『おでん1』
あれは13歳になったばかりの頃。。
中学校から帰宅した俺は
無性に『おでん』が食べたくなったのよ
冷蔵庫をゴソゴソ。。。
たまご。。。ある♪
さつま揚げ。。。あるある♪
竹輪に大根がんもどきっ♪
『おでん作って♪』
『じゃぁこんにゃく買ってきて。。』
『え。。。。。。』
こんにゃくなんかいらないじゃん
俺 こんにゃく嫌いだし。。。
『こ・ん・にゃ・く・買ってきて!』
こんにゃく一つに片道2キロ往復4キロ
1番近いスーパーです
田舎だ田舎 苦笑
一目散に食品売り場へ。。。
。。。のはずが
『ボム』の最新号出てるじゃん♪
『アイドル水着特集』
おおっ♪
こんな寒い日はおでんに水着よねぇ♪
買いっ♪
続編ありW
『粛正の扉から5』
2001/1/10
葛西に着いたのは
風が冷たさを増し始めた薄暮の中…
数分遅れてやってきた君は
駅前の交番脇に車を止めると
そこから 俺に電話を掛けてきた
『このまま あたしの車で台場まで行かない?』
誘われるまま俺は
GTSの助手席に乗り込んだんだ
やけにシンプルな車内は 君の香りで満ちていて
街灯の真下を擦り抜ける度
浮び上がる笑顔と共に匂い立ち
R357の渋滞に溢れかえる喧騒さえ
愛しさに変えていた
パレットタウンの 観覧車正面に車を停めると
洋服が見たいと言う君に付き合い
俺達はヴィーナスフォートまで歩くことにしたんだ
少しだけ尖った風の肌寒さに
お揃いのコートを着込むと
軽く君の手を握り 俺のポケットに滑り込ませた
握り返す君の体温を左手に
絡み合う指先に君の柔らかさを感じていたんだ
これが ある意味ずっと俺が探し続けていた
優しさってものに一番近しい
感情なのかも知れないなって…
そんな風に考えながら
君の手を引いていたんだ…
お気に入りの店を巡り
楽しそうにはしゃぐ君を見ていると
なんだか 俺まで嬉しくなってきちゃって…
俺とあまり変わらない
長身の君があてがう服は
どれもが似合い過ぎていて
俺には 何故かそれが誇らしくさえ思えたんだ
錯覚だと一言で片付けられはしない この感情
今確かに ここにいるふたり
出来る事なら…
優しい雰囲気のアウターを 数点買い求めた君を
俺は食事に誘ったんだ
レインボーブリッジを見下ろす
アクアシティ〇階のレストラン
絶え間なく交差する光の群れを見つめながら
俺達は互いを語り合い
何度目かの視線を交差させると
撓いもなく素直に微笑み合えたんだ
ほんの僅かでも解り合えたこの現実が
君の笑顔を素敵に映し出す様で…
石畳の歩道の上
ショーウインドーの中のふたり
繰り返すくちづけ
誰の干渉も在り得はしない
君との… 初めての夜…
匂い立つ君の香りが
変わらずそこにありますよう…
『粛正の扉から4』
2001/1/6
君の中で いったいどれだけの葛藤があったのだろう
(もう会わないほうがいいのかも知れない)
そんないきなりのメール…
(昨日お互いに好きだって言ったよね? 君はそれでいいんだ?)
(だって ふたりとも家庭があるし…)
(それは初めから解ってた事でしょ? それでも好きだって言ったんじゃないの?)
(後4・5日… そう 10日の日まで時間をください
それまでに ちゃんと気持ちの整理をつけます)
ん…
(俺には 君を縛り付けられるものなんてひとつもないんだから… 待ってる
よ)
これ程涙を流したのは いったい何時以来なのだろう
怒り以外の感情に ここ迄自分を見失うなんて…
こんなにも… 誰かを好きに…
ふと意識が戻るたび 君宛てのメールをうってる自分がいる事が
情けなく思えてしまうんだ
待ってるって言ってしまったから 送れるはずもないのにね
君が決めた事 君が決める事…
年上としての引け目だけじゃなく 抑圧された中で生きてきた俺の
それが細やかで無意味な 優しさ…
今のこの気持ち… 今を残しておけるならそれでいい
そんなふうに考えていたんだ
10日の日を待たず 君からメールが届いたのは二日後の事
『逢いたい 何も手に付かない 涙が零れて止まらない 自分から言いだしたことなのに…』
俺の 送るはずなかったメールと何ら変わりのない その気持ち…
『君が答えを出すと言った10日 その日に逢おうか…』
『ありがとう じゃあこの前の公園で…』
君とのそんな約束の中 俺のホームページに
7日付けの 君の書き込みがあるのを見つけたんだ
『あいたい 顔が見たい 抱き締めてほしい りゅうき…』
俺達 ふたりは…