運命を分けたその瞬間
いよいよやってきたビックイベントの前のビックイベント。
間近に迫ったワールドカップ前に行われる最後のタイトル争いがここパリで開かれる。
思えばチャンピオンズリーグの起源はフランス・レキップ紙が主催して始まったものであり、第一回大会はパリで行われた。50年ぶりの故郷への帰還である。加えて両チーム、特にアーセナルはフランス人選手が多い。ジュリ、アンリ、ピレス、フラミニ、ディアビー、そしてベンゲル自身もフランス人だ。また、パリSGにいたロナウジーニョを含めフランスリーグでプレーしていた選手、フランス語を母国語とするアフリカ系の選手も多く、こうしたバックグラウンドがこの“フランス”そして“パリ”という地での決勝を盛り上げていた。
決勝まで上がってきたのはバルセロナとアーセナル。
この両チームは非常に対照的だった。
固い守備をベースにここまでわずか2失点、アンリというエースを軸に要所で得点を決めしぶとく勝ち上がってきたアーセナル。それに対し、大会前から優勝候補に上げられ、リーガでも他を寄せ付けずに独走。ロナウジーニョのファンタジーで操られる攻撃陣によってここまで22得点をあげ、圧倒的な攻撃力で勝ち上がってきたバルセロナ。この両者の対決は相反するサッカーの対決でもあった。
試合は開始直後から激しく動く。
開始二分、アンリが立て続けにチャンスを得る。しかし、バルデスが好セーブをみせるとここから試合はバルセロナを中心に回るようになった。圧倒的なポゼッションでゲームを支配するバルセロナに対して、アーセナルをアンリを残して引き気味になっていた。決勝の舞台でピッチに戻ってきたアシュリー・コール、復調してきたキャンベルも落ち着いたプレーを見せていた。正直なところ二人同時に先発起用されたのには驚いたが、本来の実力にもどったとベンゲル監督が判断したのであろう。
そして運命の時間。
前半18分。まさに時が止まったようだった...
ロナウジーニョのスルーパスに抜けだしたエトーをここまで無失点記録を継続していたレーマンが倒す。こぼれ球をジュリが押し込んだものの、主審は先にファールをとり、得点を認めず、レーマンにレッドカードを提示したのだ。
退場者を出して無失点か、失点はするが11人のままか、失点を喫した上で退場者も出してしまうのか。運命を握ったのは主審の判断だった。仮にレーマンが退場し、得点も認められていたらアーセナルは途方にくれていただろう。
結局辛うじて失点は免れたが、レーマンを失ってしまった。ピレスに変わってアルムニアが入る。このときのFKはロナウジーニョが外してしまい、バルサは優位性を高めることは出来なかったが、これで十分なアドバンテージを得た。試合がバルサペースで進むのは必至だった。10人になったアーセナルはもはやガチガチに引いてカウンター、もしくはセットプレーに賭けるしかない。しかし、これがうまくいってしまうからサッカーはわからない。前半37分。アンリのFkからキャンベルのヘッドが突き刺さったのだ。
実は前日友人とCLの決勝について話していたのだが、「明日は土壇場でキャンベルのヘッドが炸裂するんだろ?」と冗談をかわしていたのでこれには思わず笑ってしまった...
とにかく10人のアーセナルがリードを得た。
同点を狙いたいバルセロナはエトーの巧みな反転からのシュートがポストにはじかれるなど、決めきれず。前半は1-0で終了。
後半は攻めのバルサ、受身のアーセナルの関係がより顕著になった。
イニエスタ、ラーション、べレッチと攻撃的な選手を投入し、さらに攻勢をかける。対するアーセナルはリュングべりとアンリがわずかながらもチャンスを作り出すが、決定的な場面でも決められなかった。「決めるときに決める」当たり前ではあるが、これができなかったことが後々響いてしまった。
ライカールト監督の選手起用が当たった。
後半31分。ラーションがうまくはたいたボールを左サイドから走りこんだエトーがニアを抜き同点弾を決めた。ここまで完璧な試合運びをしてきたアーセナルだったが、とうとう失点を喫してしまった...。さらに試合を決定づけるゴールが決まったのはその5分後。予想外の男の予想外のゴールだった。
この日のバルサの先発右サイドバックはオレゲール。これはアンリが左サイドに流れる傾向に有るため、アンリ対策ともいえた。しかし得点が必要なバルサは、オレゲールに変えてより攻撃的なべレッチを投入した。これが当たったのだ。
そしてこれを演出したラーション。
ながらくセルティックのスターだった彼はいまやバルサになくてはならない存在だ。今シーズンでクラブを離れることになったが、その勇姿はファンの目に焼きついたことだろう。
残り時間は約10分。
悪魔が潜んでいるといわれ、これまで数々の劇的な幕切れがあったこの決勝の舞台だけに同点、延長戦を期待せずにいられなかった。しかし、アーセナルにはキープに入ったバルセロナに対抗する手段はなにもなかった...
