今シーズンは厳しいシーズンとなりました、新型コロナウイルス蔓延でリーグ戦が中断される未曾有な年でしたし、その中でも結果が求められてくるという、本当にしんどい一年になったと思いました。
そんなシーズンを戦った選手や、チームスタッフの皆様に感謝をしています。
今はチームから離れてしまいましたが、ピーター・クラモフスキー前監督にも感謝しています。
とりあえず、感謝からはじめさせていただきました。
サポーターにも大変な年になってしまいました。
声をあげてサポートできないもどかしさは、味わってみないとわからないですよね。
エスパルスだけが、無観客試合を経験させられてしまいましたけど、リーグ戦再開後ヤマハが開発した応援システムがあるだけ今シーズンはマシでしたよね。
それでは早速今シーズンの振り返りをしていきます。
今シーズンはピーター・クラモフスキーさんを監督として迎えスタートを切りました。
前年優勝した横浜F・マリノスのヘッドコーチだったモフさんです。
エスパルスといえば「超攻撃的サッカー」という基礎を作るとして決断しました。
エースドウグラスを引き抜かれ、后が海外に移籍しましたので、FWとしてカルリーニョス・ジュニオとティーラシンと後藤優介を獲得しました。
その他、DFヴァウド、GKネト・ヴォルピ等の外国籍選手、奥井諒、金井貴史といったSB陣、新人としては、ユースから川本梨誉、ノリエガ・エリック、市船から鈴木唯人、栗原イブラヒムなどを補強しました。
その中で新監督のモフさんは、DFラインを高く設定して、ボールを保持して攻撃的サッカーを行うために4-3-3システムを採用するとシーズン前から言ってくれていました。
2019シーズンの引いて守ってドウグラス頼みというリアクションサッカーという戦術が、個人的には観ていて苦痛すら感じていた中で180度違うサッカーへのトライは大歓迎でした。
しかし、その中で新しい戦術の浸透には幾つかの危うさが伴うことは想像されました。
あくまで個人的に感じた事でしたが、180度違うサッカーを浸透させるのですから、いくらプロとはいっても時間がかかり、リスクがあるというのは仕方ないと感じていました。
サポーターの中には頑なに結果だけを求める方もいましたが・・・
その想定されるリスクは、高いDFラインをとるという事でDFラインとGKの間が空くわけで、そこを突かれる事が1つ。
後ろからビルドアップして、ボールを繋げてボールを保持していくので、パスがズレたたり、判断が遅れたり、周りを観れなければ、即奪われて失点に繋がるというところが1つ。
ハイラインで攻撃的に前掛かるので、リスク管理の対処法が1つ。
この3つの想定が浮かびましたし、キャンプのトレーニングマッチでもキャンプ後のトレーニングマッチでも、ハイランの裏を突かれたり、ビルドアップしていく中で相手のプレッシャーからビルドアップのスムーズなパスが乱れて、ボールを奪われ失点する場面が出ました。
そこは今シーズンに関しては想定内だと考えましたし、そういったところから、成熟したサッカーをしてくる相手と対戦する時大量失点して負ける事もあり得ると覚悟をしました。
超攻撃的サッカーを目指すと決めたのだから、獲られた点以上に得点するチームを作って欲しいと思いました。
そして、その課題もサポーターの自分でも思い浮かぶところでしたから、監督を含めたコーチングスタッフも選手たちには当然気づいていて、それも実戦をこなしていけば解決出来る課題だと思っていました。
それとは別に、違う問題もありました。
カルリーニョスの獲得に関する問題です。
エスパルスは通年情報漏れを避けたいのか、海外選手の獲得に関して難しいところがあるのか、サポーター的にはわからないところがあるのかはわかりませんが、上が変わったのに補強の動きの鈍さは変わっていなかったのです。
カルリーニョスの獲得の報道は早かった割に、正式発表のタイミングが遅れたし、カルリーニョス自体の都合かはわかりませんが、チーム始動に間に合わないという、そういう所にルーズさがあります。
結果的に2桁得点を叩き出したカルリーニョス・ジュニオですし、能力が高いのは実証されました。
中断があってた事で、第2節から出場できましたが、チーム始動どころか、キャンプや開幕に間に合わない補強方法に疑問を感じます。
そんなルーズさで上位を狙うと口だけで言うのは甘いのではないのでしょうか?
