【そもそも副腎とは?】
左右の腎臓の上にある三角形のくるみ大の小さな臓器で様々なホルモンが合成・分泌される。生命維持に必要なホルモンの産生に関わる。

【副腎疲労とは】
慢性疲労・うつ症状などがみられる。身体だけでなく精神的な疲労も伴って発症することが多い。
1つの目安として〝変化を求めることに対して億劫〟になったら要注意とのこと。
ストレスで副腎が疲労してくるとホルモンの分泌が悪くなり、ストレス耐性が下がり対応できなくなる。
Ex) 外出が億劫になる、おしゃれに興味・関心がなくなる etc





《副腎疲労 チェックリスト》

□疲労感が強く、動くのが億劫(日常的なことも強い疲労を感じる)

□睡眠をとっているのに眠い(熟睡感がない、眠っても疲れが取れない)

□朝、気怠さで起きられない

□身体が重い、だるい、立ちくらみを起こす(起立性低血圧)

□イライラしやすい

□気分が落ち込みやすい、やる気が起きない、虚しい気持ちに苛まれる(うつ症状)

□記憶力・集中力の低下

□アレルギーが酷くなっている(食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、ハウスダスト、蕁麻疹 etc)

□甘いものを欲する

※複数の項目が当てはまる場合には一度副腎疲労を疑ってみる。副腎疲労は発熱など目立った症状が現れにくいため発見が遅れがちになることも多いのだそう。





《副腎疲労が起こる原因》

家事や仕事・忙しさによるストレスに加えて、寒暖差などが追い討ちをかけることになる。

①過剰なストレス
②睡眠不足    + 外的ストレス(※)
③栄養不足  

※外的ストレス
Ex)寒暖差ストレス
特に夏場。厳しい蒸し暑さである屋外と冷房の効いた室内の行き来を繰り返すことによるもの etc





《副腎疲労を放おっておくとどうなる?》

副腎疲労を放おっておくと疲労感だけでなく、内臓機能の低下や生活習慣病につながる可能性が高いといいます。
チェックリストの項目にもある〝気分の落ち込み〟に関しては、悪化するとうつ病へと移行していくことも多いため早めのケアが大切です。





《副腎に関連するホルモン》

☑アルドステロン
塩分や水分を調整

☑DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)
・コルチゾールが生み出す活性酸素から細胞を守る働きを持つ
・エストラジオールとテストステロンの前駆体で〝若返りホルモン〟とも呼ばれる。

☑コルチゾール
抗ストレスホルモン。ストレスを感じた時に分泌されるホルモン。交感神経を刺激して血圧や血糖値を上げる作用を持つ。


【副腎】 
   ↓
【コレステロール】
   ↓
【プレグネノロン】
   ↓         ↘
【プロゲステロン】      【DHEA】
   ↓                          ↓   
【コルチゾール】   ・男性ホルモン 
           【テストステロン】
            ・女性ホルモン
            【エストロゲン】

ストレスを放置するとコルチゾールが過剰分泌され、若返りホルモン〝DHEA〟の分泌がどんどん減少していき老化を早めることに。





《どんな人が副腎疲労に陥りやすい?》

疲れを感じたら休む。当たり前のように感じますが、それができていない人が実は多く、このことが副腎疲労につながっていることも少なくないようです。
先述したように、ストレスを過剰に受けると抗ストレスホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌します。
休むことに罪悪感を持つ現代人が多いとされていますが、副腎疲労を抱えてしまっては元も子もないありません。ご自身を労ってあげましょう。

そのほか、姿勢による影響も受けるといわれています。それは〝猫背〟
そもそも姿勢は主に胸や肩・首周りの抗重力筋と呼ばれる筋肉で支えられていて、この部分が硬くなって縮んでしまうと交感神経が優位になるといいます。猫背はまさにそれらの抗重力筋が縮む姿勢であり、脳が身体が緊張状態であると錯覚して交感神経を刺激しやすいというわけです。
その結果、副腎疲労につながるのだとか。





今回は【副腎疲労の症状や特徴】についてご紹介しました。
次回は【副腎疲労の予防法・ケア方法】についてご紹介します。