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あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

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子供のころ、いや、今でも……、

藤子・F・不二雄先生の描いた『T・Pぼん(タイムパトロールぼん)』という漫画がとても好きでした。

ただし今回のタイトルの「T・P」はそれとは無関係です。

 

T・Pとは何か。

それは『トリガーポイント(riggeroint)』の略です。

トリガーポイント(以下は略してTPとします)とは簡単に言いますと

とある筋肉の一部が凝るとその筋肉の存在する場所とは別の部位に痛みなどの変化が生じる現象です。

今回は筋肉のお話です。

なので本日の記事は今までより西洋医学よりの視点で書きます。

 

なぜ筋肉の話を円形脱毛症のブログで取り上げるのか?

それは私がどうしても何かしらの関連性を感じてしまうからです。

まずは下の図を見てみてください。

出典:トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル(医道の日本社)より抜粋

これは何かといいますと、

後頭部の下方で首と頭の境部分に項筋という筋肉があります。

この項筋が凝ると赤色で示されている場所に痛みが生じたり浮腫んだりします。

この不調が生じる部分はそれぞれの筋肉によって少しづつ異なります。

この筋肉固有の痛みが発生する部位の事を関連痛パターンと言います。

このような仕組みが人間の身体にはあるのです。

ただ筋肉固有といっても似た関連痛パターンもあるのです。

それが、これ。

出典:トリガーポイントマニュアル(エンタプライズ)より抜粋

これは後頭下筋(群)と呼ばれる頭を正面に向けさせる、

つまり後ろから引っ張って顔がガクンと下を向かないように頑張る筋肉達の関連痛パターンです。

少し項筋と働きが似ているかもしれませんね。

丁度✖がついている場所に後頭下筋は有ります。

関連痛パターンの場所が似ていますね。

 

 

 

 

 

ところで、

これを見て蛇行型の脱毛部位を連想しませんか?

当院で円形脱毛症治療をおこなっていると時々気づくことがあります。

ある程度円形脱毛症に罹っている方々は似た感じの体つきであると。

それは背格好が同じというわけではなくて、

身体のどの部分が共通して凝っているなという意味の「似ている」です。

勿論違う人もいますが「あ、この人も」等という感じに思う事がよくあります。

 

他の関連痛パターンも見てみましょう。

例えばこれ。

出典:トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル(医道の日本社)より抜粋

こちらは胸鎖乳突筋という首の前側についている筋肉です。

よくアニメなどではマッチョな人の場合、

首の正面にV型の筋が描かれていたりしますがその筋肉です。

その胸鎖乳突筋が凝ると上記の赤い場所に痛みなどの変化が生じます。

鬢(びん)、男性的に言えばもみあげの部分が抜ける事があります。

または耳の後ろ側に三角形のような脱毛部が生じることは頻繁に見かけます。

これらはまず胸鎖乳突筋の凝りをチェックしてみるのは大事な事と考えています。

 

TPの研究では私の知る限り、

円形脱毛症と直接の関係性は今のところ論じられていないと思います。

(皮膚分節性脱毛という現象は論じられています)

でもこの関連痛パターンと実際に当院に通われている方々の

脱毛部位及び身体のどの部分が凝っているかを鑑みた時、

このTPは非常に興味深いと常々思います。

世間的には円形脱毛症の原因はストレスなどと言われています。

私的にはストレスについては出来るだけ除外してイロイロと考えていますが、

ストレスを感じている方々の事を考えた時、

このTPは意味深いものに成ります。

何故ならば冒頭で上げた項筋と後頭下筋(群)の働きは顔を正面に引き上げる働きであるからです。

これはどういうことかというと、

イメージですが強いストレスを受けた際に多くの人は(やや)うなだれます。

ストレスを感じていて胸を張って前を向いて生き生きと過ごされる方は少ないでしょう。

うなだれる、言い換えればうつ向いているとき身体はどんな具合でしょうか。

10kgともいわれる重い頭を微妙に持ち上げ続けているのです。

これは正直キツイ状態です。

ボウリングの球を手にもってまっすぐ上に持ち上げながら手首だけちょっと曲げてみてください。

手首の疲労は如何ほどのものか容易に想像つきます。

それが24時間日常茶飯事であれば筋肉も恒常的に凝り始めても無理もありません。

つまりストレスの内容は円形脱毛症に関係なく、

ストレスを感じている時のご本人の身体の使い方に

円形脱毛症を発症させる可能性が潜んでいると言えるのではないでしょうか。

最近ではスマホを見ているときの姿勢も同じような姿勢であるため問題です。

 

円形脱毛症の全てがTPで生じていることは無いと予想していますが

ある一定の割合でTPが関係して円形脱毛症の原因となっている場合がありそうだと考えています。

 

TP、参考にしてみてください!

ちなみにTP解消には鍼治療がとっても有効です(ちょっと宣伝ww)。

 

此方も見てみてください!

円形脱毛症についてもっと詳しくまとめてあります。

※上記サイトはリニューアルのため令和元年9月中旬よりリンクしています。

 

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