平成29年7月5日(水)~6日(木)にかけ、
福岡県筑後地方と大分県を中心とする九州北部地方で発生した集中豪雨は、
福岡県朝倉市付近で線上降水帯が発生し、3時間で約400mm、9時間降水量778mmにも及ぶ
猛烈な雨が降り続き、福岡県内だけでも被害総額は1,197億円と甚大な被害をもたらしました。
また、今回の豪雨では死者35人、行方不明者6人を出すなど、尊い多数の命を奪われました。
昨年の熊本地震以来、支援活動に精を出すようになった僕は、
今回の災害発生を受け、何をすべきか考えました。
まず、豪雨発生直後の7月8日(土)には、市内全域で断水してるとの情報を受け、
水(2リットル入りペットボトル×30本)、栄養補給用ゼリー(20本)を調達し、
福岡市の支援物資受入センターへ運びました。
次に、何ができるかを考えると、どう考えても復旧には大勢の人手がいるため、
7月22日(土)に朝倉市に災害ボランティアに参加することにしました。
そこで、8時過ぎに自宅を出発し、9時過ぎに朝倉市災害ボランティアセンターに到着しましたが、
早速、申し込みの長蛇の列に並び、マッチングをした結果、
甚大な被害を受けた杷木地区へ向かうことにしました。
因みに、ボランティアをしたことがない方のため、簡単に仕組みを説明すると、
ボランティアはマッチングという工程において、自分で行先を選択できるようになってます。
だから、体力に自信がない方は、無理なく作業できる仕事を選択できますよ。
朝倉市ボランティアセンターから杷木地区には朝倉市が準備したバスでの移動となったので、
車窓から町の様子を眺めましたが、
橋が崩落していたり、
地盤が水でえぐり取られ、倒壊寸前となってる建物があったりと、
あまりの被害の大きさに言葉もありませんでした。
(この2枚の写真はボランティア後、改めて撮影したものです。)
因みに、杷木地区には40人乗りのバス9台で向かい、360人体制で支援活動をしました。
また、今回の活動は10人でチームを編成し、チーム毎にボランティアを依頼された
個人宅に伺う仕組みとなっていました。
そして、僕は前回同様、自ら立候補してチームリーダーとなり、他のメンバー9人を引率し、
依頼者様宅の支援に向かいました。
杷木地区は被害が甚大だったと言うだけに、依頼者様宅も1m位の高さまで土石流が流れ込み、
除去作業はかなり進んでいたものの、まだまだ手が回っていない部屋もあり、
「みんなで頑張りましょう」と明るく声をかけ、作業を開始しました。
因みに、僕のチームは男性6人、女性4人で、年齢も22才~71才と幅広い年代の方が集まっており、
気温が35℃を超える猛暑のなか、熱中症にならぬよう声をかけながら作業に従事しました。
特に、1人で参加している人が寂しい思いしないよう常に声掛けし、
撤去が困難な物を掘り起こした際にはみんなで褒め合う等、明るい雰囲気作りに努めました。
また、依頼者様もボランティアのためにスポーツ飲料水を大量に準備していただいたうえに、
「こうして来ていただいただけでありがたいので、無理せず、熱中症に注意してください」と
何度も声掛けされ、心と心の繋がりを強く感じました。
因みに、依頼者様に許可を得て、庭に堆積した土砂を撮影しましたが、
高さは2~3mにも及び、復旧支援の道は遠く、継続的な支援が必要だなと実感しました。
その後、15時には杷木町のボランティアセンターに戻るよう指示されていたので、
14時半には仕事を終え、依頼者様とまたの再会を誓ったうえで、お別れし、
この日の活動は終わりを告げました。
杷木町からは朝倉市のボランティアセンターまで再びバスに乗り、その後解散しました。
今回のボランティアに参加して思ったのは、地元の皆さまの優しい気持ちが溢れていて、
皆さま自身が大変な状況なのに、飲料水の手配や冷たいおしぼりを提供していただいたうえに、
カキ氷を無料で食べさせてもらいました。
日本人は素晴らしい。
熱い思いを胸にボランティアに参加したメンバーも素晴らしいけど、地元の方も素晴らしい。
この日は気温35℃を超える猛暑日にもかかわらず、朝倉市でボランティアした人は1362名、
翌23日(日)を合わせると、延べ2,700名もの方々が汗を流されたそうです。
『同志の皆さま、お疲れさまでした。これからも共に力を合わせて行きましょう』
集中豪雨は日本各地で発生しており、まだまだ油断はできません。
皆さまお住まいの地域で大雨洪水等が発生した際は、命を最優先に行動していただきますように。
「青ブロ」では熊本地震と同様に、九州北部豪雨も支援していく予定としています。
皆さまもできる範囲でのご支援をお願いします。
朝倉市ホームページ ⇒ 「朝倉市 被災地支援情報」
日田市ホームページ ⇒ 「日田市 緊急情報」
日本赤十字社 ⇒ 「日本赤十字社 義援金振込口座一覧」
【「青ブロ」の熊本支援活動状況】
「初めての災害ボランティア」
「震災発生1年後」