こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

突然ですが、鍼灸師に成る為には鍼灸学校を卒業して国家試験に合格した上で厚生労働省のはり師・きゅう師名簿に名前が記載されなければなりません。その過程である鍼灸学校ですが私は東洋鍼灸専門学校と云う、東京は新大久保にある歴史ある伝統校を卒業しました。様々な勉強会や学会などに行き、周囲の諸先輩にお話を伺った経験上言える事なのですが、この学校、入学する前は知りませんでしたが数ある鍼灸学校の中でも非常に特色ある学校だったと思います。やっている事が非常にマニアック……。

 

 

そもそも、鍼灸と一口に言っても実は2つに大別されます。

一つは現在中国が主流であると私は聞いている現代鍼灸。これは西洋医学である解剖学や生理学を重視したうえでの鍼灸施術です。叱られるかもしれませんが私の個人的な印象としては、電気を使う鍼灸だと思っています。いわゆる刺した鍼にピクピク通電するやり方。通電自体が現代(たぶん昭和以降)に成ってから始まったものですから現代鍼灸です。電気をかけてピクピク動くと言う事はツボというよりも筋肉をターゲットと重視して鍼をしていますから西洋医学の影響が強いと言えるのではないかと……。

チガッタラ スミマセン(;^ω^)

 

 

もう一つは古典鍼灸です。

これは原始鍼灸施術、いや、鍼以前の砭石(へんせき)と呼ばれるようなただの石ころを用いた石器時代(たぶん新石器時代なので紀元前6千年頃つまり8千年以上前~)から脈々と受け継がれた経験則の積み重ねを『気』という感じられる概念を用いて法則化した医学による鍼灸施術です。古代は通電技術などありませんでしたから、古典鍼灸を名乗る鍼灸師は通電(低周波)施術はおそらくあまりしません。

 

 

ざっとこの2つが有るのです。現代鍼灸の視点からは古典鍼灸は遅れていると成るでしょうし、古典鍼灸の視点からは現代鍼灸は方向性を誤ったと見える事でしょう。それぞれに長所短所があり、どちらが正しいかどうかは私ごときが論じられる問題では無いようです。

 

話を戻して、私の学校は在学中、確実にバリバリの古典鍼灸を教える学校でした(今の雰囲気は細かくは知りません)。即ち『気』一本槍。難経(なんぎょう:古代医学書)を正式な授業で1年かけて99難読み解くなどという科目の存在を他校で聞いた事がありませんし、和綴じの本を製本する授業も、古い本を修復する技術を教える等と云う事も聞いた事がありません。古代九鍼(こだいきゅうしん:古典時代に使用された9種の鍼)のレクチャーも東鍼校の特色だと思います。授業で座禅をするのも、レイキを習うのも、大の大人が大真面目にエーテル体について論じるのも聞きません(私は個人的にスピリチュアルを施術に持ち込むのは大反対ですが:過去記事参照)。在学中、学生同士で学校の事を語る際に母校を揶揄して「ホグワーツ鍼灸学校」などとも言っているのを頻繁に耳にしました。学生時代はそのような事はあまり気にせずにいましたが、卒業して今に至り振り返ってみるに学校の姿勢には感謝しかありません。卒業後、臨床においてどんどん満足度が高まっていきます。ちなみに私は夜間部学生自治会長でした(関係ない)。

それは何故か。

特色があったから、いや、ありすぎだったからかも。

学校では様々な『気』の実験をしました。本日は其の中で面白かったものの一つを記憶を辿ってご紹介したいと思います。当然これを読まれている方も自分一人で試すことができます。巧くいくか行かないかは時の運ですが(保険)軽い遊び感覚でやってみて欲しいです。ツボや気の働きを感じられるかもしれませんよ。そうすれば『気』をツボで整える事で円形脱毛症を始めとする様々な病が治る等と云う事が感覚からも理解できるかも知れません。

ウマク イクト イイナァ……

 

 

やっと、本題。

 

 

本日やる事はストレッチテストです。

使用するものは自分の身体と何か色の着いたものを数個とセロテープです。おススメとしては百円ショップに売っている色付きシールやビニールテープです。これが数色あると良いですね。

