クロヤギ頭の読まず買い -21ページ目

クロヤギ頭の読まず買い

ちまちまと進まない読書をしつつ、本を買うのは止められない。

こんなに買っていつ読むん?と自分に一人ツッコミを入れつつ日々を暮らす不良主婦の読書(購入)記録ブログ

シャーロック・ホームズ クリスマスの依頼人/レジナルド ヒル
(1998 原書房)
¥1,890
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来年の話をすると鬼が笑うといいますが、今頃去年のクリスマスの話をすると何が笑うのでしょうか…


トナカイ?それともエルフ?(笑)

 

クリスマスの依頼人          エドワード・D・ホック

クリスマス・ツリーの冒険       ウィリアム・L・デアンドリア

過去のクリスマスの探偵       バーバラ・ポール

冬の醜聞                 ギリアン・リンスコット

クリスマスの幽霊事件         ビル・クライダー

クリスマス・シーズンの出来事    ジョン・ステースル

犬の腹話術師              ジョン・L・ブリーン

イヴの鐘                 アン・ペリー

笑わない男の事件           J・N・ウィリアムソン

三人の幽霊               ローレル・エルスマン

十二夜の盗難              キャロル・ネルソン・ダグラス

国境地方の冒険            グウェン・モファット

天使のトランペット           キャロライン・ホイート

イタリアのシャーロック・ホームズ レジナルド・ヒル



さて、年末結局記事にできなかった昨年の自分へのクリスマスプレゼントはこのホームズ・パスティーシュ・アンソロジー14編。


私は初めて作品を読む作家も多いですが、みなさんならお好みの作家が何人も見つかるのではないでしょうか?


私も子どもの頃から人並みに親しんできたホームズ&ワトソンの活躍で、それぞれ違う作家の書いた話のはずなのに、コナン・ドイルの書いた物語の続編のような番外編のような気持ちで読んでしまいました。


ただし決して同一人物が書いたのではない証拠に、クリスマスストーリー限定ということでディケンズの『クリスマス・キャロル』への二重のパスティーシュになっている作品が複数あったり。クリスマスの幽霊事件、三人の幽霊>ほか


あのドアノブや過去・現在・未来の"三人の幽霊"の秘密の作者なりの種明かしがあったりして、それはそれで愉快ですし、また、かの宿敵モリアーティの暗号めいたメッセージを解読する巻頭のクリスマスの依頼人などお楽しみ満載の1冊。

個人的に印象に残ったのは、兄・マイクロフトも登場しスコットランドの公爵の森番の依頼で消えてまた現れたツリーの謎を明かすクリスマス・ツリーの冒険

父を亡くした娘があわや婚約者の裏切りに?と気をもませる過去のクリスマスの探偵もいいな。

過去の事件の目撃者である少女がホームズに"銀のステッキ"、ワトソンに"角ばった熊さん"という愉快なニックネームをつける冬の醜聞 

そしてホームズとワトソンが聖歌隊に参加するという珍事が起こる笑わない男の事件


イタリアのホームズ気取りがホームズを自分が追い詰めた犯人の公開処刑に招待するイタリアのシャーロック・ホームズ なんかも趣向はおもしろいかもしれません、私は題材が題材だけにあまり好きでは…。


筋金入りのホームズファンから見ればまた違う意見があるでしょうが、クリスマスといったお祝い事にクールなホームズと食いしん坊のワトソンが過ごすベイカー街221Bの様子には、やはりハッピーエンドが似合います。


訳者は昨年話題をさらった荒野のホームズ 』シリーズの訳者でもある日暮雅通さん。


日本シャーロック・ホームズ・クラブの会員だそうで、ホームズものといえばやはりこの方?



続編も買いましたが、また今年のクリスマスまで寝かせますか(苦笑)


シャーロック・ホームズ四人目の賢者―クリスマスの依頼人〈2〉/ピーター ラヴゼイ

¥1,890

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訳者のあとがきによると、イギリスでクリスマスツリーを飾る習慣は1860年代にドイツから持ち込まれたもので、1月6日がホームズの誕生日らしいです。


一日遅れましたが、ハッピーバースデイろうそく

つむじ風食堂の夜/吉田 篤弘
(2003 筑摩書房)
¥1,575
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みなさま、遅れ馳せながら明けましておめでとうございますkadomatsu*

年末から正月は電車の移動中などに多少本を読みましたが、大掃除に同窓会に年賀状に帰省に御節作りに年越しそばに初詣…と、至って家庭の主婦らしい時間を過ごしておりました。


