「急がば回れ」
この言葉を聞いたことがない人はいないと思いますが、この言葉の語源はどのくらいの人がご存知でしょうか
「急がば回れ」とは、「急ぐ時には危険な近道より、遠くても安全な本道を通るほうが結局早い」との意味ですが、そもそもは室町時代の連歌師である宗長の歌・・・
「もののふの 矢橋の船は 速けれど 急がば回れ 瀬田の長橋」
が語源と言われ、歌の解釈は以下の通りです
「滋賀県の東部から大津・京都へ行く際に、矢橋から琵琶湖の渡し舟に乗るのは速いけど、比叡おろしなどの強風により、却って時間を要することがあるので、瀬田の唐橋まで歩いて回って行った方がいい」
さ~、今回はこの歌の舞台(瀬田の唐橋界隈)を一緒に旅しましょう
本編はここから
【2023年GWの楽しい旅編 その6】
2023年5月4日(木祝)、晴れ
3泊4日の今回の旅もいよいよ2日目に入り、この日は滋賀県大津市にある石山駅までやって来ました

場所的には琵琶湖の最南端にあり、京都駅からJRで15分程度で来れる利便性の高い駅だけど~

そう、ここは
源氏物語誕生の地と言われ~


紫式部の絵が飾られており、
NHK大河ドラマ光る君への放送を翌年に控え(繰り返しますが、この記事は昨年5月のものなので)、のっけからテンションが上がっちゃったよ~


また、ここには
松尾芭蕉像も設置されてたけど~


ここ大津市に松尾芭蕉の墓があることは、以前記事に書いたよね~


この辺りに、ゆかりの地は色々あるみたいだけど~

今回はスルーして、京阪石山坂本線の線路を渡ろうとすると~


『おお~っ

』

バッチリのタイミングで写真撮ることができて、大満足だったよ~
(僕は連写してないので、毎回一か八かの勝負です
)
その後テクテク・・・

テクテク歩いていくと~


10分ほどで
瀬田川に到着


この日は天気もよく、気分爽快で~


テクテク・・・

テクテク歩いて行くと~


川は二股に分かれて~


「ここは瀬田川ぐるりさんぽ道と言うんだ」と思ってるうちに~

遂に
瀬田の唐橋(小橋)に到着しました


さっそく橋を歩き出し、小橋を渡り切ると~


ここには、平将門を討伐したと言われる
藤原秀郷が大ムカデを退治した伝説の説明書きがあったけど、その後も色々調べていくうちに、奥州藤原氏・結城家・蒲生家・大友家・立花家など、戦国時代に功を競った武家も秀郷の子孫であり、忠臣蔵で有名な大石内蔵助も子孫と言われていることが分かったよ~

そして、いよいよ大橋を渡ることにしたけど、ここで簡単にご説明

瀬田の唐橋は、
日本三名橋の一つで近江八景の瀬田の夕照で名高い名橋で、古くは瀬田橋・瀬田の長橋とも呼ばれ、日本書紀にも登場し、織田信長により現在の状況(大橋・小橋)に整備されたそうで~
武田信玄は臨終の折「瀬田の橋に風林火山の旗を立てよ」と命じたと言われ、東国から京を目指し、天下を取るには瀬田の唐橋を制するのが条件だったことから「瀬田橋を制するものは天下を制す」と言われるようになり、現在の橋は昭和54年に架け替えられ、緩やかな反りや旧橋の擬宝珠など往時の姿を留めているらしく~
また、「急がば回れ」の格言にしたがい迂回してきた人はこの橋を渡ることになるのよ~

ここは歴史マニアにとっては垂涎の橋で、源義仲と平家の戦い・源義経と源義仲の戦い・承久の乱を始め、数々の戦いの舞台になった橋かと思うと感慨深いものがあり~


往時に思いを馳せながら、ゆっくりゆっくり渡り切りました


また、対岸に渡ると~


再び
ムカデ退治の絵や~


瀬田橋を制するものは天下を制すると書かれた看板をじっくり眺めちゃいました


その後、再びパチパチしたけど~


この橋は
日本橋(東京都)・錦帯橋(岩国市)・眼鏡橋(長崎市)と並び、
日本三大名橋の一つとも言われているけど、明確な定義はないそうで~す


と言うことで、再び渡り出したけど~


ここから見る景色はとても素晴らしく~


古来より多くの人がこの橋を渡り、「急がば回れ」との格言通り遠回りして来た人たちもここを通ったのかと思うと、再び感慨深い思いでいっぱいになり、一歩一歩を踏みしめながら、のんびりのんびり渡り切りました


その頃、時間は既に13時をゆっくり回っていたので、お腹は既にペッコペコ・・・
(って、また「はらぺこあおむし」のフレーズだわ~

)

と言うことで、大ダッシュで歩き、お目当ての店桃李路(とうりみち)に到着

さっそく店内に入ると~


ホップへのプライドと書かれた文言が気になって~


SORACHI1984をオーダーし、ひと口飲むと~


この日はそこまで歩いてなかったけど、レモングラスのような香りが広がりメッチャ美味かったよ~

因みに、
SORACHI1984とは伝説のホップであるソラチエースで作られ、「凛として香りたつ」とのキャッチコピー通りの美味しさなので、機会あれば皆さんも是非飲んでみてね~

そして、いよいよ登場したのは濃厚海老ラーメン・炒飯セット

このラーメンは濃厚海老との名が付くだけに~


フワ~っと海老の香りが漂って~


ドロドロのスープをひと口飲むと~


『う~ん、海老だわ~

』
海老好きには堪らない・・・
数種の海老を使い、化学調味料を使用せず厳選された鶏ガラ・豚骨・野菜・魚介等から取り出した濃厚の特製スープは堪らなく美味しかったよ~
また、中太麺を食べると~

濃厚海老スープが麺にほどよく絡んで、美味しかったわ~

また、チャーシューを食べても~


『これまた美味いわ~

』
また、味玉を食べても~

『あ~、こりゃこりゃ

』
なんて表現もお似合いなほど、美味しかったよ~
また、大好きなチャーハンも彩がよくて~

ひと口食べると~


『ヤバいくらい美味いよ~

』
味付けもよく、こちらも堪らなかったよ~
今シリーズはメチャメチャ長く、まだ前半戦の真っただ中だけど、まだまだお付き合いのほどよろしくね~
バックナンバー
1 「日本橋」(東京都)

「お子さまランチ発祥の店☆日本橋三越本店」編
2 「錦帯橋」(岩国市)

「さらば岩国~ソフト尽くしの真夏の旅~」編
3 「眼鏡橋」(長崎市)

「長崎弾丸ツアーVol.8(前編)~遂に登場☆カステラ生ソフト~」編
4 「松尾芭蕉の墓」(大津市)

「晴天の日の気分爽快な大津散策♪」編