【楽典】小学生でも分かる『音符の長さ』『拍・拍子』と『小節』の話 | 「0」から新しい「1」を生み出す【Ai Musicメソッド】「すずきピアノ教室」

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☆【楽典】小学生でも分かる『音符の長さ』『拍・拍子』と『小節』の話

 

小学生でも分かる楽典シリーズ・・・、と勝手に名付けまして、本日は第4話です。

楽譜を読むときの「音符の数え方」に繋がるお話です。

 

第1話・・・名曲から見る装飾音・装飾記号

第2話・・・小学生でも分かる『音階』と『調』

第3話・・・小学生でも分かる『線』とよく見る『記号』

 

第1話の記事「名曲からみる装飾音・装飾記号」を書いていまして、気づいたことがありました。それは、音楽を語る上で普通に使っている言葉が、「専門用語」になっていると言うことです。

 

そこで、ピアノを習ってらっしゃる生徒さんにとっても、お母様方にとっても、

意味が分かるようで、分からない言葉が多いのでは・・・、はてなマーク

と思いまして、生徒さんやお母様、そして独学の方にもお役に立てたらと、いわゆる「楽典」に関して書いております。

 

 

さて、本日のお話は、前回の「小節線」つながりで、『小節』と『拍・拍子』 『音符』についてです。

 

 

今回、お話が分かりやすいと考えまして、過去記事の際の1⃣と2⃣との順番を逆にしてみました。

途中で、表現のおかしいところがあるやも知れません。

お察し頂き、お許し下さいませ。

 

 

本日の目次です。

分かりやすいように、『音符の長さ』のお話から行きたいと思います。

 

1⃣拍・拍子

 ①音符・音符の種類

 ②拍子

2⃣小節

 ①完全小節

 ②不完全小節

 

 

 

1⃣拍・拍子

 

①音符(音価・音の長さ)

 

 

この『音符の長さ』や『音符の価値』をご理解頂いておりませんと、さまざまな楽譜・音符を読む際、ご説明しにくいので、『音符』ってどうなっているのか、からお話しさせて頂きます。

 

①音符(音価・・・音の長さ)

 

よく皆様が目にします「黒い音符・・・とん・とん・とん・とん」ってよく数えますね。これは、はなんでしょうはてなマーク
そう「4分音符」って言うんですね。

なんで「4分音符」って言う名前なのでしょう。

 

下の<図1>をご覧下さい。

 

<図1>

 

「全音符」・・・この○の形の音符が元になっています。

 

・「全音符」が2つに分かれた音符なので、「2分音符」

・「全音符」が4つに分かれた音符なので、「4分音符」 と言います。

 

そして、さらに、「全音符」が8個に分かれた音符は「8分音符」になります。

 

「音符が分かれる」と言うことは、「音符を伸ばしている時間が分かれる」と言うことです。

 

例えば、「全音符を4秒間延ばしている」としたら、「2分音符1つは2秒間」と言うことです。

「4分音符1つは、1秒間」です。

 

 

楽譜に表してみますと、下の<楽譜5>のようになります。

 

<楽譜5>

 

さらに、分かれると「16分音符」になり、音符をつなぐ横の線が1本増えます。

 

<楽譜6>

 

<楽譜7>

上の<楽譜7>は、16分音符の次の「32分音符」になります。

横の音符をつなぐ線も、さらに1本増えて3本になっています。

 

 

以上で、音符の種類と、音符同士の関係がお分かりになったでしょうか?

 

音符の横に『点』がついている音符もありますね。

それは、書かれている音符の 「×1.5 倍して下さい」 と言うことです。

詳しくは、またの機会にお話しさせて頂きます。

 

 

②「拍」と「拍子」

 

「拍」ってなあに?

「拍子」ってなあに?

 

このように書きますと、答えを知っているようで、その答えを分かりやすく明確に言うのは難しいですね。

 

下の楽譜<楽譜8>を見てみましょう。

A曲とB曲の2曲が書かれています。

いかがですか?

 

この<楽譜8>のように、小節線の書かれていない楽譜を演奏するとしたら、非常に演奏しにくいですね。

このA曲・B曲のタイトルは、分かりましたか?

