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『11の物語 』『動物好きに捧げる殺人読本 』と短編を2つ読んだハイスミス女史の長編に初挑戦です。
この本がおもしろいらしいと教えてくれたのはjettさん ですが、アフェリエイトで検索したら7kichiさん 提供の画像が出てきました。
いやー、本読みの世間は狭いということでしょうか(笑)
これは41歳中期の代表作だといい、『見知らぬ乗客』という映画の原作はなんと処女長編だったんだそうです。
続けて『太陽がいっぱい』も映画化されるという、才能と幸運に恵まれたスタートだったんですね。
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舞台はぺンシルヴァニア州の田舎町。
幸せと感じた短い期間が終わった後にロバートへの日常的な侮辱に加え別の男に心変わりした妻・ニッキーと別居し、ラングレー・エアロノティックスに就職した傷心のロバートは、ニッキーからの嫌がらせ電話を疎ましく感じる中、郊外にドライブした際にたまたま家の前で見かけた若い女性(ジェニー)のくつろいだ幸せそうな姿が心に焼きつき、それからは時折就業後に車を走らせ、彼女の日常の姿を物陰から眺めるのが密かな楽しみで癒しであると感じている。
彼女に恋人(グレッグ)がいることも承知の上、これが最後と思いつつ出かけたある夜、見つかってしまったロバートは警察に通報されることを覚悟するが、意外にもジェニーは鬱や不眠といった精神的な問題をいくらか抱えて生きてきた彼に理解を示し、家に招き入れる…。
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主な登場人物は今あらすじに書いたこの4人。
たまたま、もしくは起こるべくして起こったこのロバートとジェニーの出会いが、この4人の運命を弄ぶかのように事態はエスカレート。
そしてこの4人とは別に大きな存在感があり、ロバートを追い詰めるのは、隣人や知人の無責任な想像や思い込みから生じた悪意や疑惑。
今まで読んだものとは違い長編なのですが、最後まであの短編で感じるような緊張感なしには読めません。
ハイスミスの作品には本来の意味での"サスペンス"という言葉が相応しい。
ごく普通の人が追い詰められていく、この出来事がついそこにいる隣人や自分に起こっても不思議ではないのではないか…そんな近しさが迫ってきます。
いろいろな小説を読んでいて天才というのはこういう人のことをいうのだろうなぁとたまに思いますが、このハイスミス女史もその一人ですね。





