今回も…。
老温は出てこない![おばけ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/283.png)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
だがしかし。
私には『山河令』という強い味方がいる
(ΦωΦ)フフフ…
彼に割り当てた役は、老婦人だ(笑)
←「やめろ」と言う声は
私の耳には聴こえない
第五章にて――
やっと名乗る張成嶺。
顔は薄汚れ、衣は破れてぼろぼろではあるものの、元は色鮮やかな絹織物であることが見てとれ、いい家柄のお子ちゃまだとすぐわかる彼…。
ふと顧湘が呟いた。
「張成嶺? 聞き覚えがあるような気がする」
「君の父君は南河荘主の張大侠か?」
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
鏡湖派はどこへ行った
Ω\ζ°)チーン
南河荘主だとさ
『天涯客』での顧湘はちょこっとだけ物知りだ(笑)
聞いただけで、張成嶺のお父さんが張玉森だとわかるのだから。
「あんたは張玉森の息子なの?」
顧湘があっけにとられ、思わず口走る。
張玉森にどうして、このようなろくでなしの息子がいるのか…。
その表情は、まるで信じられないと言うように、呆れているのが明らかだ。
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
『山河令』以上に…。
本来の顧湘の言葉は、相手にとてつもない精神的ダメージを与えうる(笑)
周子舒曰く…。
顧湘の能力のひとつは、「人が聞きたくないことをあえて言う」だそうだ。
そんな顧湘が張成嶺を口撃する前に止めようとした周子舒だったが、時すでに遅し……。
猛烈に喋りだす顧湘 。
- 成嶺の父親、張玉森は若い頃から腕が立ち、ここ数年で家業を広げ、半ば引退したように江湖とは何の関わりも持っていない
- 荘内に、武功の優れた食客をたくさん住まわせているけれど、迷惑をかけるような人はいない
なのに何故、その息子を夜中に追いかけ回すようなヤツがいるのか? と。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240713/15/angelique-caffee/d7/a7/p/o1920108015462585992.png?caw=800)
画像引用元:©Youku Information Technology (Beijing) Co.,Ltd.
顧湘の口調に軽蔑のようなものを感じて、彼女を咎めたのは老婦人だった
(ΦωΦ)フフフ…
彼は今、あくまでも老婦人(笑)
自らの主人(張玉森)がどれほど正義感にあふれ、慈悲深い人だったかを語り、反論する老婦人。
だがしかし。
顧湘の口撃は止まらなかった![おばけ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/283.png)
![あせる](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/029.gif)
張成嶺の父、張玉森は…
- 齢五十歳
- 周囲から尊敬され、名声は高い
- 早くに妻を娶り、子供が生まれてからは江湖で活動することは滅多になかったが、武林の祭典などにはいつも招待され、敬意を表されていた
なるほど、人格者![鉛筆](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/519.png)
![セキセイインコ青](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/457.png)
しかし『天涯客』では話の中でしか登場しない。
周子舒は、やはり死者は偉大だと感じた。他意がないにしても顧湘はあまりにも無礼だったので、彼女をさえぎり「君を追いかけたのは誰?」と尋ねる。
張成嶺はしばらく黙っていたが、「吊死鬼、薛方だ」と呟いた。
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240713/15/angelique-caffee/a0/b2/p/o1589088015462589396.png?caw=800)
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『山河令』では、自ら名乗っていた吊死鬼。
←もちろん、偽物だけど
吊死鬼、薛方。
『山河令』では冒頭で、何者かの手によって首を絞められていた彼…。
(本名は多分、出てきていなかったと思う)
その名を聞いて、驚いたのは周子舒も顧湘もほぼ同時だった。
一方は顔をしかめ、もう一方は妙に驚いた顔をしていたりする。
他の誰かが「吊死鬼、薛方」と呼んでいるのを確かに聞いたという張成嶺。
突然、襲われた時のことを思い出し、震え出すと同時に顔を青ざめさせる。
その体が痙攣し、話すことさえできなくなった時――
顧湘は驚いて彼を指差した。
「彼はてんかんじゃないでしょうね?」
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
顧湘…。
あなたって子は、なんて愛おしいの
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
悪い子じゃないんだ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230522/23/angelique-caffee/30/bb/p/o1920108015288054439.png?caw=800)
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そんな張成嶺の経絡のひとつ【睡穴】に触れ、眠らせる周子舒。
阿絮推しがたまらなく萌える、優しさを見せる場面である(笑)
周子舒は、彼を慎重に脇に寝かせ、ため息をついた。
「今頃になってやっと、彼が受けた精神的打撃に体が反応したんだ。とりあえず休ませておこう」
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
ここでやっとクローズアップされる老婦人。
周子舒に「張家襲撃」は本当のことなのかを尋ねられ…。
しばらく鼻水と涙を流した後、事情を説明し始める。
- 真夜中に、裏庭から急に火が出た
- どこから来たのか分からない黒衣の者たちが、まるで悪鬼のように空から降りて来た(『山河令』冒頭の天窗のようだな)
- 最も恐ろしいのは、数多いた「達人」たちが誰一人反応できなかったこと
よって…。
普段荘内に居ることをよしとしない、李伯伯だけが動けたのだ。
彼(李伯伯)は――
- 五年前に蘇州河に渡しの仕事をしにきた変り者
- 張家に飯を食わせてもらい、用心棒として飼われることをよしとしなかった
- ただ、恩返しにきただけだから
その「恩」とは一体、何だったのだろう?