 

 

<楽譜8>

 

では、A曲の楽譜から見てみましょう。<楽譜9>

 

<楽譜9>

<楽譜9>の下の方に書かれている「青い4分音符」が「拍」になります。

この楽曲の中で、常に「トントントントン~~」と、同じ速さで流れています。

 

 

では、試しに、Aの曲を「青い4分音符」4つ毎に、小節線で分けて見ましょう。

<楽譜10>になると、とても分かり易くなりますね。

 

<楽譜10>

 

<楽譜9>と<楽譜10>を見比べて見て下さい。

 

変わった箇所が、幾つかありますね。

 

・ト音記号のすぐ横、4の数字が縦に2つ、重ねて書かれています。

 

この数字は、「下の4=4分音符を1拍と数えて、上の4=1小節に4拍入る曲です。」とお伝えしていることになります。

「よんぶんのよんびょうし」と読みます。

 

 

・「拍」を表す楽譜下の4分音符に、他の色・赤や緑がつきました。

 

これは、拍の持つ特徴を表してみました。

 

赤い音符に『強』 緑の音符に『中強』 青の音符には『弱』を書いてあります。

これは、その拍の持つ「存在感・強さとしての特徴」です。

実際に強く弾くかどうかは、楽曲のフレーズなどを考えて弾きますので、この限りではありません。

 

では、なんで『強い拍』や『弱い拍』があるのかといいますと、皆さん、『長なわ』ってご存じですか?

複数の人数で、長い縄跳びを使って一緒に跳ぶ「縄跳び」です。

あの「長なわ」を回すとき、皆がちゃんと続けて飛べるように、一定の間隔で回るようにしますね。その時、上手く回すために、回す腕に力を入れる時と力を抜くときがあります。

この「長なわ」を回すような感覚で、人は音楽を聴いたり、演奏もします。

 

ですので、「○拍子」に合わせるように、始まりの1拍目が分かり易く「強拍」という特徴を持っています。

小節線もその感覚と同じように、線が引かれていると分かり易いんですね。

 

Aの曲は「どんぐりころころ」でした。

 

 

もう1つの「B曲」を見て下さい。<楽譜11>

小節線を入れてみました。

・・・でも、はてなマーク

 

<楽譜11>

 

この曲は何という曲か、わかりますか?

小さなお子さんでも、ピアノを習っているお子さんでもご存じの方が多い、かなり有名な曲です。

 

 

書き方を変えてみましょう。

<楽譜12>

 

<楽譜12>の書き方になりますと、楽曲を知っている方は全員、分かりやすかったかと思います。

 

『かっこう』(ドイツ曲)という曲ですね。

<楽譜11>のように、小節線が書いてあれさえすれば見やすくなるワケでは無いんですね。その曲の「ノリ」に合った拍子でのの書き方、小節線の入れ方が必要です。

<楽譜11>では、『かっこう』のようには感じませんでしたね。

 

また、逆に皆様がピアノの練習をするときは、楽譜に書かれている拍子を自分の中で感じて持ってから、練習をしていかないと弾きにくくて効率が悪くなってしまうと言うことが言えます。

 

『拍子』って、どういうものか、お分かり頂けたでしょうか?

『小節線』も大切でしたね。

 

 

では、色々な『拍子』の表示を見てみましょう。

 

<楽譜13>は「4分音符」を1拍と感じて演奏するときの表示です。

4段目に、アルファベットの「C」と似た記号がありますね。

これは、「4分の4拍子」を表していますが、この記号に名前はありません。

 

<楽譜13>

 

下の<楽譜14>は、「2分音符」が1拍になります。

音符の書かれている数は4分の4拍子と同じですが、感じ方として「大きく2拍子」になります。

 

<楽譜14>

 

 

次の<楽譜15>は、「8分音符」が1拍になります。

そして、拍子は、ご覧のように、『3』の倍数として増えていきます。

「8分の9拍子」の次は、「8分の12拍子」になっていきます。

「8分の3拍子」を一組と感じて、「8分の6拍子」は大きく「2拍」、「8分の9拍子」は「3拍」と感じて演奏することが多いです。

 

<楽譜15>

 

簡単ですが、『小節』と『音符』、そして『拍』のご説明でした。

 

 

・「拍」というのは、音楽が流れている中で、常に一定の速度を保って感じている「心臓」の様な物です。

 

・「拍子」とは、「拍」が、音楽の中で「強く感じる拍」と「弱く感じる拍」があり、やはり一定の規則性を持って繰り返されている(長なわを回しているような)状況・状態を言います。

 

 

それぞれの拍子での演奏時の細かい注意点などもありますが、それは楽曲によっても変化していきますので、ここでは割愛させて頂きます。

 

 

 

 

2⃣小節

 

までは「小節」です。

先の第3話・・・小学生でも分かる『線』とよく見る『記号』の中にも簡単にご紹介しています『小節』ですが、

 

・楽譜の中で縦の線で規則的に区切られているお部屋が『小節』

そして、

・その縦の線を『小節線』といます。

 

何故、この線があるのでしょうね。

考えたことはありますか?