 

 

 

そして本日するストレッチテストは分かりやすく前屈にしましょう。足を曲げずに手の指先が足の指先や床につくかどうかのヤツです。

 

そして使用するツボは今回は『崑崙(こんろん)』にしたいと思います。

 

では、手順をば。

 

 

①まず、何もしないままで前屈します。

ご自分がどれ位前屈できるのか現在の実力を改めて知っておきます。

 

 

②次に『崑崙(位置参照)』に色シール(何色でも良い)か小さく切ったビニールテープを一つ貼ります。

貼るのは片足だけで良いです。

この時、色の着色面が肌に触れるようにしてください。色シールの糊面は大抵白色なので糊面の方にセロテープをつけて、そのセロテープを崑崙に貼る(そのまま貼ると何色を付けても白色を付けている事になる)。

色と肌が密着する(←ココ大事)イメージです。ビニールテープは粘着面も大抵外側の色なのでそのまま貼ります。以下色付きシールやビニールを「色」と表記します。

 

 

「色」をつけた状態で、再び前屈してみてください。

……、どうですか?①の時と同じ程度ですか?

それとももっと伸ばせたか、または①に及ばなかったか……。

 

 

④貼っていた色をはがして、他の色の「色」にしてみてください。

……、どうですか?①又は③の時と同じ程度ですか?

それとももっと伸ばせたか、または①と③に及ばなかったか……。

 

 

②~④を5色くらい繰り返してみてください。

違いが出たら成功。出なかったら……すみません。

出なかったら懲りずに、または出ても今度は『申脈::位置参照の事』で試してみて欲しいです。

余裕が有ったら崑崙と申脈を同時にやってみてどう変化するかも見てみて欲しいです。必ずしもツボを沢山いじる事が身体能力の向上につながるとは限らない事が分かると思います。

そして何べんもやると身体がこなれて来てどんどん曲がるようになりますので、その際はまた後日におこなって下さい。何度やっても違いが出なかったら今回の私のツボの選び方が悪かったです。

 

 

 

違いが出たら、それが『気』のチカラの片鱗だと思ってみて欲しいです。『気』とは執り止めの無いようなものですが、逆に言えば全てが『気』なのです。当然、「色」も気。ツボに色を足す事で気の流れが変わったわけです。足す「気」によっては能力を補完してくれる一方で逆もまたしかり。

ここで大事な事は色を直接肌に触れさせることです。そうしないと気が身体に伝わりにくい。

 

成功した場合は身体能力を上げる色が分かった、

または身体能力を通常よりも下げる色が分かったことと思います。

身体能力の上がる色、これこそ本当のラッキーカラーです(きっと)。

朝番組の占いよりきっと真実(笑)。

そして重要な事はこのラッキーカラーとアンラッキーカラー、いつも同じではないのです。

日替わりです。今日のラッキーは明日のアンラッキーと成ることも普通にあります。そして色の変遷の法則性は見いだせておりません。完全に風まかせです。

なので鍼灸施術でも毎回脈を診るしツボも触って確認します。過去記事(Subtle:サトゥル)でも書きましたが気の流れは変わりやすいのです。

 

 

では実際に私がやってみます!

写真で分かりやすい様に立って前屈するやり方にします。そしてカラーシールではなくて見えやすい色付きビニールテープにしました。

まずは何もしない状態で……

身体が硬くてお恥ずかしいのですが何もしない状態で指先が床にやっと着く状態です。

 

では次、黄色を貼ってみます。

お、黄色のビニールテープを貼ったら何もつけていなかった時よりも幾分余裕が出てきました。

 

では、次は白。

ん!白を貼ると更に余裕が出てきたようです。

 

では、次は緑色。

おおぉっ!

指がグッタリ第2関節まで床に着きます!身体能力がアップしています。

 

 

では、次は紺色。

おやおや、今度は指先が床に着きません。

一体どうした事でしょう?

 

では、気を取り直して次行ってみよう!

