おまじないコブラはじめました。 -66ページ目

おまじないコブラはじめました。

河内美雪さんの『借金王キャッシュ』好きが昂じてこのようなタイトルをつけましたが、中身は数学オタク中年乙女のボヤキです。悪しからず御了承くださいませm(_ _)m

科学的考証とかできてないため、ウンチクは話半分で読んでください。

今日は、久しぶりに、大好きな着物の話をします。

過去記事によれば、この帯を手に入れたのはどうも7年前らしいです。

天神市のときにきもの風雅舎さんで見かけて、こっそり値札を確かめて(マァジっすか⁉)と思ったのを今でも覚えています。

レアな柄ゆき(異国情緒溢れる動物もの)、多少裏面の黒繻子にスレはあるものの締める分には全く問題なし、概算360cmとアンティークとしてはそこそこ長さもあるのに、一万円ちょっとでした。プチプラとは言いがたいですが破格です。

「なんか安いけどどうしてですか」

と、ストレートに訊ねてみますと、別のお客さんにこの帯に散々難癖をつけられて(仕立てはユルユルなので、その辺をなにか言われたのでしょうね)、すっかり悲しくなってしまったなげやりプライスとのことでした。

その話を聞いて、例によって、何故か「この子を幸せにできるのはオレしかいねぇ!」的謎の勘違いを発動させて、家へ連れて帰りました。

ま、黒地の帯は合わせやすいので、きっと誰でもある程度は幸せにできたのでしょうが、ワタクシには、ちょっとしたあてがあったのです。

この、古代ギリシャ文字と思しき柄の着物に、きっとピッタリ合うに違いない、と思ったのです。

これは、帯入手から遡ること数年前、弘法市でむかしきもの芽衣さんの店先で風に揺られているのを見て「カッコいいなあ」と思って即買いしたものです。型紙彫って糊置きして引き染めしてます感が味があって良いなあ、と見るたび思います。

スクリーン捺染やインクジェットでいくらでも精密に文字が染められる現代では、もう、こういうの見られないもんなぁ。と。

合わせると、こんな感じです。

帯に古代エジプト文字らしきものがあしらわれているので、この組み合わせを世界最古の翻訳ツールになぞらえ『ロゼッタストーン』と呼んでおります。

過去記事に着用画像がありました。
※小物はちょっとだけちがいます。


先週、久しぶりにこのロゼッタストーンコーデで出掛けました(画像なし)。

春らしさは皆無ですが、以前着物をじっくり見たときに「夜の闇を畏れた人が、ずっと祈りの言葉を呟いて虚無を埋めようとしてるみたいだな」と思ったのと、全身に経を書きつけて物の怪から身を守ろうとした耳なし芳一の話をなんとなく思い浮かべ(←それなら首から上も何とかせんと危ないだろうが…)、今年の今の雰囲気には妙に合う気がしたのです。

そして、例によって豆がなくなってきたので、無謀にも京都へ向かいました。

いや、だって、同じ豆ばかりじゃ飽きてくるし、人(平日に仕事でときどき街中をうろついてる弟)の噂に「京都は今人がいない」と聞いたし、弘法市やってるし(結局それが目的か)…

なのですが、実際は自粛疲れの人がそこそこ街へ繰り出していてたのか

(あ、いつもよりすくないけど思いのほか過密…)

(マスクしてないおじいちゃんおばあちゃんけっこう歩いてる…)

なんて思っているうちに、ぐったりした年配のご婦人がストレッチャーに乗せられて救急隊員の方に運ばれてワタクシの真横を通りすぎて行ったあたりで、急激にワタクシの中で疑心暗鬼と緊張感が高まり、もはや掘り出し物を探すどころではなくなりました。

(それにしても、ご婦人大事なかったのだろうか、と、いまだに気にはなります)

ちゃちゃっと馴染みのお店に挨拶回りをして(何者?)東寺をあとにしてバスへ乗り込みました。

が、ここでもおじいちゃんおばあちゃんとまあまあの密度でしばらくご一緒することに。

(アア、自分が無症状の感染者なら、一体何人犠牲者出すんだか…)

