夏だからでしょうか。最近は、青春について考えている。
青春だ。夏だ。
真上から射撃みたいに狙われて照り付ける太陽は、アスファルトに跳ね返ってじりじりと身を焼く。ホットプレートにのった豚肉みたいな気分だ。喉が渇くといってはサイダーを飲み、シュワシュワとした微炭酸に弾けた気分になる。夏。
塾講師はいう。「この夏が勝負だぞ!」
一生に一度の、青春真っ盛りの夏に冷房の効いた部屋で1日中参考書を開いて、休憩にカップアイスを食べる受験生がいる。
監督は言う。「最後の一年だ。悔いのないように!」
朝も早よから起きだして、別にプロになるわけじゃないのに朝からロードワークだ、腕立て50回だとスポーツ魂に火をつけて、勝利に向けてがむしゃらに頑張る運動部がいる。
海だ、花火だ、水着だ、浴衣だ!
夏ならではの遊びに目を輝かせ、宿題もラジオ体操も放り出して遊びまくる軟派な男もいるだろう。
就職活動中の学生は、冬よりも薄いスーツを着て、黒い髪をひとつに縛り、白っぽいストッキングを履いて今日も履歴書に同じ文章をコピーしている。
どんなに勉強を頑張っている受験生も、運動部も、遊び人も就職活動においては平等に振るい落とされるのかと、クソだなと、つまりは日本の就職活動の制度はクソだと、やっぱりそんなところに思考は落ち着いた。(【注釈】あえて俗な言い方を選んでいます。悪い言葉は苦手ですが、あえてです)
やっぱり学生はプレゼンテーションを身につけたほうがいい。アピールするんだ、社会に!
私はこの半生、がむしゃらにこんなことを頑張ってきました。
それは、勉強でも運動でも、いっそナンパでもいい。女の子とひと夏のアバンチュールを過ごすために頑張ったことだってユーモアセンスに溢れているし、営業には役立つかもしれない。
でもってこの夏というわずか2ヶ月たらずの毎日を、カレンダーに印をつけては頑張っている学生がいるというのに、大人ってやつは呑気だなぁと思う。
一生懸命になることもあるけどね、でもあのときの制限時間に縛られていた緊張感はないよね。いい意味で表現したら省エネ。
猫も、夏休みの子どもも大人よりももっと自由な生きものもいるけれど、それはまた別の話ね。
汗かいていきましょうよって言ったって、35度超えたらただの苦行だしね。夏が来ています。学生くらいとまではいきませんが、真剣に夏に向き合いたいなって私は思いましたよ。