多分、そこまでは描かれていなかったと思う。
その変人のおかげで、由緒ある張家はかろうじて、成嶺という血筋を残すことができたわけだ。
そう言えば…。
『天涯客』では、成嶺の兄弟の名前って出てきていただろうか?
『山河令』だけか?
しばらくして、周子舒はため息をついた。
「あの李兄、本当に風来坊だな」
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
ここまで説明した老婦人…。
混乱して鼻水(そこにこだわる?)を垂らしながら泣いていたはずなのに…。
周子舒に行くあてを尋ねられ、そこへ行くようにお金を渡されると――
老夫人はその金を受け取り、無意識に歯で噛んだ。その後ふと気づき、少し恥ずかしそうに笑った。もう涙はない。
「そうですね。私は年寄りだから、若君の足を引っ張ることになる」
言う口調も明るかった。
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
これが本当の
現金な態度
Ω\ζ°)チーン
*ちなみに、この老婦人は城南に甥がいる。お金を歯で噛んだのは、本物かどうかを確認するため…よね?
もらうものをもらった老婦人…。
そそくさと帰りたがる(笑)
雑用をしてもらいたかった周子舒も、引き留めることはできず、何も言わずに彼女を見送るのであった…。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20221005/10/angelique-caffee/a6/4d/p/o1920108015184087000.png?caw=800)
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『山河令』の老婦人はしっかりと居座っている![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/012.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
真夜中――
ここに来てやっと、七竅三秋釘の発作に襲われる周子舒。
(それを望んでいるわけでは決してないが、窮地に陥るためには必要悪だ)
その痛みは…
- 胸に小さな針を刺されたような感じ
- 肉が裂けるようではなく、内臓損傷のような鈍い痛みでもない
- それはまるで、誰かが小刀で経絡を少しずつ切り取っているかのよう
幸いなことに、この一年あまりでその痛みに慣れていた周子舒は、顧湘に悟られることもなく、気を紛らわせるかのように話しかける。
今日一緒にいたお兄さんは一緒じゃないのか、と。
あの時、灰衣の男は酒楼の二階にいて降りてはこなかったので、何故、男と同伴していたことを知っているのかを訝る顧湘。
「ああ、私たちが話しているのを聞いた? だから私が質問した時、あんたは旦那様と同じ事を答えたのね」
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
登場が待たれる灰衣の男、温客行。
彼は今、いったい、何をしているのだろうか?