花粉症ピープルですので、例によって黒マスクはしておりましたし、手袋も着用しておりましたが、やはり不安はぬぐえません。

2ヶ月前に市バスに乗ったときとは、まるで景色が違って見え、自分の心理状況が変わってしまったことを実感しました。

そんなわけで、いそぎ足で四条の東急ハンズで豆を買い

早々に帰宅したのですが、残念ながら、今回の豆は、あまりワタクシには合いませんでした。

無理はするもんじゃないね(次の豆はネット通販で買うのだ)。

そして、今まで散々呑気なことを書き散らして来ましたが

「街の人って大変だぁ(密度)…」というのも少し肌で感じ、そりゃあ多少おまじない的言説にすがりたくもなるかもな、などと考えを改めた次第です。

でも、おまじないグッズを握りしめることは、ときには『雷から隠れるために傘をさす』ぐらいに危ない行為たりうるので、やっぱりおすすめはできないなあ。

と、言霊の結界に守られようとした中年乙女が言う、実に矛盾に満ちたお話でした。とさ。




ええと、どこまでお話ししましたっけ?

あ、そうそう、本部に情報が持ち帰られて、B細胞が武器の開発製造を命じられたところまででしたね。

指令を受けると、B細胞は形質細胞という武器製造に特化した細胞に変化し、特殊なたんぱく質の製造を始めます。これが世に言う抗体です。

抗体は体液(リンパ液)に乗って体をくまなく巡り、辿り着いた先で標的となる病原体(これまでの話の流れで言うとウイルスですね)に素早く取り付き、細胞に侵入できなくすると同時に「これが噂のウイルスやで!」と周囲の免疫細胞にアピールする目印の役割も果たします。

既にウイルスに感染者している細胞についても、表面にウイルスの断片が露出している部分があるので、同じようにその部分に取り付き、ウイルスに感染した細胞である旨をアピールします。

すると、それを目印に、マクロファージやキラーT細胞(これも白血球の一種で病原や感染細胞の破損を担う攻撃系の細胞)などの細胞が集まり、ウイルスや感染細胞への一斉攻撃を始めます。

ここでも、基本的な対策は

『壊す、または食う』

となります。

抗体の取り付いたウイルスは、食べていきます(どうも抗体で味つけされておいしいみたいで、食べるスピードが増します)。

感染細胞ぐらいに大きくなると、そのままでは食いしん坊系の免疫細胞でも食べて消化が難しいため、サイトカインという物質を使って、その細胞を壊して小さくします。

そう、ウイルスに感染してしまった細胞は、治ることなく壊されてしまうのです。

普通に体の一部として活動していた細胞が失われてしまうのですから、ウイルスを駆逐できたとしてもダメージは大きいのです。

そりゃあ、病後もしばらくしんどいわな。

なので、やはり、完全には無理でもなるべく体内にウイルスが入ってこないように地道に予防する方がいいわ。

うがいも手洗いも気休めじゃないのよ。


お年を召していらっしゃる方や基礎疾患をお持ちの方は、既に他に注力して戦っている場所があるためなかなか新たな敵に戦力を割きにくいとか、そもそも新たな免疫細胞の生産のペースがゆっくりで追い付けないなどの事情があり、重症化しやすいようです。

ダメージを受けて始末せざるをえなかった感染細胞の代わりを新たに生み出すのにも時間がかかるので、ウイルスがいなくなってもなかなか調子が元に戻りにくいというのもあると思います。

(最近、ワタクシも不調からの復活に時間がかかるのよねぇ(T_T))

あと、妊婦さんも免疫力が低い状態です。お腹のなかの赤ちゃんは、半分はお母さんと違う遺伝子を持った存在なので、その子を異物として排除しないようにするためではないかな、と思います。

万が一病気になったとき、病院での診察、治療に妊婦加算があったり、子供への影響から治療に制約があったりなので、別段新型コロナウイルスのことがなくても、いろいろ配慮が必要な時期の人です。

いたわりましょうね。リスクの高い人。



さておき、いろいろな犠牲を払いつつ対象のウイルスを滅したあとも、形質細胞はそのときのことを忘れず長く体内に留まり、再び同じウイルスが侵入してきたときにはすぐさま当該ウイルス専用の抗体の生産を始めますので、症状が出る前に素早くウイルスを滅することができるようになります。

これが『一度かかると免疫がついて次はかからない』原理です。

いわゆる普通の風邪の原因となる、従来型のヒトコロナウイルスが、お年を召した方にとって今リスクが比較的低いのは、彼らが子供の頃から接していて既に抗体を持っている確率が高いためです。