現にここ数年、1度8位と一桁順位に食い込みなしだが、その後2年は下から数えても片手で足りるくらいの結果しかついてきいませんでした。
上が変わっても、クラブの体質改善が出来ていない状況で、チームの優勝争いを出来るチームに変わるのは到底叶わないのでは無いかと感じました。
あと、もう一つ不満だったのは、今シーズンから選手紹介が変わりました。
昨年まではフィールドダンシングで小気味良いリズムに乗って克馬さんのアナウンスで選手紹介が行われていましたが、それが一新されました。
あのフィールドダンシングのリズムで試合に向かうっていうのが一つの流れで気分が高揚させて試合に向かうっていう事が日常だったのが、それが無くなってしまったのは残念でなりませんし、試合を観にスタジアムに来たという臨場感や、テンションは上がらないまま試合が始まるっていう感じでした。
クラブとしては変えていきたいところがあると思いますが、あれは無いですよ。
来シーズンもあんな感じなんでしょうか?
戻して欲しいです。
皆さんはどう感じてますか?
シーズン振り返りに戻ります。
迎えた最初の公式戦、ルヴァンカップ予選リーグの初戦では、試合巧者の川崎に良いようにやられてしまいました。
5-1・・・結果は大敗でした。
しかし、その中でも唯一の得点シーンをみると光明がありました。
高い位置でボールを奪取して、相手を崩して攻め上がった左SBに起用された石毛がゴール前まで入ってのヘディングでの得点でした。
その得点までの一連の流れが、今シーズンの理想の一つであったように思いました。
そして、迎えたリーグ開幕戦の東京戦では、コンビネーション不足こそ課題となり追加点が奪えなかったとはいえ、後半30分位までリードして、ボールを保持しながら試合をコントロールする攻めを展開し素晴らしい内容だったと今は懐かしく思います。
モフ監督の目指すサッカーの輪郭がみえたと感じる試合でした。
結果的に逆転負けを喫する事になりますが、これをブレずに継続していけば強いエスパルスが戻ってくると感じさせてくれました。
そんな中、東京の長谷川健太監督の采配に対して、モフ監督自体の課題となるのが、選手交代の見極めの部分に甘さがみえました。
フレッシュな攻撃的カードを切って反撃をする圧力を強める健太監督の采配に対して、明らかに慶太と西村のボランチの疲労度がみえたところで後手を踏み展開が変わってしまいました、
選手の疲労を見極めて交代枠を使えないモフ監督の指揮官としての未熟さを感じました。
この交代枠に関してはモフ監督が解任されるまで変わりませんでしたね。
何試合かで交代枠を残しながら負ける試合があり、そこへの不信感は拭えませんでした。
中でも負けた試合で2枠しか交代カードを切らまま負けた時はその采配はどうなんだと感じさせられました。
あくまでも個人的に疑問に感じた事ではありますが、同じ負けるでも、打てる手を尽くして負けたならまだしも、打てる手を打たずに負ける悔しさはありました。
新型コロナウイルスの影響で過密日程になる事になり、交代枠が増える事になるのですが、それでも交代枠を上手く利用出来ませんでした。
何のためにベンチメンバー枠に選手を入れていたのでしょうか?
何の為に交代枠が増やされたのでしょうか?
