「しあわせハンス」というグリム童話があります。
7年主人に仕えたハンスが、手当として大きい金の塊を受け取り、母のいる故郷に帰る道中のできごとを描いた物語です。
ハンスは道の途中で、馬に乗って楽しそうに走る人に出会います。
馬がうらやましくなったハンスは、金塊と馬を取り替えてもらいます。
喜んで馬に乗りますが、馬に投げ出され、牛を連れた人に助けられます。
そして牛はミルクやバターが取れると思い、牛がうらやましくなり、馬と取り替えてもらいます。
しかし乳を絞ろうとしても上手くいかず、牛に蹴られてしまいます。
その時、子豚を連れた肉屋が通りかかり、ハンスを助け起こしました。
ハンスは豚からソーセージが作れると思い、牛と取り替えてもらいます。
・・こんな感じで、ハンスは手に入れた金塊を、
「馬」→「牛」→「子豚」→「がちょう」
・・と取り替え、最終的にそれは「砥石(といし)」に替わります。
ハンスはその石を持って、満足して進んでいきました。
そのうち、夜明けから歩いていたので疲れてきました。
石は重くのしかかり、ハンスは石がなければどんなにいいだろう、と思うようになります。
疲れたハンスは野原の井戸で冷たい水を飲もうと思いました。
ところが、手がすべって石を水の中へ落としてしまいます。
ハンスは石が井戸の底に沈んでいくのを見て、喜んで跳びはねました。
それから神様に感謝して言いました。
「私を苦しめていたただ一つのものからうまく救ってくださり、
ありがとうございました。おかげで自分を責めなくて済みました」
「僕のように運がいいやつは天下にいないよ!」
すべての重荷から解放されたハンスは、心うきうき、母親の待つ家へと向かいました・・・
(★ おしまい ★)
ええっ ?? (・Д・)??
7年間働いて、せっかく金塊を手に入れたのに、最後には何もなくなってしまった・・
・・てことですよね!? ( ゚д゚)
でも、それで 幸せな ハンス。
・・難解な物語です・・^_^;
この物語は、何を意味しているのでしょう・・?
はじめてこれを読んだ時、?がいっぱいで、どう解釈していいかわからなかったのですが、後になってじわじわと、意味がわかってきたような気がしています。
この物語には深い真理が隠れているような・・
「持たない方が、幸せ」・・
「軽い方が、幸せ」・・
古代エジプトでは、死者の心臓は、冥界のアヌビス神によって天秤にかけられ、「マアトの羽根」よりも重いと怪物に喰われてしまいます。 (→ 楽園に行けない)
また、クリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」にこんな台詞があります。
「運動の第三法則。
前に進むには、 何かを置いていかなければならない 」
・・そう言って主人公は、ヒロインを助けるために、自分の着陸艇を切り離します・・
(映画のクライマックス!(^。^))
「重いものを持っていると、前に進めない・・」
持たないことで、身も心も軽くなる・・?
荷物が重いと、ハンスみたいに「故郷」(天国?高天原?)へ帰れないのかもしれません・・?(^。^)
こちらは、天衣が重くて飛べないのでは?と思った弥勒の話(^。^)
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