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『告白』


ずっと想い描いていたものがある

深海の彼方から浮上する まばゆい光
追い掛けて追い抜こうとする
ちっぽけな無数の白泡
誰もが隠せない羨望の証

僕が説き明かそうとする
ひとつひとつを打ち消し
或いは包み込む
その光を僕は求めていたんだ

束縛が繰り返す 不確かなこの日常
君が唯一愛だとするなら
僕にはもう届かない現実

君の空は何処までも広くて
伸ばした手は その空を掴みたくて
限りの無い妄想だけが 俺を支配するんだ

人込みは苦手だと 君が微笑う
そんな戸惑いすら 優しい陽射しを纏い
君の髪を揺らすようで

この街の雑踏も喧騒さえも
こんなにも柔らかく 君を包んでいるのにね

君が探し続けていた勇気
僕が求め続けた慰安の日々
もしも重ね合えるものだとすれば

またいつか 君に逢えるのだろうか

『鼓動』


解りあう為に 誠実の嘘を辿れば
知らないうちに知りすぎた忍び込む夜が
ふたりを狂わせて行くんだ

無口な表情も 錆びた微笑みに変えて
運命が抱き止めた 過去にばかり脅えてる

許し合う為に触れた 君の胸の音
寂しさの鼓動
なぜか ふたり似ていたよね

この夜を切り取り 自由という名のもとに
抱きしめあえたなら
生まれた日の記憶のように緩やかに
どんな夢を見て ふたりは歩いて行くのだろう

いくつもの衝動を 追憶の中に曝すように
探し続けてみないか

人は皆 泣きながら生まれて来る事の理を

その意味を

『幻影』


石畳の街路樹
艶やかに君を包み込んでいた
紅と碧のコントラスト

君がそこにいるだけで
すべてを許してしまいそうになるんだ

僕がいつも祈り続けた ふたりきりの夜
僕があの日恐れた ふたりぼっちの日々

それでも 君が笑うたびに弾けた心の傷跡

金色に降り注ぐその雨に
何もかも 洗い流されてしまいますよう

僕の願い事が叶わないなら
それが ふたりの始まり

この石畳も 街路樹も
やがて銀色の冬に融けていくから
君の幻影さえありのままに
受け止められるかも知れないね