このところ、古墳についていろいろと書いています。
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その古墳の出土品である埴輪の中には、
「鰭付朝顔形円筒埴輪(ひれつきあさがおがたえんとうはにわ)」
など、「ひれ」のついているものがあります(五色塚古墳など)
そして、五色塚古墳のことを調べていて、たまたま知った、
「日岡陵古墳(ひおかりょうこふん)」
こちらの古墳も「ひれ」が関係しているんです。
「日岡陵古墳」は、兵庫県加古川市、日岡山古墳群を構成する古墳の1つです。
景行天皇(けいこうてんのう)の后「稲日大郎姫(いなびのおおいらつめ)」のお墓だといわれています。
正式名は「景行天皇皇后 日岡陵(ひのおかのみささぎ)」で、宮内庁指定の陵墓となっています。
これは「播磨国風土記」に記述がある「印南別嬢(いなみのわきいらつめ)」が、「日本書紀」に記された景行天皇の后「稲日大郎姫(いなびのおおいらつめ)」にあたり、その墓が賀古郡の日岡にあるという記述があるためです。
(この「稲日大郎姫(いなびのおおいらつめ)」は、日本武尊(ヤマトタケル)の母になります)
「播磨風土記」
皇后が亡くなり、日岡山へ葬るため遺体を乗せて印南川(加古川)を渡っていた時、大きなつむじ風が吹いて、船は転覆してしまいます。
川からは、首から肩にかける飾りの布「褶(ひれ)」と、櫛などを入れる箱「匣(くしげ)」だけが見つかりました。
これらの品々を葬ったので、この墓は「ひれ墓(褶墓 )」とも呼ばれています。
「五色塚古墳」と「日岡陵古墳」に共通する「ひれ」というワード。
(意味は違いますが、読みが同じ)
あと、「ひれ」と聞いて思い出すのが・・
「十種新宝(とくさのかんだから)」のうちの三つのひれ。
「蛇比礼(おろちのひれ)」
「蜂比礼(はちのひれ)」
「品物比礼(くさぐさのもののひれ)」
(十種の神宝は、霊力があるといわれます)
「ひれ」・・にはどういう意味があるのでしょう?? ( ゚д゚)
ひれ・・??
余談ですが・・
動物の手足は、もともと魚の鰭(ひれ)から進化したといわれます。
古代魚のひれが、人の手足にまで進化したということですね。
実際、人間の胎児は魚のような形をしている時期があり、ひれのような手には水かきがついていて、その後水かきの細胞が自ら死滅し、そこから指が形成されていきます(=指間細胞死)
何か意味があるように思えて、気になってしまう「ひれ」というワード・・ ( ゚д゚)
これからさらに考えてみたいです・・^ ^
ひらひら・・^ ^