試合終了と同時に倒れこむ選手。そして走り回る選手。
後半から振り出した雨が、アーセナルの選手の気分を如実に表しているようだった。
そして歓喜はバルセロナ。
画面に映る選手の表情はどれも見ていて感動的だった。
特にモナコ時代に03-04決勝で、負傷退場、敗戦と苦い思い出を味わったジュリの涙は、とても印象に残った。「もう二度とここには戻って来れないと思っていたのに...」そんな気持ちがあったのだろう。紙吹雪が舞う中カップを掲げるプジョルと脇で喜ぶロナウジーニョ、バルサの象徴となったこの二人もチャンピオンズリーグ初優勝の喜びを全身に感じている。2006年5月17日。彼らにとっては忘れられない一日になった...
↑歓喜のバルセロナイレブン
バルセロナの優勝で終焉を迎えたチャンピオンズリーグ。
この結末は誰もが納得の結果だ。その強さはもはや伝説となりつつあり、再び黄金期に突入したとも言えるだろう。私はむしろここまで勝ち上がったアーセナルを称えたい。度重なる主力の怪我にもかかわらず決勝までうまくチームをまとめ上げたベンゲル監督の手腕には誰もが脱帽せざるをえない。今日の決勝も一人少ない状況ながら、大健闘だった。この敗戦の経験は苦い思い出であることは間違いない。しかし、若手の多い彼らにとって、今後のサッカー人生にこの経験が必ず生かせるはずだ。
再び決勝で戦える日を夢見て。
来年はいったいどのチームがこの舞台にやってくるのだろうか。
次回の舞台はオリンピックの故郷ギリシャ・アテネ。
すでに勝負は始まっている...
起死回生
今は何処もかしこも日本代表。
しかし、一昨日の深夜に放送されたFAカップ決勝を見ていた私は、このことを書かずにいられません。
なんですかあのジェラードのシュートは!!
しかもロスタイム。
3-2で負けてる状況から30m弾丸ミドル。
これで興奮しないはずはありません。
試合展開も激しかった。
キャラガーが無念のオウンゴールでウエストハム先生、
じゃない先制。1-0。
さらにはアシュトンに追加点も奪われ2-0。
おまけにキューウェル、シャビ・アロンソも負傷。
しかしシセとジェラードのダブルスーパーゴールで追いつき2-2に。
が、左サイドのコンチェンスキのクロスがそのまま入っちゃう。3-2。
で、ジェラードの同点ホームラン。
両チームとも足をつりつり戦った延長戦はスコアレス。
そしてPK戦へ。
レイナ止めすぎです笑
さすがに我らがシェリンガムには決められてたけど、それ以外は全部セーブ。試合終了後、去年のPK戦の立役者ドュデクと抱き合ってるシーンはちょっと面白かった。
そして地味に相手のキーパーがトリニダードドバコ代表の選手だってのに驚いた。
いやあでもやっぱ点が入るシーソーゲームってホント面白いね!
水曜のCL決勝もこんな試合になることを期待☆
そしてぜひベルカンプ先生の現役ラストにビックイヤーを...祈
みなさん頑張って早起きしましょww
おまけ
メンバーを勝ち取った男
周囲にどよめきがこだまする
淡々と呼びあげられる本大会登録メンバー。
予想通りの名前が続く中、最後に驚きが待っていたのだった。
「(W杯登録メンバー23名に)選ばれるかもしれないし、選ばれないかもしれないけど、これですべてが終わるわけではない。」
キリンカップ終了後、こう述べたのは今回サプライズを起こした男。巻誠一郎であった。
最終アピールの場で得点こそ決めたが、あまりインパクト残せなかった巻の代表入りは客観的に見て絶望的だった。しかし、その気迫のこもったプレーは見ている私たちには焼きついたことだろう。
巻はサッカープレーヤーとしては異色の存在である。
高校まではアイスホッケーとサッカーの二束のわらじを踏み、各年代の代表経験はなし。駒澤大学時代に唯一ユニバーシアードの代表になった程度だ。
そんな彼が頭角を現したのが、昨年のこと。
アイスホッケーで鍛えられた体の強さ。恐怖心などまるでないかのようにゴール前に飛び込み、常に前線からプレスをかけられる体力。オシム監督の下ぐんぐん成長した昨シーズンは12得点を上げ、ナビスコカップでも優勝。ジーコの目に止まったというわけだ。
しかし、代表に呼ばれてもあまり出番がないのがジーコジャパン。だがジーコの気まぐれだろうか?東アジア選手権での総とっかえで出番を得ると(このとき活躍したのは田中達也だったが)アメリカ戦では持ち味を発揮し初ゴール。タイプ的に重なる久保選手のコンディション不良が影響し、出番も増えていった。そしてインド戦、ブルガリア戦では最後までボールを追いかけ得点に絡み、Jでも得点を量産している。
