて、遮熱なんですよね。
この二つは両輪で考えていかないと、夏の暑さ対策に
効果は見込みません。

ここ最近、窓の断熱性能は格段に上がってるので、
一旦脇に置いて、遮熱についてお話していこうと
思います。

最初にお話しした、遮熱カーテン。
名前の通り、日射熱を遮蔽することが目的です。

「ある程度」効果があるといったのですが、
それはなぜかというと。。

カーテンって、窓の内側につきますよね。

ということは、日射熱は、すでに窓を通過していて、
室内に入ってきています。

カーテンより奥へは入りにくくなってますが、
室内の入ってきてる以上、ある程度、室内は暑くなります。

では。どうするといいのか?
明日に続きます。

 

子供部屋もいろいろ考えたい⑧

昨日は、子供部屋の配置ということで、
周りの隣家の状況を踏まえて考えましょう。

そんな当たり前な感じのお話でした。

いやいや。
当たり前に聞こえますが、意外にも、
その辺を考慮せず、南向きに子供部屋
って計画するケースもあるみたいなので。。

敷地と間取りを見て気になったら、
設計士さんに聞いてみてください。

今日は、子供部屋について
最後のお話となります。

まだあるの?って思ったかも(笑)

では。
突然ですがお聞きします。

2階にある子供部屋の前提ですが、
その窓って、どんなタイプにしますか?

そんなにこだわるところでもないので、
2枚の窓がスライドする、引違い窓で
いいんじゃない?

もちろん、一つの方法ですし、一番多いかも。
特に、窓側にバルコニーが付いている場合は、
出入りもしやすいですし。

それ以外で、何かいい窓あるの?
って思いますよね。

いいかどうかはわかりませんが、
敢えて違う窓にされたお客様がいました。

タイプで言うと。
嵌め殺しの窓(FIX窓)の脇に、縦長の縦滑り窓
を組み合わせたカタチです。

なぜ、敢えてそれにしたのか?というと。

引違い窓だと、窓の半分がオープンになります。
大きく窓が開くので、風通しにはよいですよね。

でも。
お子様が小さいうちのことを想像してください。

窓が大きく開くということは、その窓から
飛び出してしまうことにもつながります。

それが、縦滑り窓で、開きすぎないような
ストッパーがついているとしたら、
その心配が減りますよね。

だからといって、風通しがひどく悪くなる
ということには直結しません。

それが不安だったら、窓を上の方に設置すれば
いいんじゃない?って思います。

窓をあまり上の方に設置すると、大きくなるまで
窓の開閉がしにくいことになりますし、
窓を開けるために、椅子の上に立ったりして、
危険度が高くなりますから。

とはいえ。
床から窓までの高さって、ある一定以上にはしたい。
いくつだと思いますか?

90cm?1.2m?それ以上?
90cmだとかなり低いですよ。

よくある建物の手摺って、1.1m以上になっています。
転落防止のための基準でもあるんですよ。

あとは、ご自身で、どれくらいがいいのかを
体感しながら、決めていただければよいかなと思います。


子供部屋は、6帖で窓は引違いでいいんじゃない?
って先入観は捨てて、何が最善かを考えていくと
楽しいと思います。

さて。明日からは別のお話です。
 

子供部屋もいろいろ考えたい⑦

昨日は、子供部屋をの配置について
お話しました。

子供部屋に限らずではあるのですが、
西向きは、少し考えた方がよいでしょう。

夏に西日を考えると、なかなか難しい。
そんなお話でした。

子供部屋の配置についてなのですが、
方位だけでの話でもないので、
少し補足しておきます。

以前、私へ設計を御依頼いただく前に、
他の工務店で計画を進めていた方に
プランを見せていただいた時のお話です。

名古屋市内で地下鉄の駅から徒歩圏内で
西側に道路がある狭小の敷地。

そこに計画されていたのは、木造3階の家。
ちょうど3階が、子供の部屋になっていて、
北側に廊下、南側に部屋が並んでいました。

西側にはバルコニー付の掃き出し窓のある
子供部屋でした。

この敷地に面した敷地の三方には、
50cm位離れた場所に3階建ての隣家が所せましと
立っています。

特に南側なんて、完全に壁なんですよね。
その壁に向けて、大きな腰窓があったのですが。。

なんとなく想像できますよね?

そう。窓の先1mくらいのところに
隣家の壁がそそり立っているんです。

しかも。
その隣の壁が、なんと流行りの黒い外壁。
なので、反射した光すら届きません。

おそらくですけど。
敷地をしっかり見ていない人が設計された
という印象でした。

しかも。西側は道路なので、光が入る!
ということで、バルコニーに掃き出し窓。
(おそらく非常用進入口のためでしょうが)

夏の午後は、ずっとカーテンを閉めっぱなし
でしょうね。。

それはさておき。
このお話で何がいいたいのかって。。
想像付きますよね。

そう。
敷地周辺の隣家のことを考えながら、
部屋のレイアウトが必要です。
ということをお伝えしたかったんです。

当たり前でしょう?
なんて思ったかもしれませんが。。
意外にも、出来上がってみてから
ビックリすることも多いみたいですから。

ちなみに。
その家の子供部屋って、最終的に
どうしたかって、気になりました?

いろんなアイデアはあるのですが、
御家族の御要望も踏まえて、
東側と家の中央付近に、光庭を
確保して、そこから光を取り入れました。

もしかして。
トップライト!なんて思った方。。
夏かなり暑いので、心して採用してくださいね。

長くなってしまったので、今日はこの辺で。

明日は、子供部屋の窓についてお話です。
 

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