建築家との家創りって? -5ページ目

家でピアノを愉しむには?⑤

昨日は、音の問題をクリアするための
一つの方法として。。

ヤマハ等が出している規格品の防音室
というものがあることをお伝えしました。

防音室自体で、かなり遮音できるし、
さらに家の気密性が高ければ、
二重構造になるわけなので、
より安心してピアノを楽しく弾けますよ。

そんなお話でした。
今日はその続き。

その防音室って。。
いいのはわかったけど、高いんでしょう?
って思ったかもしれません。

高いのか安いのかは、人それぞれですので、
一概には言えないのですが、
後ほどご紹介するオーダーに比べると、
手は届きやすいんじゃないかなと思います。

例えば。
0.8帖の防音室ですけど、単体の費用として
77万円(運賃と設置費は別)です。
https://jp.yamaha.com/products/soundproofing/ready-made_rooms/size_08-15/amdb08h/index.html

 

あとは、大きさ次第で、値段は変わっていきます。

えぇ??
思ったより高いって思いました!
なんて声も聞こえてきてますね(笑)

でも、それで、思いっきり楽器を愉しますから。
金額だけの価値はあるかなと思います。

とはいえ。
やはり、高いから手がでないかも。

そんな方であれば、いいかどうかわかりませんが、
防音室の中古品が流通したりしています。

割り切って考えれば、新品である必要はなくて、
しっかり遮音できるなら、中古でもいいかも。

モノや販売店にもよりますが。
場合によっては、半分くらいになったりすることも。

それだと、一気にハードル下がりませんか?

ご興味あれば、ぜひネットで検索してみてください。
いろいろ出てきますから。

そうそう。よく考えてみると。
ご近所の方に対する配慮という前提でお話しましたが、
御家族に対しても効果があるのって大事かも。

家で何かを演奏する時って、完璧な音色というより
練習する感じなので、演奏が止まったり、
何度も同じパートを繰り返したり。。

周りが聴いていて、あまり嬉しくないかも。。

その辺も考えると、部屋の中に規格品の防音室
って、なかなかいい選択肢かもしれませんね。

いやいや。
もっと、しっかり遮音したいんだ。
という方に向けたお話は、明日に続きます。

家でピアノを愉しむには?④

昨日は、家にピアノを置く場合に
大事なことをお話しました。

一つは搬入ルートのこと。
当たり前のようですが、狭小住宅の場合は
特に注意が必要です。

それと。
もう一つは音のことでしたよね。

こちらは、まだお話が途中でしたので、
今日は、その続きからお話しましょう。

気密の高い住宅だから、音漏れは大丈夫!
ということでもないですから。

ちょっとした話し声程度であればいいでしょう。
でも。
楽器類の音ともなると、そうでもないんです。

人里離れた場所であれば気にしなくてもよいですが、
周囲の家が並ぶ住宅街なら気を付けたい。

少し変な話ですが。。。

ずっとそこに住んでいて、楽器をやっていた
ということであれば、周りの方も理解ありますが、
新しくその街に住み始めるのであれば、
相応な配慮はしておいた方がよいですね。

多くの方は、後者でしょうから。
相応の配慮はしておきましょう。

では。
どんな方法があるのかというと。

一番シンプルなのは、何もしないこと。
控えめに弾けばいいかもしれませんね。

って、冗談です(笑)

ただ、何もしないのであれば、
窓のない部屋にすると、出入口のドアを
防音ドアにするくらいはしておきましょう。

その次といえば、こちらをご覧ください。

部屋の中に部屋があるってわかりますか?

見た目は、あまりおしゃれとは言えませんが、
これは、楽器メーカーが出している防音室。

パネルを持ち込んで、組み立てるだけ。
とても簡易ですけど、それぞれの性能値は、
しっかり満たしていますから。

しかも。
このハコは、屋内用ということなので、
これだけでなく、家の気密性を高めておけば、
より一層周辺への音漏れを少なくできます。

実際、採用されたお客様がいらして、
ピアノを思いっきり弾いていただきましたが、
室内でわずかに聞こえるくらいで、外に行けば、
全く気にならない程度までになります。

わかったけど、どれくらいの金額になるのか。
気になりますよね。

長くなってしまったので、明日に続きます。

家でピアノを愉しむには?③

昨日は、ピアノを置くとなると。。
その重さに床が耐えうるのか?
という、ふとした懸念について、
お話しました。

特に。
2階建ての2階に設置する場合は、
注意が必要で、設計者に確認することを
オススメしました。

ちょっとした重さですが、家に影響
与えますから。

そんなお話でしたよね。

今日は、別のことについて
お話していきます。

ピアノを購入したとして、置く場所を決めます。
パブリックなLDKとしましょうか。

そこで考えないといけないのは、
道路から、そのLDKへの搬入ルートです。

当然ですよね。

南側に道路があって、リビングが南で、
大きな掃き出し窓があれば問題ないですよね。

でも。
北側に道路がある、街中の狭小地の場合、
リビングが2階になっていて、北側の道路に面して
大きな窓を付けることって、あまりないかもしれません。

そんな時、玄関から階段を経由してリビングへ搬入
ってなると、かなり大変ですし、3階建てだと、
入らないかもしれません。

なので。
計画段階から、どのルートでピアノを搬入するか
を考えておくことって、すごく大事。

さらに。
搬入だけできればよいのではなくて、
将来不要になったときの搬出ルートも考えておきましょう。

なんだ。そんなこと?
って思ったかもしれませんが、計画時に考えていなくて
出来上がってから搬入が厳しい。。
なんてことも、起こりがちですから。

将来、ピアノを置く予定が少しでもある場合は、
計画段階から、設計士さんと相談しながら設計を
進めていきましょう。


家にピアノを置く場合、すごく大事なことが
もう一つありますよね?

何だと思いますか???
なんとなく、想像つきますよね?

そう。
音のことです。

最近の家は、気密がいいから、大丈夫では?
そんな声もよく耳にします。

もちろん。
昔ながらの、気密の低い家の場合は、
隙間から音が外に、漏れ出てしまいます。

なので。
気密が高いと、その漏れること自体は、
少なくなります。

ただ。
それだけでは、なかなか難しいかもしれません。

このお話、すごく重要なので、明日に続きます。