そこはモフ前監督に対して聞いてみたいところでもあるし、コーチ陣や大熊GMは何も言えなかったのか疑問です。
そういった所からも、フロントは監督としっかりコミュニケーションが良好に行われていたのか疑問に思う所です。
あくまでも個人的な想いですが・・・
結果的にその開幕戦の後、新型コロナウイルス蔓延の為リーグが中断される事になりました。
最初はチーム活動は継続され、チーム練習やトレーニングマッチも行われていましたので、選手達のコミュニュケーションや連携強化、カルリーニョスのコンディションアップが出来てエスパルスにとってはプラスなるのでは無いかと思ったのですが、緊急事態宣言が出されて、チーム活動も中断されてしまう事になりました。
正直それがエスパルスにとって厳しいシーズンとなるきっかけだったのかもしれないと振り返えれます。
選手間のコンビネーションを高めていかないとならない中で、なるべく接触を回避した行動が求められる環境となった事は、かなり厳しい状況でした。
もちろんチームとして各選手にトレーニングメニューが渡されて、選手各々で自主トレはされましたが、今年のようなサッカーを目指すならば、着手から数ヶ月しか経っていないエスパルスで、選手間のコンビネーションを高める事が出来なかったこの中断期間は痛手となりました。
6月中旬から練習が再開されましたが、攻撃でのズレは守備でのズレにも繋がっていて、簡単に直す事は出来ませんでした。
また、再開後のタイトな日程での戦術の落とし込みは難しく、中2日、または中3日で試合が続くと、リカバリーと休養とコンディション回復トレーニングが目一杯なサイクルで、そこに戦術の落とし込みと、対戦相手の対策をする時間の余裕を作るのは相当大変な事だったかと予想されます。
しかも、昨年と180度違う戦術を構築しようとするチームと、監督が変わっても基本的な柱となるサッカーを持つチームや、監督が変わっていないチームとの差は大きく現れた形が今シーズン出たようにみえました。
しかし、新型コロナウイルスが猛威を振るった今年に関してはエスパルスには好都合だった事もあったのも事実で、それは降格が無くなった事でした。
7月にリーグが再開され、再開後しばらくは無観客試合として開催となりました。
その中で、確かに勝てない時期が続きましたし、7節の大分戦まで勝てませんでした。
ルヴァンカップの予選は3連敗で終わりました。
そういう中で、その結果に対して批判したい人がいるのはわかりますし、されても仕方がないかもしれません。
自分の中にも同じ形で失点が続いたりして不満が無いとは言いません、でも、だからといって監督や選手を誹謗中傷をして良いとはならないと思ったし、それは違うと思ったので「がんばろう清水エスパルス」というFacebookグループから退会し、距離をとらせてもらいました。
とにかく今シーズンは、キャンプから積み上げた事をブレずに続けて少しづつでも前に進めるようにしていく事が大切だと信じていました。
しかし、7戦勝利無しで監督にブレが見えてきました。
湘南との試合に挑むにあたり4-3-3をやめて3バックに変更して、相手に攻められた時にはウイングバックが引いて5バックになるシステムに変えてしまいました。
正直言って湘南も上手くチームが機能しているチームではなかったし、湘南自体もエスパルスが3バックで来るという事を予測した準備が出来ていたかといえば対策は出来ていなかったのでは無いかと考えられます。
確かに勝てましたし、チーム連敗記録も7連敗タイでストップしました。
ただ、それはチーム始動から積み上げたものの上にあった勝利だったのでしょうか?
その後結果が出て居ないところを見たり、選手のコメントの中にも変わったサッカーに対して、対応しきれて居ないようなコメントが聞かれました。
スポパラでものぼりさんは4バックの方が良いとコメントしていましたし、内田篤人選手が出演した時も鹿島が序盤勝てなくてもブレすにやり続けたという事を言っていたのを聞いた時に、多くのタイトルを獲得してきたチームの選手の言葉が表すように継続する事が大事だと感じさせられました。
そこが個人的にもブレずに継続して欲しいと思っていましたから、例え連敗記録を更新しようが今シーズン目指してきたサッカーを構築する事を第一に考えて欲しかったというのが、個人的な意見でささた。
その2へ続く...