ヒートシーラーでブラダーに皮膚(ポリウレタンフィルム)の移植 | たくちゃんの小さな帆 Takuma's Little Sail

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41歳の時に中古のアクアミューズ セーリングカヌーを買ってからの話。自分が乗る為の小さな帆船を2隻作ったり、45歳からはウインドサーフィンをやり始めました。
47歳からウイングフォイルに集中しています。テーマ別に書いているので、テーマの方もチェックして下さい。

※2024年4月25日追記
本文の投稿の約1年半後に、同じような内容の投稿をしました。重複しているのですが、慣れてくるのでこちらもご覧下さい


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(本文)

前回投稿の続きです。
前回の投稿はこちらです。 


前回は、PANDOウレタン系プラスチック用強力接着剤を使ってエアーバルブを取り付ける練習をしてみました。

次はヒートシーラーを使って、皮膚(ポリウレタンフィルム)の移植をやってみます。


以前ご紹介しましたが、ACHIさんがYouTubeにアップされている動画の内容を、私も試してみようと思っています。


↑とっても参考になったし、刺激を受けました。

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↑前回、バルブを取り付けたブラダーを、フォイルのフロントウイングが当たって切り裂いたという設定です。

↑切り裂いてもいいのですが、切っても写真では分かりにくいので、油性マジックで、傷マークを書いてみました。

(正直言いますと、傷の場所によっては、皮膚の移植は難しいと思います。今回はこちらがやりやすい場所に傷をつけました)

↑この部分をハサミで四角に切り取りました。

↑切り取った部分より、少し大きい移植用の皮膚(ポリウレタンフィルム)を用意したので、上に置いてみました。

ブラダーの中にいれて、下に敷くシリコンゴムシートなんですが、中に入れようとすると、ヒートシーラー付属のシリコンゴムシートを短く切る必要があります。

ちょっと勿体ないなあっと思ったので、家にあったスポンジゴムシートを代用する事にしました。

スポンジゴムシートは熱に強くないので、ヒートシーラーの下に敷くと、熱で跡がついたりします。

ですから、本当はシリコンゴムシートの方が良いという事を書いておきますね。

↑用意したスポンジゴムシートは、厚み3mm 幅50mm 長さ150mmに切ったものです。
これを3枚用意しました。

そのうち1枚はブラダーの中に入れる用で幅50mmを縦に切って、幅15mm 長さ150mmと、残りの分の幅35mm 長さ150mmと分割しています。
ですから、正確には3枚ではなく4枚になります。
詳しくは後で説明しますね。

 ↑このヒートシーラーを使います。


ブラダーの中にゴムの下敷きを入れて、上に移植用の皮膚を置いて、ブラダーの上側の表面と移植用皮膚をヒートシーラーで熱溶着します。


ゴムシートを3枚(4枚)用意したのは、中に入れる分が1枚で、残り2枚は移植用皮膚の上に置きます。

理由はヒートシーラーの長さは30cmなんですが、熱溶着する部分は15cmです。
そのため残りの15cmは熱溶着したくない部分なんです。

でもヒートシーラーは浮かせて使用してはいけないそうで、30cm全面を下敷きに押し付けなければなりません。

それで、移植用皮膚の上に置く2枚は、ヒートシーラーからの保護用なんです。


それと縦2箇所、横2ヶ所 合計4所を熱溶着する必要がありますが、最後の4ヶ所目を熱溶着すると、下敷きにしたゴムシートが取り出す事ができず、中に残ってしまいます。


↑それで、最後の4ヶ所目用の下敷きを、細くゴムシートを切る事にしました。

それが幅15mmの分です。

 ↑以前の投稿で、最後の熱溶着は油こし紙を下敷き替わりにすると書いた事があるのですが、今回は使いませんでした。


↑ゴムシートの幅を15mmにしたら、バルブの穴を通るなあって思ったのです。

↑これだったら取り出せるでしょう?


↑はい、ヒートシーラーで皮膚の移植ができました。

空気も入れて確認済です。

でも、一発で出来た訳ではなく、空気を入れたら上手く熱溶着できていない箇所があったりして、何回か上から熱溶着し直したりしました。

↑だから、熱溶着はそんなに簡単じゃないなあと思いました。

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それでは、中に残っている幅の細いゴムシートを抜きますよ。

↑ほい。
ピンセットを使って、取り出すことができました。

↑熱溶着で皮膚の移植ができた訳なんですが、もっと強度をだしたいので、上からコニシ ストームガードを貼ります。

↑縦横と4枚熱溶着した部分の上に貼りました。

あと、1箇所余分な所もヒートシーラーが当たってしまったので、そこも少し溶けています。上から保護の為に貼りました。

↑軽くドライヤーで暖めて

↑コロコロで圧着します。

↑再度ポンプを取り付けて

↑空気を入れました。
移植した部分はこんな感じになりました。

↑この状態で24時間放置します。

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翌日。24時間経ちました。


減圧してないみたいなので、大丈夫だと思います。

これでヒートシーラーでの、皮膚の移植練習を終えます。

でも、ヒートシーラーでやるのがカンタンではなかったので、ヒートシーラーではなく、接着剤や粘着テープを使って皮膚の移植も試すべきだと思いました。

そっちの方がカンタンなんじゃないかな。

また時間が出来たら試してみようと思います。