 

先の「音符」や「拍・拍子」でもお分かりかと思いますが・・・

 

よく小さな子が、「どうして○○なの?」と、大人が答えに困ると申しますか、答えるのが面倒だったり、調べれば分かるけど即答できない・・・ような質問をすることがありますね。

 

この「どうして・・・?」と疑問に思うことは、私達大人にとっても非常に大切なことなのだそうで、この答えがはっきり分からない「モヤモヤ」とした時間が想像力を使う絶好のチャンスなのだそうです。

 

 

さて、皆さん、この小節線って何であるんでしょうね。

私と一緒に考えてみて下さい。

 


 ①完全小節

 

小節には、「完全小節」というものと、「不完全小節」という2つの種類の小節があります。

下の楽譜<楽譜1>をご覧下さい

 

前にも出てきました「おほしさま」(フランス曲)の楽譜です。

 

楽譜の中の『赤い↑』が指している「縦の線」が小節線です。

小さくて見難く、ごめんなさい。

 

 

<楽譜1>

そして、この小節線と小節線の間のお部屋が『小節』と言いまして、なかでも『完全小節』と言われる小節になります。

 

では、「完全」でない、『不完全小節』とは、どの様な小節なのか、見てみましょう。

 

 

②不完全小節

 

下の楽譜<楽譜2>をご覧下さい。

『聖者の行進』と言う曲です。

 

生徒さん達に使って頂いている教本などによく載っている曲ですので、ご存じの方も多いと思います。

 

よくご覧になって下さいね。

 

オレンジ色の四角で囲んであります「最初の小節」、ちょっとおかしくないですか?

 

「4分の4拍子」と書いてあって、(4分の4拍子ってなあに?・・・後でね。)

他の小節は、4分音符(黒い音符)が横に4つずつ書かれているのに、最初の小節は3つしか書かれていません。

 

 

<楽譜2>

『拍』のお話になりますが、最初の書かれている「4」の数字が上と下に重なって書かれていますね。これを「4分の4拍子」と読みます。

 

この曲は、4分音符(黒い音符)が1小節の中に「4つ」ずつ入っている曲ですよ、とお知らせしています。

 

ところが、最初の小節は「3つ」しか入っていません。

 

これが、「不完全小節」と言う物なんです。

この曲は「4拍目」が無いのではなく、「1拍目」が無いんです。

 

このように1拍目から始まっていない曲の始まり方を「アウフタクト」とか「弱起」と言いますので、「不完全小節」で始まる曲を一般的に「アウフタクトの曲」と言われています。

 

*「弱起」・・・「じゃっき」と読みます。

何故、こう言われるのでしょう。

答えは後で・・・。

 

そして、このようなアウフタクトの曲の場合、楽譜を読むとき・演奏するときなど、色々なことに気をつけなくてはならないんですね。

 

 

<注意点>

 

・弾き始める前に、4拍子ですので「1・2・3・4」と心の中で数えますが、次の足りない拍、「聖者の行進」では「1」までを心に中で数えてから弾き始めます。

 

・曲の中の殆どのフレーズの始まりが、曲の最初と同じアウフタクトになっています。

大抵の曲には「スラー」という記号が書かれていて、分かり易くなっていますが、スラーが書かれていない場合は、ご自分で注意して楽譜を読む必要があります。

フレーズの歌い方が変わってしまうからなんですね。

 

・小節の1拍目は「強い拍」という性質を持っていますので、後の拍の音は弱めになります。これは、アウフタクトでも同じですので、出だしの音が強くならないようにする注意も必要です。

 

・小節の数え方も気をつけなければなりません。

この「不完全小節」ですが、「完全」ではないので、「1小節」とは数えません。

アウフタクトの曲の「1小節目」というのは、「完全な小節」の「1小節目」と言うことになりますので、<楽譜2>で「4小節目」と言いましたら、2段目の最初の小節になります。

 

 

さて、この「不完全小節」から始まる曲の最後を見てみましょう。

次の<楽譜3>は「聖者の行進」の終わりです。

 

<楽譜3>

 

あら?

1拍しか書いてありませんね。

 

足りなかった拍は、最後に書かれていて、最初と最後を合わせて「1つの小節と同じ数」になります。

 

ただし、時によっては、最後の小節も「完全小節」なっている場合もあります。

楽譜を書くときのソフトの関係でしょうか?

私もアウフタクトの曲を書いているとき、最後の小節が完全小節になってしまい、どうにも直せなかったことがありました。

 

 

さて、、もう1曲、ご紹介しましょう。

皆さんに人気の「トルコマーチ」(モーツァルト作曲)<楽譜4>もアウフタクトの曲です。

 

<楽譜4>

こちらは、「4分の2拍子」の曲ですね。

始まりの小節が、1拍分しかありませんので、「不完全小節」という事になります。

 

 

ところで、アウフタクトの時の、『弱起』ってありましたね。

 

『拍・拍子』の<楽譜9><楽譜10>をご覧になってみて下さい。

 

小節の途中から始まるとき、

1拍目の「強い拍」でなく、2拍目や3拍目などの「弱い拍」から始まっているので、『弱起』と言うんですね。

 

お分かり頂けたでしょうかはてなマーク

 

 

 

それでは、また。

 

最後までお読み下さいまして、ありがとうございます。

 

 

 

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