前回の記事で「奴(やっこ)」について触れました。

 

 

 

 

 

 

「奴(やっこ)」とは、江戸時代の、 武家奉公人の中でも低い身分(奴隷階級)のことを言います。

 

 

 

「奴(やっこ)」って、「奴隷」のことなんだ・・ ( ゚д゚)

 

 

 

・・と思いましたが、「奴隷」という字には「奴」が入っていますよね! (今気付いた! (・Д・))

 

 

 

・・そんなことが気になって、「奴」について、少し調べてみました・・

 

 

 

 

 

 

奴は、大名行列の際には「槍持奴(やりもちやっこ)」として、「毛槍(けやり)」や「挟み箱(はさみばこ)」を持ち、先頭を歩くこともあったそうです。

 

 ※  挟み箱(はさみばこ)= 日用品を入れて棒を通した箱

 

 

 

 

  

「槍持奴(やりもちやっこ)」

 

 

         

「槍持奴」が振りながら歩くのが「毛槍(けやり)」です。

 

 

「毛槍」とは、先端に鳥の羽毛の飾りをつけた槍のことです。

 

    

 

 

もともとは「鉾(ほこ)」で、これを振り疫病を集め、羽毛の槍で祓ったとされています。

 

 

国入りなどの際には、くるくると毛槍を回して勢いよく投げる「毛槍の投げ渡し」が行われました。

 

 

 

  

 

「槍振り(やりふり)」「奴振り(やっこふり)」

 

 

 

 

 

そして、その「槍持奴」がモデルの「奴凧(やっこだこ)」

 

 

 

(奴の象徴「釘抜き紋」が描かれています)

 

 

 

 

「凧揚げ」は、凧を糸で操って空に飛ばしますね。

 

(昔は「タコあげ」ではなく「イカあげ」だったそうです!) 

 

 

 

 

 

この、操られている というところが奴隷?っぽい気がします ^_^;

 

 

 

自分で飛んでいるつもりでも、実は糸で操作されている・・?

 

 

 

       

 

 

 

 

こういうところが、最近よく考える、ゲームの「アバター」と似ている気がして・・ ^_^; 

 

(アバターの場合は、見えない糸、無線!! (・Д・))

 

 

 

 

 

アバターについてはこちら

 ↓

 

 

 

 

この「奴凧(やっこだこ)」の由来は、身分の低い奴が、高く上がって大名屋敷などを見下ろすという、身分の高い者に対するささやかな仕返し、という意味だったそうです。

 

 

 

 

 

凧のように高く舞い上がり、操られている糸を切って自由になりたい、という奴の願望にも思えますよね! ( ゚д゚)

 

 

 

 

 

 

 

そして、奴の象徴と言える「釘抜き紋」

 

 

  

 

 

打ち込まれている釘を抜けば、囚われから解放されて、奴隷から自由になれる・・ということを表現しているのかもしれません・・ ?^ ^