こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

来院された方とお話をしてるとストレスと円形脱毛症との関係性についてよく話題に上ります。私は従来通り円形脱毛症の原因についてストレス中心説は取りません。そんなお話をしていると『アラッ?ストレスでなければどうして髪が抜けるの?』と素朴な質問を受けることが多いです。世間一般ではストレスで髪が抜けるとされていますから無理もありません。でもですね、私は逆に聞いてみたいのですがストレスを受けると、何故髪が抜けると思われていますか?きっと血流が悪くなって……とか交感神経が云々……と思われる事だと思います。

でも、それで髪が抜けるとしたら、髪を脱毛させる真犯人は『ストレス』なのでしょうか。直接の犯人は血流の悪さだったり自律神経だったりのはずです。刑事ドラマ風に言うならばストレスは血流や自律神経を『教唆(きょうさ)』または『幇助(ほうじょ)』したに過ぎません。この場合、どちらも悪いのですがストレスは直接手を下したわけではありません。刑法によってストレスは罰せられるのでしょうか(いきなり法律問題)。

長期にわたる明確な強いストレスにさらされている最中、または直後に円形脱毛症を発症したならばストレスは血流や自律神経を教唆した因果関係が認められて有罪に成る事でしょう。

そして日本の法律では教唆した者も実行した者も同じ量刑です。

でも世のには人の数以上のストレスがはびこっています。見ようによっては沢山の人々が多かれ少なかれ日替わりストレス定食三昧とも言えます。「生活」をうがった視点で見れば全てがストレスに成り得ます。しかしその中には喜びや達成感、安心感、充足感を2倍にも3倍にも増幅させるスパイスのような働きをするストレスも含まれています。それらのストレスが特盛でも小盛でも全てが円形脱毛症に結びついているのでしょうか。

そのような事は無いのです。大半のストレスは無罪だと思います。

 

 

そのような中で円形脱毛症をストレスと結びつけると人の生活の中、出来事全てが、人生の全てが円形脱毛症に繋がってしまいます。しかもストレスの無い生活を試みなければ円形脱毛症と縁が切れないとしたら如何すればよいのでしょうか。それこそ悟りを開いて開眼するしか道はありません。これはこれでとても尊いし大変結構な事ですが、少し現実性に欠けます。『悟れていないから、サードアイが開いていないから(爆)円形脱毛症に成るのも仕方ない』ではお先真っ暗です。

 

ではどうするべきか。

教唆犯ではなくて実行犯をまず第一に取り締まるべきなのです。ストレスの教唆によって血行が悪くなるならば良い血行を保つ努力、自律神経が乱れるならば生活の中で生活のリズムを極力乱さない工夫、良く寝るなどの習慣が必要なのです。その為にこのブログでは筋肉を緩めることや首肩の血行の良し悪しを沢山論じてきているのです。鍼灸院として積極的に悟りを促すことまで現状していませんし、しません。この心の問題に踏み込むとそれこそツボに鍼するよりもツボを売り出したりし始めるかもしれませんよ(笑)。心の問題はそれぞれの生活の中で大切な仕事や大切な家事を作務として一生懸命に取り組むしか解決する方法は無いと思います。心は他人先生が介入して本人の苦労をも伴わずガラガラポンと一発逆転できるような代物では無いと考えています。

 

たかがストレス、されどストレス。

ではストレスが髪に与える影響は悪いものだけなのか。これも見てみましょう。

意外に感じられるかもしれませんが、悪いだけとは限らないかもです。

ストレスを感じた時に身体はどう変化するか。確かに交感神経の働きで毛細血管が収縮して皮膚近辺や内臓の血流が悪く成ります。髪の敵です。しかし一方でストレスを感じた時には別名ストレスホルモンと呼ばれる副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌され始めます。コルチゾール、いわゆる自前のステロイドと言えます。つまりストレスを感じて副腎皮質ホルモンの分泌を促す事は同時に髪の治療にもつながる可能性があるのです。

 

 

えっ?ストレスでステロイドが出る~?

出るのです。実例を挙げてみます。

ストレスが強い時や疲れがたまった時、誰でも風邪をひきやすく成りますね。きっと1度は経験があるかと思います。「体力が落ちたから」とか言われますが、よく考えてみると体力っていったい何のことなのでしょ?体力が落ちていればカロリーを摂れば良いのでしょうか(笑)。焼肉食べて、プリンを食べてカロリー補給したりしますね。これはストレスの代償行為としての意味はあると思います。それでも大抵の場合は風邪をひきやすい事に変わりません。何故ならは精神的ストレスの強い時、体力の落ちている時(肉体的ストレス)にはストレスから身体を守ろうと副腎皮質ホルモンが沢山分泌されているからなのです。副腎皮質ホルモンは言わずもがなステロイドの事で免疫抑制に働きます。つまりストレスを感じていると副腎皮質ホルモンを介して免疫抑制につながるのです。免疫抑制状態なので、つまり風邪などの感染症にかかりやすい身体に成っているのです。だから風邪をひきやすいのです。でも副腎皮質ホルモンは皮膚科で処方されるステロイドと同じ働きをするのですから髪の成長や異常免疫から髪を守るのには都合が良いはずですね。蛇足ですがこの点からも円形脱毛症のストレスによる免疫異常説はつじつまが合わないように思えます。

 

ストレスで髪が抜ける事と、ストレスが結果として髪の治療に成ることと矛盾しているようですが実際に共存しています。ですが相殺されます。結果ストレスは円形脱毛症の共通した安定的な真犯人とは言い難い……ように思えます。

しかし、あまりにも長期にわたり副腎皮質ホルモンが分泌され続けると副腎疲労やクッシング症候群の様な新たな困難局面に陥りますので、円形脱毛症がストレスによって引き起こされると判断できるか否かは基本長期間に亘るストレスの有無と言う時間的なエッセンスが存在すると感じます。
 

 

あくまでも個人的見解なのですが(全部そうですケド)ストレス度合いと言うのは掛け算の様な気がします。

例えば仮に100のストレスを受けると体に変調が現れるとしたとして……。

ストレス強度とストレス日数をかけるのです。

ある事件のストレス強度が20だとして

心の中でそのストレスが霧散するまでの期間が例えば3日だったとしたら

20×3で60ストレス。

5日続けば20×5で100ストレス!

逆に1日で済んだら20ストレスで何も起きずに済む……。

弱い1強度のストレスでも100日続けば体に変調を引き起こす事もありえるカモ。

……等と言う事をぼんやり考えているとストレスの無い生活などと言うものは絵に描いた餅であり、それ自体を一生懸命に考えたり目指したりする事に意味は無いように思えてきます。やはりストレスは円形脱毛症の発症に脇役として関連する事がたまさかあったとしても、症状が改善していかない原因の勘定にいれずに肉体面からの改善を目指すべきであろうかと思いを新たにするのでした。

精神が肉体に影響を与えるならば、

肉体が精神に影響を与えるのも

十分可能な事だと考えています。

 

 良ければ参考にしてみて下さい。

 

 

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