石部雄一/ダニー

2011年に入ってまだ初夢を見ていない石部ですっ!!
アンドエンドレス初参加でしたっ!!
一言だけ。。。
とにかく、終始楽しかったっ!!
夢を見るには、その前提で「寝る」という行為が必ず存在します。。
寝るから夢を見る。。夢を見るから夢から覚める。。
舞台をやっていると、時としてそれが逆転する様な感覚になります。
「寝る」という行為が現実で、その現実から夢の中に起きていく。。
舞台に立つ、という非現実的な空間に存在する現実。。。とても素敵で居心地が良い。。
アンドレは私が経験した中でも、とびきり極上の夢を与えてくれましたっ!!
それをご来場の皆様と共有出来たことに喜びを感じますっ!!
本当にありがとうございましたっ!!
また極上の夢の中でお逢いしましょっ!!
アンドレの舞台に立てることを祈ってますっ!!
その時までっ!!
塚本拓弥/ドナルド

年の瀬のお忙しい中、ご来場いただきましてありがとうございました。
舞台の余韻に浸る間もなく年越し・年明けを慌ただしく迎えまして、
今更ながら、あの楽しかった日々を思い返しております。
西田氏からは「出会って10年超えたし、年を取ったからこそ出来ることをやろう」と
ありがたい言葉をもらった稽古初日。
アンドレ新作稽古の序盤には「口立て」と呼ばれる珍しい手法が用いられることがあります。
数人の役者がその瞬間瞬間に西田氏から発せられるセリフを繰り返し、西田氏の指示に従って動いていく。
紡がれるシーンは導入部分のこともあれば、いきなりクライマックスのこともあります。
一言ずつじっくりと物語の世界が産まれていくという、ある種、神聖な空気すら漂う素敵な時間。
脚本執筆という、本来、作家のみが強いられる孤独な作業に一緒にあたれているという充実感すら役者にはあるのです。
今回も、初絡みの方が多くいる稽古場にて「口立て」で何シーンかが創られました。
おそらくは山場になるであろうシーン。
リングに向かうボクサーのように気合充分で向かいましたとも。
静かに部屋に入り、いくつかのセリフとやり取り。
一言進んでは何度も最初から繰り返し、じっくりと素晴らしい世界が構築されていきます。
いよいよシーン終盤か、と思われる局面。
やおら西田氏から「そこで思い切り頭を掻きムシって!」と指示。
ええもちろん、すぐさま頭を抱えて全力で演りました。
ところが不満そうな西田氏。
「拓ちゃんさぁ、普段、頭掻きムシったことないでしょ」
「…うん、リスクがあるからねぇ…」
「あぁ…だろうねぇ…」
稽古場全体から同情の視線を僕の頭髪に感じるのに時間はかかりませんでした。
「掻く」ことはあっても「ムシる」ことは確かにありません。
年を取ったからこそ出来ること、とは「リスクを顧みずにムシれ」ということなのか…
まだろくに会話もしていない初絡みの共演者にとんでもない第一印象を植えつける演出家。
いきなりの重いパンチをボディにもらいましたね。既に足にキてます。
「あ、あと最初に入ってくる時の歩き方、変だから。能みたいだから。」
これまで何度も繰り返してきた「最初の動き」に今更ながらのご指摘。
視界外から飛んできた強烈なフックに僕はもうKO寸前で
「あの…そういうのは、その時点で言ってみるのも一つの手かも知れないね」
と返すのが精一杯。
「あ、できるだけ効率よくダメージを与えたいんだ」
「…だとしたら狙い通りの効果はあるねぇ…」
最早、その演出方針は間違っていると糾弾することもできず
クレバーなチャンピオンが放った必殺アッパーのダメージを隠すこともできず…
あぁ、最初の気合はどこへやら。
中年に差し掛かったロートルボクサーは実に20人以上の衆人環視の前でKO。
無論、出来上がった台本のどこにも「掻きムシる」というト書きはありませんでした。
「出会って10年超えたし、年を取ったからこそ出来ることをやろう」
僕に「掻きムシらせる」事を諦めた西田氏は、代わりに初の「父親役」をくれました。
有言実行の彼は、頭が凝り固まっていた僕にお芝居の原点を思い出させてくれました。
泪橋で眼帯して若きボクサーを育て上げる名伯楽のようであります。
緊張の舞台初日が明けた楽屋で、彼に感謝の言葉を伝えようかと思ったら
「拓ちゃん、いよいよ尾藤イサオみたいな髪型になってきたね」
まさかのカウンターを食らいました。
その後も「尾藤さん」呼ばわりは千秋楽まで続いたのでした。
尾藤さんのモノマネはできませんが、
もしまたアンドエンドレスのリングに読んでいただいた暁には
呼んでよかった、出てくれてよかった、と思って戴けるように、
出会って15年経ったときにまた新しい事ができるように、
また新たな武器を探して日々研鑽していきたいと思っております。
「あしたのために」。
サンドバッグに浮かんで消える ニクイあんちきしょうの顔めがけ…
そんな恨み節を口ずさみつつの、長々としたごあいさつ。
改めまして、ご来場ありがとうございました。
またお会いできることを願っております。
塚本拓弥
芳賀恵子/香海,ドーリー


