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木の家をつくる女性建築家の日常

静岡県浜松市にある建築デザイン事務所です。浜松市・磐田市・湖西市・豊橋市・掛川市・袋井市などで活動している日々の出来事を綴ってゆきます。

家に帰ると出雲大社から封書が届いていました。

何だろうと思って空けてみると、お箸が2膳。




遷宮の修復でとり下ろされた本殿大屋根の古材からつくられたものでした。

思いがけず届いた春のプレゼント、




出雲大社の一部が手元に来るなど想像もしていませんでした。

ありがたく使わせていだだきます。

本日現場のお引き渡し。


築50年の住宅をリノベーションしたヨガスタジオ。

お施主様は古民家でスタジオを開くのが長年の夢でした。




スタジオだけでなくセッションルーム、展示室、談話室など、ホスピタリティーあふれる空間が広がります。




古民家というには少し年数が足りない「古い住宅」は格子をつくってよりレトロなイメージに、

古い壁はあえて仕上げをせずむき出しに、

庭を眺める窓は木製戸に替るなど、リフォームといいながらも時代をさかのぼったデザインを施しました。






宣材写真の撮影にやってきたカメラマンに「ここだけ別世界!」と言ってもらいご満悦^^




オーナーのあふれる思いを形にしたこの空間がたくさんの人の癒しの場となりますように。




ayanoha (あやのはヨガスタジオ)
静岡県浜松市浜北区中瀬2654-1
お問い合わせ 090-9314-7870
http://ayanoha.co.jp
新築の完了検査も終わり、リフォームの最終チェックも済み、終わりに近づいてきている現場。




人気のなくなった現場は卒業式の準備をしているような気分になります。






後少しでお引き渡しです。
床柱を選ぶのに大工さんと相談していてカリンの木が候補にあがりました。

重厚で良い木なのですが今回の物件のイメージには合わないとNGを出してふと外をみると、、、。




事務所の窓辺で心を和ませてくれるカリンの木。

床柱からは想像もつかないくらい愛らしい花を咲かせています。
4月に入りました。 、、、気がつけば今年初投稿。(汗)

だいぶ暖かくなってきたので現場に行くにもコートいらずです♪

でも今年はなんだか年度始めと言う気がしません。

工事中の物件が多いからカナ。


今日は現場めぐり。 現場に行くと予想外のいろんな事が起こっています。

ハウスメーカーや出来合いの建材を使う工事とは違うため、
こちらの意図したものと違う形になっている事もしばしば。

その中でどう折り合いをつけていくのか、それが設計士の役割のひとつでもあります。



さて、できていそうで、完成していない物件がふたつ、、、






消費税の影響もあって今回はあちこちで工期が伸びているようですね。

工事工程はこちら(設計)ではコントロールできないのでヤキモキしますが、工務店さん達も早めに手を打ってくれたにも関わらずの状態なので何も言えません。




こちらの物件は指定した断熱材が手に入らず内容の見直しに、、、。





これはリフォームだから工程はマシかな、、、。

そのかわり内容は変更に次ぐ変更でほぼおまかせ状態。

予算の見直しや要望の変更などいろいろあったため、間に合わないかと思いましたがオープンが決まっているため工程が最優先。

お施主様が信じてまかせて下さったのでなんとかなりました。

懐の深さに感謝です。




朝一番は床材料の塗装見本を見に現場へ。

毎日なんだかんだと現場に呼ばれています。

工務店さんが、ちょっとイメージと違うと思って、、と連絡をくれました。

早速確認すると、、、うーん、なんか違う。

品番もモノもあっているけど、意図した色から外れていてとてもGOサインがだせない。

時間がないけど色は妥協できないので一度持ち帰り。今日明日中に答えを出さないと、、、。



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その後別の現場を確認。こちらは何の問題もなし。順調です♪


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明日上棟の現場を確認にいったら大工さん達が床下地を貼っていました。

雨が降るといけないから朝一番で養生できるようにと、

明日でもいい作業を前倒しで行い、真っ暗な中で懸命に作業を続けています。


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一方私は打合せの合間にサンプルの塗料をかき集め、もう自分で見本つくり。


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なかなかイメージ通りの色にならない、、、。リミット目前。
朝一番は完了検査前の事前チェック。


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、、、。足場はずれてるはずじゃなかった?


