木の家をつくる女性建築家の日常

木の家をつくる女性建築家の日常

静岡県浜松市にある建築デザイン事務所です。浜松市・磐田市・湖西市・豊橋市・掛川市・袋井市などで活動している日々の出来事を綴ってゆきます。

Amebaでブログを始めよう!

築25年のマンション。

 

和室をフローリングに変えたいとのご要望からのリフォームです。

 

お話をうかがっていると普段は一人でお住まいで広々住みたいとのことで

 

壁を取り払ってキッチン、リビング、(和室→洋室)を

ワンルームにすることになりました。

 

 

 

来客時のことを考えて建具で仕切れるようにしてあります。

 

 

家族構成が変わると住み方も変化してきます。


 

 

目先のことだけでなく、この先どんな生活をしたいのか?

 

リフォームはこれからの生活を考える良い機会となりますね。

屋根の裏(下)側の軒天は建物の印象を左右するポイントです。

 

特に人の目線から考えると近くにいる場合屋根そのものよりも軒天の方が目に入ります。

 

 

 

「和」な感じを出したいときは垂木を見せていきます。

 

軒天は吹き上げで濡れたり汚れたりしやすいところです。

 

「和」でも「洋」でもできたら無垢材をつかってあげたい箇所です。

 

 

 

内装に羽目板を使った住宅。

 

内装のチェックのため向かった現場ですが

 

木工事も終わっていて職人さんがだれもいなかったので鍵を開けて玄関に入った瞬間

 

ヒノキの香りが漂ってきます。

 

 

 

私は普段も「ひのき100%」のモデルハウスにいますが鼻が慣れてしまっているので

(築10年以上ですが、お客様には今だにヒノキの香りがすると言われます。)

 

今日は新築現場独特のフレッシュなヒノキの香りに癒されました^^。

 

最近店舗改装の依頼が続いています。

 

住宅の場合は素材感に比重をおきますが

店舗の場合ば気を使うところが変わります。

 

こちらはプラン、レイアウト、(予算や工期から)使う素材が決まった上での

 

カラーリングのシュミレーション

 

 

 

 

 

 

 

 

比較の為に2種類提出しました。

 

店舗は設計も工事も時間との戦いみたいなところがあるので集中して一気に作り上げます。

 

 

 

 

古民家の再生やリフォームだけでなく新築住宅に古材を活用することもあり

 

勉強していた関係で先日伝統再築士の資格をいただきました。

 

これは古民家鑑定士さんと違い建築士免許が必要な資格になります。

 

 

建築士の資格は建築基準法に乗っ取った設計に関する資格に対し

 

伝統再築士の資格は建築基準法ができる以前の古いたてものの再築に関する資格です。

 

同じ建物の設計資格とはいえ建築基準法の成立を境に強度にや構造に関する考え方が真逆ともいえるように変わるので

 

古民家も手がける者として取得しておきたかった資格です。

 

 

古民家のリフォームをしていると手をつけていなかった場所より以前にリフォームをしたところが痛んでいることがよくあります。

 

主に水回りと広縁。

 

現代の考え方で安易にリフォームして湿気で家がやられてしまってる事例が大半です。

 

長い年月受け継がれてきた家だからこそ丁寧に修復して住み継いでいってもらいたいと思います。

 

 

昨日も打ち合わせ2件してたけど、、、

 

GWにたっぷりとお休みをいただき、今日から仕事はじめです。

 

 

と、言いながらお休みの話から、、、

 

令和の元日は「即位禮當日祭・十種神寶奉献の儀」に参加させていただきました。

 

その前後の日に様々な森の中へ。

 

 

針葉樹

 

 

広葉樹

 

 

白樺の木々

(ホントはもっと綺麗なところがあったけど「木」と会話する同行者に遠慮して撮影できなかった)

 

岩の上に生える大木

 

 

植生や在り方はそれぞれでしたが、木々の中にいる心地よさは格別。

 

 

今後「縄文の森」「甦生村」「循環モデル〇〇農園(仮)」といったプロジェクトが展開されます。

 

私の中でも関わるもの、見守るもの、それぞれありますが、

 

7代先を見据えた「場」づくりが各地で始まったことを感じます。

 

 

私もイヤシロチ化住宅と共にこちらの活動もしていきます。

 

 

令和の初詣は守屋山山頂にある守屋神社でした!

 

 

ランチを買いに車を走らせていると満開の桜並木が目に入り、

 

あまりに気持ち良さそうなので車を停めてお散歩しました。

 

 

今年はお花見のタイミング、合ってよかった!

(去年は弘前城まで行ったのに満開のタイミングずれてた....)

 

土手に座ってサンドウィッチを頬張りコーヒー飲んで御満悦 (^.^) 気持ち良かった〜。

 

平日の昼間でしたが、

軽トラの周りでお弁当を広げているご近所さん。

ベビーカーでお散歩しているご夫婦。

お酒酌み交わしているおじいちゃん達。

一眼レフで写真に夢中のカメラ女子。

昼休みに外に出てきた工場の若者。

営業車を脇に停めて伸びをしている人。

 

それぞれが気持ち良い空間に吸い寄せられているようでした。

 

もちろん「 桜 」あっての行動ですが、気持ち良い空間 というのは人は本能的に知っているのだと感じました。

 

 

 

 

 

今年度より住宅に対し新しいコンセプトを導入します。

 

 

「イヤシロチ化」

 

今までは科学的根拠や説明がしにくく、個人的趣味として利用していましたが、

 

新しい時代に向けて「見て気持ちよく、住んで気持ちいい」に「見えないところも気持ちいい」をプラスしていきます。

 

 

家相・風水・気学等よくよく考えて見たら住宅ではごく自然に取り入れられていた「見えない計画」。

 

 

理解されにくいからとわざわざ分離させていたのが不自然でした。

 

 

これからは木の家、自然素材に加えてイヤシロチ化住宅について、こちらでも発信していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真を整理していたら以前に設計した別荘の写真が出てきました。

 

 

前衛的なデザインのアトリエに勤めた後、

 

初めて自分で「木の家」を手がけたのが思えばこの別荘。

 

自然に囲まれた、山の中と言う贅沢なロケーション。

 

、、、

 

現場に行く道が細くて、急で、大変だったことを思い出します。

(雪が残っている時には脱輪したこともあったなぁ)

 

 

木々に溶け込む建物として周囲との調和を意識しだしたころの物件。

 

懐かしくてアップしてみました^^

 

 

 

 

マンションリフォームの工事が始まりました。

 

解体してみるといろいろ問題が出てくるので現場にてチェックして

 

寸法やらなにやら調整します。

 

今回はお客様も立ち会ってくださいました。

 

 

 

いざ壁を取り払ってみたらイメージしやすくなったのか

 

「もう少し開口部を広げたい」とのご要望。

 

実はこれ、私が最初に提案した内容です。

 

図面の上ではそこまで必要ないとの事でしたが一番最初の提案内容に戻りました。

 

一番最初の提案に戻る事はよくあります(工事より前に、です。念のため)

 

一件遠回りに見えますが熟考の結果ですから良い事だと思っています。(あくまで図面の上で、です。念のため^.^)

 

 

黄昏時の木の家。

 

塗り壁と木の色がなじんでセピア色に近づきます。

 

 

建築写真としては実際の色と異なるので使いづらいのですが

 

日が傾いて少しずつ暗くなる瞬間を切り取ったこの色合いは

 

木の家の優しい雰囲気を醸し出していると思うのです。

 

限られた季節の、限られた時間。

 

空間にも一期一会という言葉は当てはまる氣がします。