それなのに私は気の合わない人だと思っている人に苛々して、なんて余裕がなかったんだろう。笑顔の裏で静かにキレるのが是ではないけれど、感情に振り回されて我を忘れるのはいけないなと感じた。
すべてを享受し、穏やかな心を持ち、平等に愛を捧げるような聖母のような人間であるはずはない。でも、だからといってすべてを拒絶することも、嫌悪感に苛まれて苛めをおこなうことも悪しきことだと弁える知恵もあるのだ。
深呼吸して脳に酸素を取り入れて、感情が悪さをしないようにコントロールする。
閉鎖空間が息苦しいなら外にでる。そういうふうにして、自分を制御しようと思えたんだ。
今日見た夢は、物語の書き方を大学で習っている夢だった。
アリスのパロディ作品を書くといっている生徒に、教授は魔法や超異常現象といった要素はまったくいれずに科学的根拠に基づく理論的な話にできるならどうぞと助言していた。
私は執事を書くと発言していて、ヨーロッパ産業革命における工業の発展と蒸気機関についてを交えながら書くらしい。大気汚染と水質汚染で医療機関も足りず平均寿命も低かった時代。お屋敷は工業地帯の地主とかなんだろうけど、デモも頻繁に起きていて怨恨も多かったんだと思う。
歴史を絡ませた話作りは資料集めや勉強が必須だし、まったくのフィクションを作るよりも準備が忙しい。教授のいう、夢物語は誰しもが書けるが授業として取り扱うならきちんと勉強せよというのはここからきているのであろう。
ずいぶんと作り込まれた夢であった。
寝てばかりの現実逃避も許されないのだが、夢は自分のなかから思いがけない物語を作り出してくれるからみれるとついつい寝てしまうんよな。
出し損ねた公募作のアイディアだしの様子がデータとして残っていたので救済します。この話はまたどこかで書くかもしれませんが、下衆くて気に入っています。
さて、次の照準を定めました。支部さんの公式企画「幻冬舎小説の新人賞」
テーマは「気になりすぎる第1話」、キーワードは「ミステリー×青春×学園」です。文字数は3万文字以内。まぁ、1ヶ月もあれば3万文字は余裕でしょう。(ちなみに私の執筆速度は8時間で1万文字くらいです)賞金は30万と、電子書籍でのデビュー。うん、時代だね。
工程①……【アイディアだし】
ミステリー小説。ミステリー、つまりは不可解な小説。つまりは理解しかねる話。常識の真逆を描けばいいわけだ。舞台が学園。学園での常識とは真逆の出来事。やっぱり書くとしたら「教育」かな。真逆の教育ってなると、先生が「悪」を教えるって話が妥当だろう。
最近流行っている暗殺教室を彷彿とさせるので殺しは無しだな。ミステリーには殺人事件が必要不可欠な気もするけれど何も殺人を描くのがミステリーではない。可笑しな話であればいいはずだ。たぶん。ミステリー小説を書いたことはないけれど、認識としては間違っていないはずだ。
方向性は決まった。悪い先生だ。悪い先生ってなんだろう。素行の悪い先生ではGTOの鬼塚先生とかいたよな。言動の悪い先生だったら誰がいただろう。ドラゴン桜ってどんな話だっけ。悪の教典もそんな話だったような気がする。危険思考の先生だったら私でも考えられそうだな。最初にインパクトをもってきてさ。たとえば、「あなた方のご両親の嫌いなところを書きなさい」とかどうだろう。
言葉を覚えたての我が子に両親が尋ねる「お母さんのことは?」「好きー」「お父さんのことは?」「好きー」ものごころがつく前から繰り返し口にさせられていた。「それは、洗脳なのですよ」と先生が言う。「あなた方の親は尊敬に値する立派な存在ですか? そうではないのだとしたら親の言うことを聞いているあなた方は親以下の存在にしかなれないのではないでしょうか?」考えたこともない疑問。やはりそうなってくると義務教育でこの問いかけはしっくりこない。舞台は高校だ。「あなた方は義務教育を終えた後も学習することを選んだ。ならば、学びなさい。私が賢い大人になる方法を教えて差し上げましょう」
ノーベルは天才だと誰もがいいますね。ダイナマイトを作ったのに。堀越二郎は天才だといいますね。零戦を作ったのに。でもね、彼らが大犯罪者として後世に伝えられていないのは彼らの目的が悪事のためではなかったからだと思うんです。ですので、悪事を働くときも目的をすりかえてしまえばいいと思いませんか? あなたはそれを詐欺だといいますか? 目的を知りもしないのに。
親のことを愚かと思うようになってもあなた方は親に対していい子であり続けるのをやめてはいけません。これは簡単な話ですが、いいこのところにサンタさんが来るのはなぜでしょうか。なぜ、悪いこのもとには来ないのでしょうか? それは、親がいいこを望んでいる証明ではないでしょうか。悪いこよりもいいこに親は愛情もお金も注ぐ。ならば最大限に利用するべきです。目的は知らせる必要もありません。ただ、あなた方が賢く生きるために親の前ではいいこであるべきです。
お金を稼ぎましょう。雇われる必要はありません。あなた方の本分は勉強です。勉強することでお金を稼ぐ方法はないでしょうか? 考えるのです。あなたの周りに学生の本分を忘れてお金を持っている人はいませんか? いますでしょう? そう、学生労働者です。彼らは自分で好きにできるお金を持っています。そして彼らにとってお金を払ってでもやりたくないものはなにでしょうか。そうです、勉強です。彼らの代わりに勉強してさしあげましょう。ドリルの答えを課金制で閲覧できるアプリの開発はいかがでしょうか? 他校のドリルを手に入れるのにお金を支払うことはありません。学校側に請求しましょう。だいじょうぶ、喜んで出してくれるはずです。「勉強のため」でいいのです。目的の真意を教える必要はありません。(その後、お金を支払う者の年齢が高いほうが出す金額が高くなることに気付き、ドリルの難易度はあがっていく。大学レベルとか?)