この度はたくさんのお客様にご来場いただき本当に感謝しています!
今回はありがたいことに2つの作品に出演させて頂きました。
2人の女性。
香海もドーリーも、
愛しています。
全然生き方が違う2人の女性。
いつも考えていました。
なぜ彼女はこの時こんなことを言ったんだろう。
どうしてこの時この曲をかけたんだろう。
いつも、なぜ、どうしてが頭をグルグルしていました。
すべての行動には理由があって、すべての結末には人生の小さな選択の積み重ねがある。
いつだって人間は自然と何かを選んでいる。小さな決断も大きな決断も。
自分をかけて。
私もそうだから。
そうして、私は今回このアンドエンドレスの舞台に立てている。
きっとそうだと信じています。
だから、
小さな一歩を間違えないように。
大きな一歩を踏み出せるように。
私が本気で愛する劇団の舞台にひとつでも多く立てるように!
舞台の素晴らしさ、人生の素晴らしさ、人を愛することの素晴らしさを、
もっともっと、この舞台で伝えたい。
大好きな作品に出会わせてくださった西田さん、
助けてくれたアンドレの仲間、
刺激を与えてくれたキャスト・スタッフの皆様、
最後の扉を開けてくれた観客の皆様、
心より感謝しています。
ありがとうございました。
徳秀樹/ダニー

この度はたくさんのご来場ありがとうございました。
「新作」で「ダブルキャスト」という、とても新鮮な試みも何だか楽しかったなと思っております。
演出・西田氏が言っておりました。今回のカンパニーは最初で最後だと。
スタッフ・キャスト、誰一人欠けることなく同じ座組みでの舞台はもう無いであろうと。
だからこの瞬間を大切にと。
そうだと思います。
みんな、それぞれのフィールドに帰っていきました。
僕らはそれの繰り返しです。
だから、瞬間・瞬間に対して想いが残るのかな。
何年もやってるのに(笑)
今度はどんな形で皆さんとお会いできるのか、
楽しみです。
出会いに感謝しつつ。
今回は、この場所に何を持ち寄れたのかな?
自分の未来のために少し考えてみようと思います。
この度はありがとうございました。
北野恒安/サッチモ

「La Vie en rose」
時々僕は自分自身にガッカリしちゃう。
ホントやれやれだなぁ、なんて思っちゃう。
けどね、舞台をやってる時の僕はちょっとだけいいなぁ、って思ってるんだ。
なぜかと言うと、一心不乱にひとつのことだけを追求しているからだ。
そして、そのひとつが自分自身のことじゃなくて、舞台を観に来てくれたお客さんに最高に楽しい瞬間を届けたい、ってことだからなんだ。
自分がそんな気持ちになれるって言うのがちょっと嬉しい。
うん、いいよね。
狡さや汚さだって自分の中にはきっとある。
けど、こんな純粋さだって僕はまだ持ち合わせているんだぜ。
舞台が開幕する前はちょい大変で何日か徹夜に近いような日々が続いた。
そんな日々に思うのは「この舞台が終わったら何もせず思い切り寝よう」なんてことだ。
ゆっくりと眠れる日が待ち遠しい。
けどさ、ホントに素敵な時間はゆっくりと眠れる日々じゃなく、一心不乱にひとつのことだけを追求している時間だって思うんだ。
とても怖くて、とてもワクワクとしちゃう時間だ。
例えば僕や僕らにとってのそれは舞台上で生きようとしてる時間なんだろうな。
だからね、また舞台をやろう、って思う。
なぜならそこに僕にとってのLa Vie en roseがあるからだ。
この度はご来場頂きホントにありがとうございました。
また是非会いましょう。
P.S.
そう言えば今回の公演で一点だけ忌ま忌ましいことがあるんだ。
『りばそふぁ』のパンフレットを買った女友達にこう言われた。
「北野さんのやった役のダブルキャストの人はハンサムなんですね。あの役、ハンサムな人がやるとどうなるんだろう?」
「なんだよ、その感想!」って思っちゃいました(笑)
沢井美優/秋雪

『ゆめゆめこのじ』
『madam river and Mr.sofa』
無事に幕をとじました。
鶴チームの秋雪役で出演させていただきました沢井です。
たくさんたくさん語りたいことはあるけれど
とにもかくにも、
この作品に出会えた事が心から幸せだと思いました。
そして共演者、一緒に舞台にはたてなかったけどこの公演を走りぬけた役者さん方、そしてスタッフさんにドレメンの皆さん。
出会えたことに感謝。
もう大好きなんです。
作品も
役も
AND ENDLESSさんも
みーんな。
またいつかご一緒に作品をつくりたいです。
そして何より、劇場まで足を運んでくださった方々。皆様なしでは舞台は成り立ちません。
一緒に舞台を作り上げてくださって
ありがとうございました!!!
おっと。
長くなりそうなのでこの辺で…
写真は打ち上げ時のハニトー!アンドレマーク付き!!

AND ENDLESS最高~っ。
ちゃい。
村田雅和/出雲,ホーレス


今回の公演中に、また一つ歳をとりました。
舞台上で、お祝いをして貰えた事、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました!
この歳になっても、まだ、年を取ることは嬉しかったりします。
昔はわからなかった事や、気づかなかった物が、解るようになったり、気づけるようになったりするからです。
今回、『ゆめゆめこのじ』の出雲と『マダムリバー&ミスターソファ』のホーレスという2人の人生を体験する事が出来ました。
出雲は久しぶりですが、ホーレスは初めましてでした。
終わってみて思うことは、新しい世界に出会うワクワクと、久しぶりに会う懐かしさを一度に体験出来て、本当に良い公演だったなという事です。
ギュッと詰まった二ヶ月間でした。
舞台という場所で、色々な世界や、色々な人に出会えるという事が、この仕事をしてて、本当に素敵な事だなと思います。
なんでも分かった顔をせずに、あと二十年は、何かに挑戦していきたいと思います。
来年もよろしくお願いします!