熱溶着でブラダーの補修。2回目のネタ。ハンドインパルスの使い方 | たくちゃんの小さな帆 Takuma's Little Sail

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41歳の時に中古のアクアミューズ セーリングカヌーを買ってからの話。自分が乗る為の小さな帆船を2隻作ったり、45歳からはウインドサーフィンをやり始めました。
47歳からウイングフォイルに集中しています。テーマ別に書いているので、テーマの方もチェックして下さい。

前回投稿の続きの様なネタです。


前回の投稿では、ハンドウイングの中に入っている空気袋(ブラダー、bladder、浮き袋、膀胱)のエアーバルブの補修について、主に書きました。


今回はヒートシーラー、ハンドインパルスT-30を使って、ブラダーに開いた穴を別のフィルムで熱溶着する作業について書きます。

実はこのネタは2回目で、1回目は約1年半前に書きました。

その時の投稿は、こちらです。

まだ、↑を見たことがないという方、こちらを先に見てもらった方が良いと思います。
ただし、作業への理解度が低い部分もあります。

同じネタをしつこく繰り返してすみません。

代わりに、他の要素も加えますね。

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また、練習用ブラダーを作ります。

↑前回と同じ事をしているので、説明はカンタンに。

接着剤を塗ってバルブを取り付けるのですが、やっぱり周囲を養生した方が汚れは少ないですね。

このバルブはAmazonでも売っていますが、Aliexpressの方が安いです。購入先はこちら。

私が買ったハンドウイングの中ではCABRINHAとHYDE WINGで、このタイプのバルブが採用されています。製造先は違うかもしれませんが。

↑バルブを取り付けて12時間放置。

↑空気を膨らませました。

↑カッターで切って、ペンを突っ込んで穴を開けました。

これでハイドロフォイルのバックウイングが刺さった、と仮定します。

↑この白い紙は、油こし紙を切ったものです。

 ↑たとえばこんなの。でもダイソーに売ってました。110円で。


別に他の素材でもいいです。油こし紙だと結構熱を通すので、断熱性の優れた薄いシート状の物ならなんでも。


候補として、滑らないけど2mm厚のシリコンシート(ベビーパウダーを薄く塗る)や、レンジやオーブン用のセラミック耐熱紙とか。


↑エアーバルブから内部に入れます。

ただ、ハンドウイング製造メーカーのバルブによっては、スキマが無いものがあり、同じ位置からは入れれないケースがあります。

その場合は、ペンを差し込んだ所から入れて下さい。
あと、当然バルブから抜く事が出来ないので、抜くのを諦めるか、最後に端っこを切って抜いて、ハンドインパルスで熱溶着し直して下さい。

端っこを再溶着するのは簡単です。

↑油こし紙を穴の部分の下に敷きました。

この油こし紙の大きさは、あまり大きくする必要はなく、熱溶着する位置をカバーできていたら、出来るだけ小さい方が良いと思います。

↑指で、小さいフィルムを持っているのが分かりますか?

これは、油こし紙よりやや小さめがいい気がします。

穴の部分を覆うように、フィルムをおきました。

その左右に油こし紙を2枚並べていますね。
出来るだけギリギリに、1番最初の中に入れた油こし紙に近づけるのが良いです。

これは、ハンドインパルスの幅が30cmの長さを熱溶着するため、くっつけたいフィルム以外を、熱溶着しない様にする為の保護カバーです。

また、ハンドインパルスは溶着する時間を調整する事ができるのですが、あまり長い秒数の設定にしない方が良いです。

長い秒数だと、カバーした油こし紙をこえて、熱が下のブラダーに伝わってしまい、トラブルの元になります。

実際の作業をする前に、別のフィルムで調整を試して下さい。
保護の油こし紙をこえて、熱がブラダーに伝わらない秒数を見極めて下さい。

逆に、1番短い秒数だと、熱溶着したいフィルムがくっつかない可能性が出てきます。

何回も試行して下さいね。

↑タテヨコ、4箇所の直線ラインを熱溶着します。

↑出来ました。井の字に熱溶着できた事がわかりますか?