←何気にそれが、一番気になる(笑)
「昔の恋人に会っているのよ」
周子舒は、灰衣の人がこんな可愛い娘をそばに置いているので、妾か何かだと思っていたため、怪訝な顔で彼女を見た。
顧湘は鼻に皺を寄せ、彼を睨みつけ、罵った。
「私が何をしているかわかる? 彼は男と寝るつもりなの。私に窓の外で見張りをして音を聞けっていうの?」
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
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周りの子たちを全て、若い男の子に脳内変換すべき時よ![鉛筆](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/519.png)
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さすがに、咳き込み、恥ずかしくなって鼻をこする周子舒。
彼自身は女の子が好きでも、周りは皆、そちら系男子ばかりだとか(笑)
だがしかし。
北淵(七爺)がいるのできっと、偏見はないかと思われる![赤薔薇](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/197.png)
←知らんけど
そこで話題はいきなり、吊死鬼へと移るのだけれども――
吊死鬼ついでに、【鬼谷】の説明も入る。
- 風崖山、青竹嶺に谷があり、鬼谷と呼ばれている
- ここ数年、江湖で大罪を犯した極悪者が庇護者を求めて、途方に暮れると鬼谷へ行くようになった
- 鬼谷に入ると、人には戻れず、世間での恩讐も尽きる
- 鬼谷で生き延びることはなかなか難しい
- 鬼谷にまつわる伝説はあまりにも凄惨すぎて、仇さえももはや気に留めなくなる
そして、その中でも…
吊死鬼・薛洋は悪名が高い。
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『山河令』ではこんなんだったが…。
糸の上に乗って、「わはは」と笑っただけで、「さようなら」された悲しき悪鬼(笑)
同じように糸に乗っかっていた…
謝允はあんなにカッコよかったというのに。
そんな彼…。
峨眉山の弟子を含む二十六人の年若い男女の命を奪い、六大宗派に追われ、仕方なく青竹嶺の鬼谷に隠れたと言われている。
顧湘は目を瞬かせた。
「あんたが話してるのは、あの薛方のこと?」
周子舒は笑って言った。
「あの薛方は三十年も前から有名で、極めて凶悪な人間だ。君のような若い娘に簡単に退治されるわけがないだろう?」
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
この台詞…。
『山河令』では、老温に言われていたと記憶している。
こんなところで何だけど…。
私…
『山河令』の設定は『天涯客』と真逆と最初の頃に書いていたけれど…
『鎮魂』と勘違いしていた件![鉛筆](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/519.png)
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失礼
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
そんな会話を交わしているうちに、身体の痛みがひどくなってきた周子舒は横になり、夜明けを待つことにする。
毎日夜中に必ず発作を起こす七竅三秋釘…。
今夜も例外なく、周子舒の身体は多少痺れ始めていた――
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230522/23/angelique-caffee/c7/a9/p/o1920108015288056621.png?caw=800)
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一度はやり過ごしたかに思えた危機
『山河令』で体が動かずにいた場面は、この二度目の襲撃の部分なのだろう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230522/23/angelique-caffee/45/a3/p/o1920108015288056377.png?caw=800)
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【覆面さん、いらっしゃい】
『天涯客』では鬼の面とは書いていない
【覆面】になっている
七竅三秋釘のせいで、毎日明け方が一番弱っているらしい周子舒。
短い時間で回復することができず、戦いを避けるために、傍らの顧湘に「隠れるように」囁くのだが…。
手を打つにはすでに手遅れだった。
覆面の男たちが訓練されたように扉を蹴破る。
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
覆面の男たちは昏睡状態の張成嶺を見ると、真っ先にそちらの方へと向かう。
それを見た周子舒は――
どのように動いたのかを人に見せることなく、あっという間に、覆面の男の首を絞め上げていた
(ΦωΦ)フフフ…
剣を出してはおらぬ
残念なことに…
私の記憶の中には、阿絮が誰かの首を絞めあげていた場面が存在していない
老温なら、いろいろあるが(笑)
この手の先に首があると思いたまへ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220926/20/angelique-caffee/e3/77/p/o1920108015180173870.png?caw=800)
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悲鳴をあげる暇もなく、絶命する覆面男
Ω\ζ°)チーン
その動きの中で周子舒は、覆面男たちは見た目が怖いだけで、それほどではないことを見抜く。
- もし「天窗」であれば、仲間が一人死んだとしても、ためらわずに目標に向かう
- 伝説の悪鬼たちは各自で行動するため、これほど統制がとれているわけがない
彼はゆっくりと袖を整え、まるでそのボロボロの服がかつての銀縁の長袍であるかのように振る舞った。動作の途中で自分でも不自然だと感じ、手を止めて笑いながら言った。
「皆さん、こんな朝早くから挨拶もなしに、無防備な子供に襲いかかるなんて、品位に欠けるんじゃないのか?」
priest『天涯客』第5章「悪鬼」より翻訳引用
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どうせ俺たちは引き立て役さ…
彼らがそう思ったかどうかは
定かではない