自宅ではいいこ、人のぶんまで学習する子どもたちを育て上げる。「すごいですね、先生のクラスは。どの子も真面目に授業に取り組んでいる。前回の模試も全員が満点だったと聞きましたよ」「私の力ではございません、彼らが学生の本分を忘れない賢い子どもであったというだけですよ」
先生出世するだろうなぁ。学年主任くらいにはなれるかも。きっと先生の目的は出世のためだったんだろうけれど、それを知らせる必要もないね。
でも、これだと青春要素が足りない。可愛い女の子に言わせよう。「知ってたよ。先生が出世のために私たちを利用しているってことくらい。でも、それがどうしたの? 他の生徒を寄せ付けない知識と莫大のお金を稼げる術を教えてもらった。私は先生のことが好きよ」
いじめられている子どもに「大丈夫?」と声をかけた子は、きっとその子の中でヒーローになる。それと一緒。先生が正義。うん、不可解。これって、ミステリーじゃない?
というわけで、話の概要は思いついたんでこんな感じの話を書きます。盛大なネタバレですみません。でも、どうせ1ヶ月以内にネット公開する話ですからね。内容知ってても面白いってものが書けないとダメだと思うし、青春要素がやっぱり足りないので放課後の図書室でクラス全員で全国のドリルを目の前にチーム制を組んで勉強するってシーンを追加しようと思います。生徒同士の会話、なに話すんだろう。楽しみだな。第1話だからこれで完成でいいんだけど、読みきりになっちゃいけないから何か爪痕残さなきゃなぁ。拡散とかが簡単でいいけどね。危険思考の教育、浸透、拡散。気持ち悪くていいけど、びみょうかなぁ。続きあんまり気にならないしね。あー、この部分は保留!
とりあえず、次の工程はプロットです。もっと詰めていきます。文体や一人称、主人公とかも考えなきゃ。女の子は見た目こじはるみたいな子がいい。
夏だからでしょうか。最近は、青春について考えている。
青春だ。夏だ。
真上から射撃みたいに狙われて照り付ける太陽は、アスファルトに跳ね返ってじりじりと身を焼く。ホットプレートにのった豚肉みたいな気分だ。喉が渇くといってはサイダーを飲み、シュワシュワとした微炭酸に弾けた気分になる。夏。
塾講師はいう。「この夏が勝負だぞ!」
一生に一度の、青春真っ盛りの夏に冷房の効いた部屋で1日中参考書を開いて、休憩にカップアイスを食べる受験生がいる。
監督は言う。「最後の一年だ。悔いのないように!」
朝も早よから起きだして、別にプロになるわけじゃないのに朝からロードワークだ、腕立て50回だとスポーツ魂に火をつけて、勝利に向けてがむしゃらに頑張る運動部がいる。
海だ、花火だ、水着だ、浴衣だ!
夏ならではの遊びに目を輝かせ、宿題もラジオ体操も放り出して遊びまくる軟派な男もいるだろう。
就職活動中の学生は、冬よりも薄いスーツを着て、黒い髪をひとつに縛り、白っぽいストッキングを履いて今日も履歴書に同じ文章をコピーしている。
どんなに勉強を頑張っている受験生も、運動部も、遊び人も就職活動においては平等に振るい落とされるのかと、クソだなと、つまりは日本の就職活動の制度はクソだと、やっぱりそんなところに思考は落ち着いた。(【注釈】あえて俗な言い方を選んでいます。悪い言葉は苦手ですが、あえてです)
やっぱり学生はプレゼンテーションを身につけたほうがいい。アピールするんだ、社会に!
私はこの半生、がむしゃらにこんなことを頑張ってきました。
それは、勉強でも運動でも、いっそナンパでもいい。女の子とひと夏のアバンチュールを過ごすために頑張ったことだってユーモアセンスに溢れているし、営業には役立つかもしれない。
でもってこの夏というわずか2ヶ月たらずの毎日を、カレンダーに印をつけては頑張っている学生がいるというのに、大人ってやつは呑気だなぁと思う。
一生懸命になることもあるけどね、でもあのときの制限時間に縛られていた緊張感はないよね。いい意味で表現したら省エネ。
猫も、夏休みの子どもも大人よりももっと自由な生きものもいるけれど、それはまた別の話ね。
汗かいていきましょうよって言ったって、35度超えたらただの苦行だしね。夏が来ています。学生くらいとまではいきませんが、真剣に夏に向き合いたいなって私は思いましたよ。