カリフォルニアとネバダの州境に建つ寂れたホテル 「エルロワイヤル」 に集まった7人の男女。 怪しげな神父や謎の女、セールスマン、歌手、ホテルスタッフなど、これまで全く関係のない人生を送ってきた彼らは、全員が重大な秘密を抱えていた。 やがてそれぞれの正体とホテルに隠された衝撃の真実が明らかになり、、。

 

 

 

 

 

 

こちらは2018年制作の アメリカ映画 アメリカ です。 (141分)

 

久しぶりの ジャケ借り をしてしまった作品。 ただ、ジェフ・ブリッジス が出ている

 

ことは確かだったので、そこだけはしっかりと抑えている私でありました。

 

 

 

 

ナゾの人  舞台は1969年。ひと昔前は繁栄していたが、現在は寂れて客もほとんど来な

 

くなったホテル。 フロントマンと、そこへ訪れたセールスマン、黒人シンガー、神

 

父、謎の女性、という7人の顔ぶれが、それぞれ別の目的でやって来ますが、一つの

 

出来事によって、ホテルの中がカオス状態となるのでありました、、。

 

 

 

 

個々に共通点が無い人物達が、最後になんと! といったアガサ・クリスティ的な展開

 

は皆無で、それぞれちゃんと別々の目的があるのが無理から感なく、逆に好感が持て

 

ます。一人一人の部屋の様子を、ルームナンバーを表示してから見せていく手法は、

 

いけない覗き趣味 の感覚を味合わせてくれて、面白いものがありました  目

 

 

 

 

一番キナ臭そうな人間が、部屋に入った途端に人格が変化して、何やら部屋に仕込ま

 

れている盗聴器を撤去し始めたり、ある者は部屋のフロアの板張りを剥がし始めたり

 

そしてまたある者は、トランクから縛られた謎の少女を担ぎ入れます。 この中盤ま

 

での 謎感 がなかなかワクワクとさせてくれます。 はてなマーク

 

 

 

 

そんな事が行われているいるとは露知らず、歌の練習に励む 黒人シンガーの女性。  

 

このキャラクターを シンシア・エリヴォ という ブロードウェイでは有名な方が演じ

 

ており、劇中での歌唱シーンは 口パクではなく、実際に現場で全て歌っているという

 

凄さ。  

 

 

 

 

彼女の歌がシーンを繋げる役目を果たしたり、個々の状況を表したものだったり、彼

 

女自身の内面を表現するものだったりと、非常に重要な効果を生んでいます。 歌う

 

曲も、ほぼ皆さん一度は聞いた事があるような、モータウンやオールディーズの曲

 

で、とにかく耳を楽しませてくれます。 その上、抜群に歌が上手い ビックリマーク 当然かもし

 

れませんが、。 

 

 

 

 

諸々の展開があった後、満を持して登場するのが イケメン クリストファー・ヘムズワ

 

ース。 マーベル作品に多数出演されている方のようで、疎い私は、「キャビン」 位

 

しか観ておりませんでした。 (それも、出てたんだ、、という程度でスイマセン) 

 

 

 

 

彼が登場してからの展開は、やや ありきたりな?感じになってしまった部分もありま

 

すが、トータル どんな映画か?も知らずに観た私としては、多少 長めな上映時間で不

 

安でしたが飽きる事無く楽しむ事が出来ました。( ジェフ・ブリッジス効果かも )

 

 

 

 

前半で、政府絡みのエピソードがあった為、ラストに警察でもなだれ込んで来るので

 

は?と待ち構えていたのですがそれは無く、あの行動(「カンバセ―ション 盗聴」 ) 

 

は何だったんだ!という疑問も残りましたが、( J・〇・K らしきフィルムの登場

 

も 唐突 な感じでしたが)

 

 

 

 

1969年という時代の空気感と、その時代と現代にも通じる皮肉的な 揶揄 ( 政府

 

の闇、神父の皮を被った泥棒、カルト教団、黒人、女性差別、ベトナム戦争、PTS

 

D、プライバシー等 ) といったものまでを含みながらも、ちゃんとエンターテインメ

 

ント映画として楽しく観れる作品に仕上がっております。  虹

 

 

 

 

ラストもバッドエンドを凌駕した、大人のハッピーエンド を迎えます。 なかなかディ

 

テールも凝った作品ですので、機会があればご覧になってみて下さいませ、です。

 

では、また次回ですよ~!   パー

 

 

 

 

 

 

 

劇中のワンシーンです。素敵な歌声と、不釣り合いな ジェフ・ブリッジスです  滝汗