こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
いきなりですがボトックス注射ってご存知でしょうか。
実はボツリヌス菌の作り出す毒素を体内に注射する事を商品名としてボトックスと呼びます。
ボツリヌス菌の作る毒は神経毒で、注射することによりその周辺の神経が働かなくなり、結果として筋肉を麻痺させます。当初は斜視などの治療目的で使用されていましたが現在ではボトックスとして美容外科の代表格とも思えるような知名度を誇っています。
そしてこのボトックスをおこなうと、ボツリヌス毒素により筋肉が麻痺して弛緩するので、例えばほうれい線や眉間のシワが薄く成り見えにくく成るのです。お顔の表情筋が緊張して作り出すお顔のシワはお顔の表情筋を緩めれば解消されていくのです(もっともその状態が継続すると皮膚自体にも変化が生じる)。
ではこのお顔のシワの原因は表情筋だとしても、どのような時に、またはどのような事をすると形成されてしまうのでしょうか。
それは同じ表情がずっと続いた時なのです。
筋肉は動いている時(緊張と弛緩の繰り返し)、疲れはしてもあまり凝ったりはしないのです。凝る時は同じ状態が長時間続いた時です。筋肉である表情筋の緊張状態がずっと続くと次第に表情筋が凝ってきます。結果としてこれが眉間のシワ等になってしまうと言えるでしょう。
筋肉が凝るとは筋肉の緊張と弛緩のスイッチのオンオフがうまく切り替わらなくなり、意図せずとも常に緊張状態を保ってしまう事です。
では表情筋がずっと緊張状態に陥る状況とは何が原因なのでしょうか。
表情筋の緊張状態が続くとお顔の表情も硬くなります。硬い表情の継続がお顔にシワを作るとするならば、思い当たる原因はやはりストレスと言えそうです。
特に眉間のシワなどはストレスがかかっている人には作られ易いといえます。
何故なら誰でもストレス状態では目つきが普段よりも険しくなりがちで、尚且つその表情が長時間継続してしまいます。この時お顔にある表情筋はずっと緊張状態、力の入った状態のままなのです。これが眉間等にシワを作り出します。
世間では円形脱毛症の原因もストレスが関係しているとよく言われます。
私自身の考えとしてはストレスが直接円形脱毛症に関与するのではなく、ストレス状態がその人の姿勢などを乱し(うつむく等)、その時に負荷のかかる筋肉の影響や関連痛領域に脱毛部が出現するというように間接的にストレスも関与していると考えています。
眉間にシワを寄せる筋肉は額にある皺眉筋(すうびきん)が有名です。このあたりの筋肉が集団で凝ると前頭部を管理している眼神経や眼角動脈などに影響しそうです。これが髪の成長に関わり円形脱毛症に関わってくる可能性も十分にあり得るのではないでしょうか。
この考えでは先ほどの眉間のシワも円形脱毛症に関わってくると言えます。
眉間のシワに関わってくるならば、やはり円形脱毛症はストレスなのか。
でも「自分には明確なストレスなどは無い、むしろ円形脱毛症である事のみがストレスだ」、「眉間にシワなどできようはずがない!」と思われる方も多くいらっしゃると思いますし、逆にストレスで思い当たる事ばかりだと感じられる方も多いと思います。
ストレスについて思い当たらない人、とても良いと思います。しかし一応、以下に書く内容で取り入れられる事柄があれば参考にしてみて欲しいです。
ストレスについて思い当たる人。冒頭のボトックスに関連する事でこのような事が広く言われています。
それは眉間にボトックス注射をすると、眉間の筋肉が弛緩して柔らかい表情に戻れると同時に、ストレス自体をあまり感じなくなるそうです。
メンタル的なストレスによって生じた眉間のシワですが、筋肉を弛緩させシワを解消させる事がメンタルを丈夫にしてくれるのです。
おもしろいですね。
肉体とメンタルとが相互に影響しあっている関係性が見受けられます。
メンタルによって肉体が影響を受けるかも知れない事は多くの人たちが想像しやすい事です。先ほどの円形脱毛症ストレス原因説しかり。ですが逆に肉体(筋肉)を調整することによってメンタルが変わるとはなかなか思い至らない事柄だと思います。
精神的ストレスは肉体面に新たなストレス(緊張)を生み出す事もあれば、
逆に肉体を弛緩させると精神面の弛緩状態を生み出す事にも成り得るのです。
正に心身は相互依存の関係性です。話は少し脱線しますが、先日カズレーザーさんのTV番組で皮膚の乾燥がうつ状態を生み出しやすくするという内容が放送されていました。これなども肉体が精神面に大きな影響を与えているケースと言えそうです。精神面と肉体面、土俵が違うからと肉体をケアすることを忘れてはならないし、何かの問題で考えても考えてもどうにもならなくなった時、ヤケクソ(爆)であっても肉体をケアしてみるのは様々な問題を解決に導く意外に優れた方法なのかもしれませんよ。
※検索してみて下さい
こうなるとお顔の表情はとても大切です。
ストレスを受けている最中ほど柔らかい表情がメンタル面・肉体面の両者にとって大切なのです。無理して半笑いやニヒルな笑顔になってしまうとしても、行動するはじめの一歩が肝心です。お顔の表情をとにかく長時間固定しないような意識で行ければ最高だと思います。それこそ顔面体操のような習慣もストレス時には価値が増してきます。笑顔ができなければお顔のマッサージでも良いと思います。特に目元とオデコ、顎の角の部分。
そしてもう一つ大切な事があります。
先ほど書きましたが「円形脱毛症であることが最大のストレスだ」と感じられることです。
このように感じられる時、ご自身の脱毛部を鏡でチェックしたりする事もあると思います。
その時のご自身の表情はどうなっているでしょうか。きっと眉間にシワの寄りそうなお顔をしているのではありませんか。これは誰でもそうだと思います。経過が心配なあまり長時間に亘り硬い表情のまま見てしまいがちです。
筋肉を弛緩させることでストレスを感じにくくするならば、
逆に筋肉を緊張させるような行動はメンタル面のストレス感度を高めるとも言えそうです。
気になって頭皮を観察することはある程度は仕方ないと思いますが、長時間過ぎない事と、その後に極力お顔や首肩の筋肉をほぐすようなケアを同時にしてみて欲しいと思います。
ご自分を治すために。
良ければ参考にしてみて下さい!
<参考過去記事>
筋肉の関連痛とは……↓
肉体が意識を変える……↓
以下お勧め品
本日の記事にピッタリ☆
オデコや顎、首肩のケアもできます!
届いたら油を指すことをお忘れなく!
↓古典的伝統的な頭皮施術用具です
↓頭皮が荒れて痒い時にも良いと当院で口コミあり
お知らせ
定休日は
日曜と月曜、
および
月曜と火曜の
隔週交替です。
4月の定休日
3日(月)4日(火)
9日(日)10日(月)
17日(月)18日(火)
23日(日)24日(月)
5月の定休日
此方も見てみてください!
円形脱毛症の事がまとめてあります。