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板倉づくりは現場が片付いていないととても「完成」にみえないなぁ。


お次は配筋検査。

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人通口周りの補強金もバッチリ。

防湿シートの施工ががとてもきれいで見ていてゴキゲンに。^^



その後はリフォーム現場。

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古民家は解体するといろんな問題が目の前に。作戦変更だな。

変更事項が多すぎて元の図面が役に立たない、、、

こちらは、しばらく現場につきっきりな予感。(汗)

本日完了検査。


検査項目は主に

中間検査では軸組、金物など後で壁の中に隠れてしまう構造部分を

完了検査ではや浄化槽や火災警報機、換気といった設備にはじまり仕上げや手すりなどをチェックします。


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これらを経て「検査済み証」という合格書を発行してもらい住宅が完成します。

まあいつもこんなキレイな状態で検査してもらえるわけではありませんが、、、。
設計事務所は図面を書くのが仕事だと思われがちですが以外に外にでています。

今日は午前中に完了検査@袋井

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普段あまり使わない柄物の壁紙が新鮮です。

私は和モダンと言われるデザインが多いのですが時々無性に大正ロマンとか明治の洋館といったデザインの住宅が作りたくなります。柄物、たまにはいいですね。^^

検査後はインター近くで東名を走行中の建築家に途中下車?してもらって落ちあい、情報交換。


その後は大工さんの事務所で着工前の打合せ@磐田 

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午後一番は検査前の確認@浜北

耐力壁が貼られると建物の形が分かりやすくなります。


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同じく浜北で別の敷地のレベル確認。

隣地とのからみがあるので結構気をつかいます。

その後は県の林業振興課の方達がモデルハウスに見学にみえる事になっていたので事務所へ。


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あっという間に夕方。

さて図面かかなきゃ、、、。
村櫛の家が完成し、お引き渡しに立会いました。

鍵の差し換えと、ひととおりの説明を終えたあとお施主様から

親方と私にそれぞれ、プレゼントをいただきました。( 大好物♪ )

この記事を参考に私の好きなものを選んで下さったそう。^o^

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こういうのって本当に嬉しいんです。

プレゼント以上に、そのお気持ちが。

今までの家づくり合格点が頂けたのだとわかり、安心できるからです。



ほ~っと、体の力が抜けていきます。

自覚していなかったけど今まで緊張してたんだ、と感じる瞬間でもあります。



普段、顔にはだしませんが計画中、工事期間、お引き渡し後と、住宅においては特に気を張っていることがあるからなんですね。

それは公式のように100%の答えのない家づくりにおいて


   ・お客様が家づくりに満足しているだろうか? 

   ・不安にさせていないだろうか?

   ・お客様に寄りそった計画ができているだろうか?


と方向性のみえない中で少しでも良い方向に持っていこうとするプレッシャーからくるものです。


そんな心配を魔法のように溶かしてくれるがお客様の笑顔であったり感謝の言葉です。



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昔は住宅を竣工させるたびに熱をだしていました。

自分一人で抱える責任や重圧に押しつぶされそうになりながら設計をしていました。



家づくりには正解がありません。

明確な答えがない中での作業には常に不安がつきまといます。

一体どこまで進めばいいのか? もっといい答えがあるのではないか?

倒れるまで、もしくは時間切れになるまで働く事でしか安心できないこともありました。



数十棟の住宅設計に携わる中で大分コントロールができるようにはなりましたが

未だにお客様の笑顔に勝る回答はありません。


N様、私達を信頼し、家づくりを任せていただきありがとうございました。

(組織体ではかなりの不安を持たせていたようですが、、、(・・;)

これからも工務店共々末永いおつきあいをおねがいいたします。