一方、ホテルのコックをしているダンナは人とは違う時間を過ごしていて、毎年のことながら少し可哀想なんですが…退職か転職するまではしゃーないやね。


こうやって久しぶりに会う近しい人と過ごす時間も貴重なもので、その時はそれを堪能することにして、すっかり更新もお休みにm(__)m



さて、これはnanikaさんの記事 に惹かれて衝動買いした本。


その後クラフト・エヴィング商曾名義の「クラウド・コレクター 」を先に読んでたんですが、これはすっかり存在が記憶の引き出しにしまわれていて…


ようやく年越になって鞄の中に入れられ、私と一緒に2009年の滋賀から2010年の兵庫まで旅をしてきました。


写真やイラストの満載だった「クラウド…」とは違い、こちらはただひとつ星(灯?)の瞬く夜をイメージした表紙。


シンプルで本文中にも挿画のないオトナな装幀になっています。



"月舟町"の十字路の角にあり、十字路に東西南北から吹きつのる風が起こすつむじ風のせいで「つむじ風食堂」と呼ばれている名無しの食堂が舞台の連作短編集。


「月舟アパートメント」の屋根裏部屋に住み、雑文を売る傍ら雨を降らせる研究をしていることから、ここでは「雨降りの先生」と呼ばれる物書き稼業の私が、手品師だった父にまつわる記憶と、毎夜遅くたずねるこの食堂で出会った人たちのことを綴る物語。


月舟町に「パリの裏町のビストロ」を再現したつもりの食堂のあるじ。


父の注文するエスプレーソを生み出すマシーンとマスターのタブラさん。


<二重空間移動装置>を売る帽子屋。


商店街の明かり代わりにと遅くまで店を開け、オレンジを傍らに本を読む果物屋の青年。


本の値段を人によって変える「デニーロの親方」こと古本屋の主人…


ここにはどこかにありそうで、どこにもないような、そんな街の空気が流れていて、自分も気がつけば果物屋の灯の前を過ぎ、"月舟町"の十字路にひとつ温かそうな灯をともした食堂を目指して、つむじ風に巻かれているような気分になります。


あとがきによると、「どこからも遠い、世界の果てにあるような小さな食堂の物語」を書こうとしてなかなか書けなかった著者が、父の他界を機に自分の生まれた町に想いを帰して生まれた物語なんだそうです。


女優の奈々津さんと私のやりとりは、どこか子どもの頃に教科書で読んだ物語のようで、読み手にまでオレンジの香りが漂ってくるよう。


車のいろは空のいろ 白いぼうし (新装版 車のいろは空のいろ)/あまん きみこ

¥1,050

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文庫出てます。


つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)/吉田 篤弘

¥609

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シアター! (メディアワークス文庫)/有川 浩
(2009)
¥641
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私の高校時代の話ですが、なぜかそれぞれのクラブは部じゃなくて「班」と呼ばれてまして…


運痴だった私は入学当初に配られた学校新聞を見て、ほぼ即決で新聞班に。


当時本校舎と別に文化系専用の建物がありまして、向かって右が演劇班、真ん中が新聞班、左が文芸班でしたが、やがて私は右と真ん中の部室を行き来するようになり…。


ま、そんな演劇少女だった過去と、東京で役者をやっている友人 の絡みもあって、また衝動買いした1冊です。


メディアワークス文庫創刊にあたっての書き下ろしだとか。


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


春川司は社内最強のスマイルを持つ注文住宅販売の営業マン。


子どもの頃はいじめられっ子で家に引きこもっていた弟の巧が、売れない役者の父親の影響で芝居に目覚め、「シアターフラッグ」という小劇団の主宰にまでなった、いや、なってしまった。


経済的には父を見放して離婚した母も父の死んだ今は別の家族を持って暮らしている。


幼い頃から弟の劇作家の才能に気づき、陰に日向に巧を支えてきた司に泣きついてきた巧だが、劇団の負債はなんと300万円。


「シアターフラッグ」の芝居を慕ってきたプロ声優・羽田千歳も加わり、2年間で300万円を劇団の収益から返すという約束のもとに心ならずも?「シアターフラッグ」の鉄血宰相と化した司が、巧率いるメンバーと奮闘する…。


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


三つあった文化系の部屋で文芸班には足が向かなかった私。


自分が見たものや読んだもののことを曲りなりにでも人に伝えることはできても、決してオリジナルを作る側の人間ではないと思っているからでしょうね。


小説であれ芝居であれ、人に感動を与える何かを生み出すことのできる人たちと、それを受け止めたり支えたりする側の人たち。


そんな世界に心惹かれる人の温度を胸の中から上げてくれる"応援旗"のような物語。


アニメ「図書館戦争」の柴崎麻子役を演じた沢城みゆきさんが所属する劇団「Theatre劇団子 」がモデルだそうです。

ながれぼしをひろいに(こどものとも絵本)/筒井 頼子
(1999 片山 健:絵 福音館書店)
¥840
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読んであげるなら:3才から
自分で読むなら:小学低学年から