赤色じゃん。

何という事でしょう……(;'∀')

全く床に着きません。

 

 

☆実験総括☆

色によって身体能力に差が生まれました。

そして敢えて言いますが、イカサマは一切しておりません(笑)。

ただ、実験した順番は記事では整理しています。

実際の順序は、何もつけない⇒黄色⇒緑色⇒紺色⇒白色⇒赤色でした。テキトーです。当然本日の良い色や悪い色を知っているわけではないので順番は滅茶苦茶なのです。でもこの順番は能力が上がった色、下がった色順不同なので繰り返しストレッチをしたことによる身体の順応とはかけ離れていると感じます。

実験中の感覚としては指を床に着けるとき、『よっしゃ』だとか『エーイッ』などと勢いなど付けずに普通にスッと床に手を付けようとしました。そしたら上記の写真の様な結果に成ったのです。

 

 

そして、先ほどの画像を撮影した翌日も同じことをしてみました。

そうすると前日よかった緑色も指先が床にギリギリ着く程度、成績の良かった色は全ての色で成績が悪くなりました。逆に成績の悪かった赤や紺は指先がキチンと床に着きました。ムムムッ……
 

 

 

今回の実験でも言えますが肌に触れている色が正に重要です。普段の生活で言えば特に肌に密着している下着の色などがその日の体調を左右する事もあるかもです(勝負下着なんてのもこういった面があるかも爆)。

でもこんな事を毎朝考えていたら生活できませんので、色を意識しなくても良いし、する時はたまに気楽に遊び感覚で……という位で十分だと思います。あまりのめり込んでも雑多な日常生活の中では身体に影響を与えうる要素が多すぎて、一点の色だけを整えても意味を持ちませんので。普段の自分の好きな色の服でOK。


 

 

あくまでも本日の記事は『気』が身体に与える影響を感じていただく方法の一つです。

他にも学校では有名なところとしてOリング(オーリング)は当然、マニアックなところとしては一時的にでも視力をあげる鍼など様々な実験をしました。いつかまたご紹介できたらと思います。
 

本日の記事、円形脱毛症を直接は論じていませんが間接的に雰囲気を感じていただけると幸いです。

そして、大切な事として、

前屈は絶対に無理をしないでくださいね!

ジコセキニンデスヨ~

 

 

ご注意!

ココから下は、ストレッチテストをしない人、

またはしてから読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回の前屈テストの画像撮影は初めてでした。

よく見てみると成績の良い色の場合は足首の関節がよく曲がっている。成績の悪い色は足首の関節が伸びている事が分かります。これが結果の変化する原因のようです。しかし、テストしている最中はそのような事は微塵も考えずに普段通り、普通に行いました。

色を付ける事によって無意識に身体の動かし方を変化させていたようです。これはツボに刺激を与える事によって肉体のみならず人の思考(どう動くか等)に変化を与えうる可能性を示唆していると思います。

翌日に成績が悪かったのはこの仕組みを知ってしまってから行ったテストだったからかもしれません。つまり、動き方を意識してしまったのかも知れません。

 

普段の生活では案外意識よりも無意識に支配されているが、

その無意識を意識した瞬間に無意識は敗れるのかも知れません。

こんな事を書いていたら、突飛ですがなんだかキリスト教のエクソシスト(悪魔祓い)を連想してしまいました。

映画でしか知りませんがあれも神父が正体不明の悪魔の名前を詳らかにしたら悪魔は降参して離れていくのでしたね。

つまり無意識領域を意識すると無意識領域ではなくなり、意識上の世界に成る、取り戻す。

良い事のようでありますが、意識することによって不都合も生じる場合があります。

例えばゲシュタルト崩壊やダンスなどもできていたのに意識したことによって上手くできなくなるなどという事も経験上ある様に思えます。

難しいですね……。

 

そして鍼灸は無意識下の身体に生じて積もったゆがみを

鍼や灸の刺激によって意識上に置き直し、

ゆがみを取り去って正しい姿を取り戻してゆく手段。

……とも、言えるかもしれません。

 

 

よろしければ参考にしてみてください。

 

 

 

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