↑空気を入れました。

OKです。

ペンを差し込んだ穴を覆う事に成功しました。

↑ラジオペンチで、中に入れていた油こし紙を抜きました。

別に抜かなくても、問題はないと思われます。

カンタンでしょう?

でも、場所によってはこの方法は使えません。
 たとえばバルブすぐ隣とか、端っこの方だと、覆う様にフィルムを熱溶着しにくいです。

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今度は、有名なブラダー補修テープのTEAR-AID ティアーエイド ・ ・ ではなく、似たような、ちょっと怪しげな補修粘着テープを使って、穴をふさいでみます。

↑向かって左がTEAR-AID 。
私も常備しています。

Amazonで買いました↓

 ↑今日の価格は、送料込で1682円です。


でも、ちょびっとしか入っていないのに、このお値段です。


↑今回使うのは、TEAR-AIDの右隣に置いていたロールのテープで、中国通販Aliexpressで購入した、TPU粘着テープです。

今日の価格は送料込690円です。
販売ページはこちらです。

すごーく見た目がTEAR-AIDに似ています。


送料込690円ですから、

TEAR-AIDの半額以下のお値段です。 


長さは正確には分からないのですが、150cmはありそうです。


1682円のTEAR-AIDに入っている、テープの長さは、約30cmですからね。



それじゃあ、やりますよー


↑先程、熱溶着で貼り付けたTPUフィルムの少し上側に穴を開けました。

ペンを突っ込んでいる所です。

↑粘着テープを貼る場所は、IPAで脱脂します。
↑ペンの先に穴があります。

ペンの向かって左側に透明のフイルムを置いているのですがわかりますか?

4cm×6cmぐらいの小さな切れ端です。

↑この4cm×6cmのフィルムを、ラジオペンチを使って、傷穴の内側に入れて広げます。

その上に、怪しいTPU粘着テープを貼り付けました。

中に入れた4cm×6cmのフィルムは、

TPU粘着テープが反対側のブラダーに、くっつかない様にする為の物です。


そのあと、ヘアドライヤーで粘着テープを温めます。

↑その後、コロコロで密着させます。

 ↑たとえばこんなの。ウインドサーフィンのセイルが破れて、補修テープを貼り付ける時にも役立ちます。


↑でけた!

↑膨らませました。
問題はなさそうです。

バルブの横に2箇所補修しました。

1つは熱溶着。もう1つはTPU粘着テープで!

↑他にも、裏側にも丸く穴を開けて、ハンドインパルスT-30で熱溶着しました。

3箇所も補修しているのに大丈夫みたいです。

↑エアー漏れがないか、中性洗剤で泡がたつか探してみたけど、問題なしですね。

今回、試した、怪しい?TPU粘着テープの感想なんですが、一応使えると判断します。

しかし、この後、TEAR-AIDを少し切って、粘着面の保護テープを剥がして触ったら、やっぱり高いだけの事はあるなあっと思いました。

久しぶりにTEAR-AIDの粘着面を触ったけど、ネチョネチョっとした粘りがあります。


今回は練習だから、どうでもいいのですが、本番なら信頼性の高い物を使いたいです。


わざわざリーディングエッジからブラダーを抜いて、穴を探して、テープを貼って、またブラダーをリーディングエッジに戻す作業は何度もやりたくないですね。

安いテープは使えないです。


やり直す事を考えたら、とてもケチろうとは思えません。



と言うことで、過去の投稿と似たような内容を書いてしまいましたが、少しはお役に立ちましたか?


おわり。


一応書きます。

全部ウソという訳でもないけど、あまり信用しないで下さいね。

各自で検証してもらって、より良い方法があればコメント欄で教えて欲しいです。

私も知りたい。