接着剤でブラダーの皮膚の移植をして、バルブを取付け | たくちゃんの小さな帆 Takuma's Little Sail

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41歳の時に中古のアクアミューズ セーリングカヌーを買ってからの話。自分が乗る為の小さな帆船を2隻作ったり、45歳からはウインドサーフィンをやり始めました。
47歳からウイングフォイルに集中しています。テーマ別に書いているので、テーマの方もチェックして下さい。


また古いエアーバルブを、新しいバルブに交換する際、周囲のフィルムを切り取るケースもありえます。
(切らなくても良いケースもあります)

前回は、皮膚の移植のやり方の1つとして、ヒートシーラーを使ってやってみましたが、やってみた感想としては、そんなに簡単ではないなあっと思いました。

今回は、ヒートシーラーではなく、皮膚(ポリウレタンフィルム)の移植を、弾性接着剤でやってみようと思っています。

特別な道具が必要ないし、私はこちらでやった方がいい気がしました。

また接着剤ではなく、両面テープや粘着テープを使うのもいいと思います。

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 ↑前回までは、厚み0.25mmのポリウレタンフィルムを使っていたのですが、投稿していないパターンでも試しているので、購入した分が無くなってしまいました。


 ↑今回は、一緒に購入していた、厚みが違う0.2mmの物を使用します。


↑ヒートシーラーで、ポリウレタンフィルムを密閉した袋状にしました。

↑サイズは、縦横共に30cm弱にしています。

↑設定として、既設のバルブから空気漏れが発生しており、新しいバルブに交換するというお題にしています。

それで、バルブがあった場所を切り取った状態という設定にしました。

切り取った範囲は、縦横共に10cmです。

↑切り取った皮膚の範囲を覆うのに、縦横共に16cmのフィルムを用意しました。

  ↑真ん中にバルブを差し込む為の穴を開けました。


直径約26mmです。


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 接着剤を塗る予定の場所は、不織布にパーツクリーナーを吹いて拭き取りました。


この後、接着剤をブラダー側に塗るのですが、はみ出して、切り取った内側に接着剤が付く可能性が高いです。
これまでは、切り取っている内部の反対側のブラダーに、ベビーパウダーを薄く塗って、ひっつく事を防止してきたのですが、塗る接着剤の量が多いので、別のやり方法で対策します。

フィルムを幅3cm 長さ12cmに切った物を4枚用意しました。

↑それを切り取ったブラダーと内側の境目に縦横と差し込んで、接着剤がはみ出してもそれに付く事で、奥のブラダーに引っ付かないようにします。

最終的に、この幅3cmのフィルムが取れるなら、バルブ穴から抜いてもいいし、外れないのなら、そのままでいいと思っています。


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 ↑接着剤はこれを使います。


私にはPANDO接着剤より、こちらの方が使いやすいです。


硬化するまでの時間が長く、シワが出来ても直しやすかったです。


ただし耐熱性はなんとも言えません。


↑ブラダー側にのみ接着剤を塗りました。

移植する側には塗っていません。

↑移植用の皮膚を貼り付けました。

シワが出来ないように密着させます。

ヘアードライヤー、コロコロも使っています。

この後6時間放置しました。

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表面はまだベトベトしていますが、移植させた皮膚は、一応くっついているみたいです。

 今までやった作業と同じですが、エアーバルブを取り付けます。



↑エアーバルブの取り付けには、ベビーパウダーをブラダー内部に塗りました。
この辺りは、いままでと同じ作業内容ですので、省略します。

 ↑取り付けできました。


 ↑これまでやったように、バルブ周囲の補強にストームガードも縦横4枚貼り付けました。


↑よーく馴染ませます。

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↑今度は、先程、バルブ外側に貼った4枚のストームガードの更に外側、移植用の皮膚を貼り付けた外側との境目にも、ストームガードを貼り付けます。

↑密着させます。

詳しくは過去の作業と同じです。

また、ねちゃねちゃする所もあったので、軽くベビーパウダーをまぶしました。

12時間放置しました。

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ポンプを繋いで空気を入れます。



12時間放置しました。

大丈夫みたいです。

最後に、内部の反対側ブラダーへ接着剤が付くことを防止する為に、4枚入れた捨てフィルムをピンセットで抜きました。

全部取ったわけではなく、ビロビロしていた分、2枚だけはずしました。

作業おわり。

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これまでブラダー修理の練習をしてきましたが、現実にやるとすると、なかなか難しいと思いました。

短期間だけ使える様にするというのなら可能だと思うのですが、修理してその後もずっと使えるようにするというのは、難しいです。

粘着材料は気温の影響を受けますし、粘着テープ、接着剤の素材の劣化、ウイングの片付けで畳み方による修理箇所の変形とかを考えると、大丈夫なんだろうか?と思いました。

それでも、修理の不安は解消されました。

これだけやって、それでも直せないのなら、もうブラダー自体を交換するしかないです。

やるだけやってやろうという気持ちと、開き直りの精神でいくしかないですね。