これだけ活躍をみせてもジーコはこれまでの実績を考慮するだろう。私は好調な佐藤、巻のどちらかは選ばれるべきだと思っていたが、現実味は薄かった。
だが、巻は勝ち取ったのである。
代表選出に関して巻自身も「びっくりした」と言っていたが、同時に「選ばれるだけでは意味がないと思います。僕が選ばれたということは落ちた人もいますし、たくさんの応援してくれた人に失礼がないように、僕らしく、日本という国のために全力で戦いたいと思います」とも言っている。
日本には決してないと言われていたサプライズを起こした巻誠一郎。
その姿はドイツで輝いてくれるはずである。
国内最終戦、そして
今日の試合は家に帰ったのが8時半。
後半開始から見れたんだけど、留守録にしてたので、9時半まで情報をシャットアウトして最初から通して見ました。
試合の感想としては、スコットランドにうまく押さえ込まれたって感じ。
支配率は60%もあったし、おしい場面もあったのに好守に阻まれて無得点。特に小笠原、小野のシュートなんか決定的だったのにさ...。あとはなんとなくトラップミスが多かったきがする。ピッチが濡れていたからでしょうか。
やっぱり海外組がいないとダメですね。
これが結論。
FWは大差ないかもしれないけど、中田と中村はピッチにいるだけで存在感があるし、何かしてくれると期待が持てる。松井はジーコの順列の法則では代表入りは微妙だけど、入ればアクセントがつく。とにかく彼らが来ると別チームともいえるかも。
キリンカップの結果は最下位。
だけど思い起こせば昨年のキリンカップも連敗してどん底だったのにコンフェデで健闘したし、ここでの結果は気にしないでおきましょう。アピールの場だったと開き直って、これから始まる代表合宿でしっかりとジーコのメンタリティを叩き込んでもらって、本大会でロスタイム逆転劇を見せてくれることを期待です。
まあ僕は本番はグループで敗退すると予想してますけど、いい意味で裏切ってもらいましょう!
さあそしてF1の予選でもみようかな笑
続々と
各国でワールドカップのメンバーが続々と発表されています。
アメリカ、イングランド、オーストラリア、エクアドル、韓国、スウェーデンではもうすでに発表。アルゼンチン、イタリア、スペイン、オランダも決まりかけの状態。
日本もあとちょっとで発表。
微妙な人たちの明日の頑張りで、果たしてジーコを動かすことができるのか。
このメンバー発表ではさまざまな話題がありますが、中でも衝撃のサプライズはイングランドのウォルコットでしょう。17歳、代表初選出どころかプレミアリーグ出場すらないこのアーセナルのFWの選出はまさに衝撃的。日本だったら森本が選出される様な感じかな。まさにエリクソン監督の退任間際の最後の大ギャンブルです。ライトフィリップスを蹴落として、19歳のレノンを選出したことも地味にサプライズですが、こっちはクラブで結果を出しているので、それを代表で生かしてほしいってことでしょう。この新しい風は果たしていい方向に吹くのでしょうか。
それにしてもウォルコットのおかげで落選したプレミア得点ランク3位のベントとかトットナムのデフォーとかはマジで無念です。僕が彼らだったら、呪いそうです。
ケケケケケケケケケケケケ...笑
このウォルコットとレノン以外でも代表初選出でメンバー入りが何人かいます。
オーストラリアではドイツ2部ドレスデンの194センチの大型FWジョシュ・ケネディが、スウェーデンでは22歳レバークーゼンDFステンマンが選出。はたして「隠し球」として監督の期待にこたえられるか。
逆に有力といわれながら落ちた選手もちらほら。
病気のビドマーや怪我のイ・ドング、ビセンテ、サラス(エクアドル)、ヘジュク(アメリカ)、ビエリは仕方ないとしても、オランダではダービッツ、セードルフ、マカーイが落選。スウェーデンではステンマンの代わりにオストルンドが外れ、イングランドでも2人のサプライズの煽りを受けてベントやデフォー、ライト・フィリップスが外れました。アルゼンチンでもサムエルやサネッティが落ちそうだし、韓国ではあのアディダスのCMにべッカムやジダンと競演しているのにチャ・ドゥリがメンバー漏れ。これはかなり凹むだろー。
心境は「あのCMを流すのをやめてくれ」って感じでしょう。
これからも続々とメンバーが発表されるでしょうが、そのたびに起こるサプライズに注目しながら、ワールドカップまでのわずかな日々を楽しんでいきましょ~!