クリスマス・イブのよる、ふとんのなかでサンタさんをまちながらまどのそとをながめていたみふでは、すいどうやまのほうにおおきなあかいながれぼしがおちるのをみて、ながれぼしをひろってサンタさんのプレゼントにしようとおもいたつ。…


雪をふみしめたりする時の擬音の表現がいい感じで、片山健さんの独特のタッチの絵と相まって子どもに読み聞かせる大人もしんしんとしたクリスマス気分を楽しめる絵本。


小さい子なら少し怖がるシーンもあるかもしれませんが、和製クリスマス絵本の名作ではないでしょうか☆



翻訳小説好きの大人には…


お日さま お月さま お星さま/カート・ヴォネガット
(2009  アイヴァン・チャマイエフ:絵 浅倉 久志:訳)

¥2,310

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無神論者のヴォネガットがクリスマスに向けて書いたという貴重なモノ。


2007年に亡くなったので、絵本を書いたのはこれが最初で最後だそうです。


訳者も浅倉さんで、ララシミ中、いえ、ソソラレ中♪



そんな私が今読んでいるのは、ホームズ・パスティーシュ。


シャーロック・ホームズ クリスマスの依頼人/レジナルド ヒル

¥1,890

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コチラも贅沢な企画ですよね♪


もうすぐ読み終わるので感想は後ほど。

どうぞ皆さん、ステキなクリスマスをお過ごしくださいクリスマスツリー

異人たちの館 (講談社文庫)/折原 一
(1996)
¥920
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私の働いている会社はほとんどが小さな会社や事務所ばかり入っているマンションの一室にありますが、まあフツーに住んでいる方もいくらかいてはって、最近では期間限定でエントランスに設けられた「不用品リサイクル」コーナーの残りの本とビデオが、管理人室の隣に並べられていたりします。
本が並んでいると思えば素通りできないのは本読みの性ってヤツでしょうか、どーせええ本はあらへんやろ、と高を括っていたのが…ん?高橋克彦にパトリシア・ハイスミス?

あら、住人の皆さん趣味が合いますね♪ってことで、連れて帰ったのがこの本。


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


富士の樹海で失踪したと思われる小説家志望の青年・小松原淳。


私生児として淳を出産し、その後結婚した夫は失踪、息子を溺愛してきた宝石商を営む裕福な母親・妙子は、その伝記の自費出版を出版社に依頼することを思い立つ。

小説の新人賞を二つもとったものの、直後に暴漢に襲われた事件で時期を逸し、今は半端仕事で食いつなぐ島崎潤一がそのゴーストライターとして抜擢される。


東大を出て官僚になった弟、何かと弟と比較する大手企業重役の父、過保護な大学講師の母というエリート一家に居辛くなり、今は安アパートで貧乏暮らしの島崎だが、小松原家の邸宅に通い詰め、淳の部屋で幼い頃から神童と噂された彼の二十七年間の生い立ちを調べるうち、偶然か必然か、淳の周りには不気味な事件と謎の外国人らしき男の影が付きまとうことに気付かされる。


報酬のみでない魅力をこの仕事に感じ始めた島崎はまた、幼い頃から淳が溺愛し、淳を取り巻く少年や青年の誰もが魅了される義父の連れ子・ユキに惹かれ、のめり込んでいく。


ユキのような女性を胸に抱く喜びを感じる一方、調査を続ける島崎の周囲を当初から徘徊する謎の男と中年の女の姿が見え隠れするのだが…。


☆☆ ☆☆ ☆☆ ☆☆


解説の茶木則雄さんいうところの"折原ヴァージン"で、どんなもんかいな?と思いつつ金曜の帰りの電車で読み始めた私ですが…580ページを翌日の午前中には読み終えてました(笑)


富士樹海で起こった出来事を記した「モノローグ」、小松原淳の年譜とその頃の淳を知る関係者へのインタビュー、小松原淳が書いた小説、通常の本文の五つを組み合わせた構成なので、ページ数の割りには余白が多いことも確かですけど、おもしろかったのも事実。


途中であれっもしかすると?と思うところもあるし、後で見返してみるとなるほどそうだったのか!と思う部分もありますが、まあこんな騙され方なら楽しいこと請け合いです。


また茶木さんの本文の構成を真似た解説が楽しくって。


解説まで楽しい本に駄作はないですよね♪


日本の推理小説の大家にはあまり縁のない人間ですが、素直におもしろかった。


お読みでない方は是非!