さて、台湾では出産した女性は
坐月子(ツウォユエズ)
一ヶ月お休みです。

これはお母さんの体を休めて、回復させるまたは
体質改善という意味があるようです。

この坐月子(ツウォユエズ)というのは
古くからある伝統的なもので、会社勤めの人でも
必ず一ヶ月の休みを取ることが出来るのです。

(一ヶ月の休みは有給扱いだそうです。大盤振る舞い
ですね。うらやましい。)

この坐月子(ツウォユエズ)には
いろんな決まり事があって、こちらの人は
これを結構慣習として守っているようです。

まずひとつは、風にあたってはいけない。
そして、水を飲んではいけない。または、
水に触れてはいけない。なので、お風呂や
シャワーもいけません。なので、タオルなどで
体を拭くそうです。


また、食べ物は鶏を米酒とゴマ油で煮たスープと
決まっているらしく、滋養をつける意味があるそうです。

でも、これ毎日らしいので、嫌いな人はどうなるんだろうと
思ってしまいます。また、結構栄養たっぷりで、こってり
なので、太ってしまうのでは?と思うのですが…。

とにかく授乳やトイレや食事以外はじっと
しているようです。
その間は実母やお姑さんや親類の人が赤ちゃんの世話を
してくれるそうです。


休みたくても休めない、家事をしたくなくても
しないといけない、体調も思わしくない、なんて
日本のお母さんが聞いたら、うらやましいような
話しです。

もともと台湾では大家族が多く、
家にはおとうさん、おかあさん、兄弟、姉妹、
その奥さんや夫など、大勢一緒に住んで、
それが普通ですから、子供の世話や家事を
分担しやすい環境と言えます。
料理はお母さんが作っているというところは
多いようです。娘や嫁はそれを食べてると
いう感じでしょうか。
まあ、各家庭の事情などあるでしょうから、
一概に全部そうだとは言い切れませんが、
比較的出産後も子育てはしやすいのでは
と思います。

さて、この坐月子ですが、
義理の妹が入院中、看護婦さんに薬を飲むように
言われ、看護婦さんに聞いた一言が
「水飲んでいいですか?」でした。
義理の妹は坐月子のことを気にして
聞いたのですが、それはいとも簡単に
「もちろん飲んで下さい。西洋医学では
そのようなことは言いませんので。」
「欧米なんかでは出産して次の日には
自分で車を運転して帰ったりしますから…」
と言われました。もちろん彼女は水で薬を
飲みました。

私はこの坐月子に逆らうつもりはありませんが、
それだけに縛られてしまうのはよくないのでは
と思います。もちろん、古くから言われている
事にはそれなりの理由がありますから、
守ってしかるべきだと思いますが、ある程度は
柔軟性を持っていてほしいな、と思います。


しかし、そういう私も万が一自分の出産の時には
柔軟性を持って取り組めるかどうか、定かでは
ありません。

というのも、こちらの人はこういうことに
関して結構頑固ですから…。
さて、どうなることやら…(^_^;)?
激しいバトルとなるのか?はたまた、やんわりニコニコ
笑いながら少しずつ崩して行くのか?
そこのところは、もし実体験があったら、
その時に。

http://www.e384.com/imadoki/01china/china_19.html
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Cosmos/3360/tsukiko.htm