今回の新型コロナウイルスのリスクの高さは『人へのウイルスの殺傷力が異常に高い』ではなく『免疫が弱ってきている世代の人がほとんど(というか全く)抗体を持っていない』ところにあります。なのに、軽症または無症状感染者が比較的多(いらし)く、思いがけず感染する恐れがあるところが悩ましい訳です。

逆に、SARSやMARSのように『触るものみな傷つける』ギザギザハートの子守唄かよ!みたいなものなら(世代感えぐい…)罹患者が分かりやすいため、こんなに広がることもなかったのでしょう。難しいものですね。

ただ、幸いというか、新型コロナウイルスは感染力が異常に強い訳ではないようです。今までの感染者の調査から、1人の感染者から感染を広げる人数は概算で1.7人と見られています。

ここから計算すると、全人口の6割ぐらいが抗体を持つようになると、新たな感染者は次第に減り、流行が収まってくることになります。

以前、抗ウイルス薬は侵入させない、増やさない、他の細胞に広げないが基本的な作用と書きましたが、医療で受けられる中で唯一、ワクチン接種だけはウイルスを破壊する力を得ることができます。

不活化した(或いは極限まで毒性を弱めた)ウイルスを体内に送り込み、白血球たちに学習させ、予め抗体を作らせておく仕組みだからです。

ワクチンからできた抗体でも、感染力のあるウイルスからできた抗体でも働きに違いはないので、今は極力感染を広げない努力をしてワクチンその他の開発の時間を稼ぎ、より人体にダメージの少ない形で多くの人に抗体を獲得させ、流行の収まってくるレベルに持っていく。

これが、目下我々の属する社会の進みたい方向性ではないかと思います。

そうなれば、結局大切なのは各自の予防行動なのよね。

既に、慣れや飽きも感じ始めなくもない昨今ですが、地道に続けてくしかないのかなぁ。



おっと、白血球から離れてしまった。



最後に、白血球の闘いぶりを我々でも見られる場面を紹介いたします。

風邪やインフルエンザが治りかけてくると、鼻水やたんがドロッと黄色くなってきます。

あれは、ウイルスを食べて食べて食べまくって死んでいったマクロファージやら、壊された感染細胞の残骸やらウイルスの残骸やらのいりまじったものなのです。

そんなことを思い出して、ときどきは

「ああ、がんばったんだな、オレの白血球」

と、そっと手を合わせていただけますと幸いです。



って、誰の立場だよ。



『魁!男塾』みたいなノリでタイトルを予告してしまったため、なかなか書き出しにくいなと後悔している昨今、みなさま健やかにお過ごしでしょうか?


そんなわけで(どんなわけだ)、免疫のお話です。

ウイルスや病原菌が体内に侵入したからといって、即感染する訳ではありません。

多くの病原菌やウイルスは、体内に入った時点で補体やマクロファージによって無効化されております。

補体はたんぱく質群からなり、病原菌の細胞膜を壊していきます(他にも炎症を起こすなどの作用もあります)。

マクロファージはアメーバ状の大きな細胞で、病原菌もウイルスもとにかく食べて自身の内側の消化酵素で消化していきます。

これらの作用は、病原の種類によらずに人体(動物もね)を守る汎用的な防衛の仕組みで、補体もマクロファージもつねに体内を巡って異物の侵入に目を光らせています。いうなれば人体に常駐しているお巡りさんです。

(最後まで全く触れられませんでしたが、他にもマクロファージと似た活動をする樹状細胞や、フリーランスのスナイパーのように独自に行動して病原体や癌細胞を始末して回っているNK細胞等、いろんな免疫細胞に我々は普段から守られています)

で、ここで覚えておいてほしいのは、人体内における病原体からの防衛は基本

『壊す、または食う』

であるということです(たぶんあとで出てきます)。

そして実は、マクロファージは病原体を食べるだけにとどまらず『病原体の情報を収集して本部に持ち帰る』的役割も担っています。

病原体を全て消化してしまわずに、残骸をヘルパーT細胞に提示します。

すると、ヘルパーT細胞は、マクロファージの持ち帰った情報から、その病原体に対抗するために特化した武器の開発、製造をB細胞に指示します。



って、ちょっと待って!
本部ってどこ?
突然現れたヘルパーT細胞とかB細胞って誰?

と、当然そうなりますよね。

本部はリンパ節、ヘルパーTさんもBさんも(ついでにいうならマクロファージさんも元は)白血球でございます。

なんか、誤操作でアップロードしてしまったので、本日はここまで、後編へ続きます。