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エーラー式クラリネットキー

エーラー式をお使いのお客様から左小指キーが遠くて操作が大変と言うご相談を受け・・・





試作です。

木管楽器工房Anchesのブログ-German Cl LH 1

木管楽器工房Anchesのブログ-German Cl LH 2先ずは荒削りで少し大きめに製作して仮合わせを行います。
この段階でお客様に実際操作して頂き、丁度操作し易い大きさ形状に削ってゆきます。










納得頂いた所で楽器から外し、仕上げに入ります。
今回のキーの場合、外しても(不便は有る物の)楽器を使用する事は出来るので一度楽器は
お客様の元にお返し致します。







決定されたキー形状で仕上げのヤスリがけを行い、磨いてメッキへ。






木管楽器工房Anchesのブログ-German Cl LH 3
木管楽器工房Anchesのブログ-German Cl LH 4

メッキから帰って来た所で、再度お客様にいらして貰い楽器に取付けて、最終確認です。







キーの改造等の場合は可能な限りこの様な手順をとります。
折角製作/改造するのなら一手間掛かってもお客様に確認して頂き、納得した物を作った方が
お互いの為ですから。

最近の加工

お久しぶりです。

最近行っている加工作業に竜笛の改造が有ります。



木管楽器工房Anchesのブログ-竜笛1




持ち主の方は右手が使えない為に左手一本で演奏出来る様にしたいとの御希望。


ご存知の様に竜笛は左手指3本(+親指は楽器の保持)と右手指4本で演奏します。
その右手指4本分を何とか他に割り振らなければなりません。
楽器の保持も難しくなります。

最初に試したのが左手小指に右手の指穴を操作させる方法。
勿論直接抑えられませんから、キーメカニズムを作って小指で操作しようと考えました。

ところがこれはとても無理。
小指で押さえる操作に負担が大きすぎるのと楽器の保持が難しくなってしまうのです。







$木管楽器工房Anchesのブログ-竜笛2
そこで現在、穴を押さえる左手指三本+小指にそれぞれ右手の操作を分担させる方法で進めています。
左手指は伸ばした状態で指の付け根で音穴を押さえ、指先でキーを操作する訳です。
元々和笛の場合指を伸ばして指の中程の腹で音穴を押さえますから操作としては問題無い筈です。
$木管楽器工房Anchesのブログ-竜笛3

















キーメカニズムが若干大きく/重くなりますが、バランスを考えて製作をすすめています。
楽器の管厚が無いのでポスト(柱)も立てられない為に、メカユニットごと管体に縛り付ける方法を
とります(写真ではタイラップで仮止めですが、最終的には糸巻きになります。




木管楽器工房Anchesのブログ-竜笛4



先日の仮合わせではトーンホールの抑えが若干不安定な事が判りましたので、トーンホールの上面
素材を考え直し、トーンホールとメカの位置関係をこれから調整です。

方向性は見えましたので、あとは調整の詰めになります。
これで演奏に戻れれば良いのですが。


仕上がりましたらまたご報告致します。

ご報告

出張に因る不在中は修理のご依頼やご相談のお客様にはご不便をお掛けして大変申し訳ございません。
こちらマラウイでの仕事も最終段階に入り、来週初めには帰国予定です。

不在中にお問い合わせ頂きご不便をお掛けしたお客様には、改めてのご依頼をお待ちしております。




さてこちらマラウイですが、発展途上国、特にアフリカに於いては比較的治安が良い国です。
人々もとても好意的ですし、余り危険な雰囲気を感じる事が有りません。
そして特筆すべき事は釣り銭の誤摩化しや順番待ちの横入りが無いと言う、とても印象の良い国です。
この国への仕事は2度目ですが、その点に関しては前回も今回も変わり有りません。


残念な事にこの国には大きな輸出産業と言える者が少なく、物も周辺国に比べても少ないです。
と言う事は食事もバリエーションが少なく、自然と偏った食事になります。
そして極めつけは物価の安さ。
カールスバーグと言う元々デンマークのビールが現地生産されており、1瓶がおよそ50円。
お店やレストランで頼んでも90~150円程度。
おまけにどこで買っても冷えた物が提供される。


普段日本ではビールを飲まない私もついついビールを飲む機会が多くなります。


偏食とビール・・・・・・・・・



帰国後の体調にちょっと疑問を感じる今日この頃です(笑


それでは工房Anchesにて改めてお待ちしております。

探しています

突然ですが試作/パーツ流用に使用する楽器を探しています。
A管クラリネットの不要品、破損品が有りましたらご連絡頂ける助かります。
第一希望はセルマーのシグネチャー。
セルマーの他の機種やクランポンでも構いません。

特に使用したいのが下管ですので、上管に大きなダメージが有ったり下管だけでも
問題有りません。

もしお手元に不要/壊れた楽器が有りましたらご一報下さい。
引き取り価格はご相談させて頂きたく思います。
宜しくお願い致します。

木管楽器工房Anches
山田 直也

コントラアルト修理

現在某団体からの所蔵楽器を何点か行っており、その修理に必要なコントラアルト/コントラバス クラリネット純正パッド。

正規流通ルートから普通に買いました(笑

$木管楽器工房Anchesのブログ-コントラアルトパッド1



$木管楽器工房Anchesのブログ-コントラアルトパッド2


結構いい値段します。
定価購入ですからコントラアルト用が¥30135コントラバス用が¥32445でした。

作りは
$木管楽器工房Anchesのブログ-コントラアルトパッド3



$木管楽器工房Anchesのブログ-コントラアルトパッド4












正直良くありません。

画像で判る通り表は問題無く見えますが、サイドの張りが不十分で裏の留めも・・・・・・

おまけにサイズが若干大きめ。
これは革の厚み分か、革の引っぱりが充分で無い分なのか。
従ってカップに入れる時にキツくて押し込む状態になり、押し込みのせいで表面の革にたるみが生じてしまいそうになります。

更に厚過ぎる作り。



結局修理に使える品質で無く、かなりの割合でパッドを巻き直しました。
手巻きパッドはサイズもぴったしで、カップに適正に収めればトーンホールにも自然に合います。

高い純正品を買ったのに手巻きで作り直す手間と高い請求が増えただけ。
ま・・・・・それも作業の一部だと思う事にしましたが、不思議なのは工場でこのパッドを使ってるのか?
と言う事。
少なくても私の技術では適正に合わせる事は出来ないパッドでした。
取り外した古いパッドはサイズも厚さも適正でしたし、革の質も異なるので最近切り替えた物なのかもしれませんが。