木管楽器工房Anchesのブログ -9ページ目

メッキ料金について

9月に書いたオーボエの金メッキオーバーホール
http://ameblo.jp/anches/entry-11624030333.html
のメッキ代金についてご確認のお問い合わせを何件か頂いております。

内容は「本当にあの値段で出来るのでしょうか?」と言うものです。
どうやら他で見積もった価格に比べて安い様なのです。


書いた内容の通りメッキの際には全てのパーツを外し、コルク類やバネも取り外してからメッキに出す必要が有ります。
その為に必然的にオーバーホール作業と同時になりますが、オーバーホール代9万円にメッキ代金およそ4万円と言うのは間違い有りません。
メッキは下地処理が重要なので下地が酷く荒れている場合や変形/摩耗の激しい場合はそれを修復して表面を仕上げて磨くと言う作業が必要になります。
その程度に因っては若干のプラス価格になる事も有りますが、今迄に当工房で行った作業ではそこまで酷いケースは無くメッキ価格も最大で下地処理込みで6万円を超えた事は無いと記憶しています。

ではメッキの質が悪くて安いのか??
それは違います。

現在メッキ作業をお願いしているのは楽器/アクセサリー/医療関係器具等のメッキを多く手がけており、楽器業界においても名の通ったメーカーからメッキ作業を依頼されていたり、多くの楽器店も作業を依頼している会社です。
なのでメッキの品質は保証出来ます。

その会社のメッキ代金に当工房での若干の手数と送料等を加えた価格がお客様への請求金額と
なっています。
当工房の場合オーバーホール作業を主体に考えてメッキはそれに付随するオプションで、作業の手間はサービスだと考えております。
従って、「手間」の分が最小限のほぼ実費と考えて頂けばオーボエのメッキ代としては適正な価格でしょう。


もし見積金額が高いと感じらる事が有ったなら、どの様な手数を掛けてその価格になるのか、明細をしっかりお聞きになって内容を納得されるのが良いかと思います。
当工房では無い手数や作業が含まれているかも知れませんので。


再メッキをお考えの方がいらっしゃいましたら現状のキーが余り痛む前にする事をお奨め致します。
先程書いた様にメッキは下地が大切です。
痛んだ楽器を元の状態に戻すには手数が掛かり、仕上がりにも劣化が見られます。
酷くなる前にメッキを掛け直す。
これが良い仕上がりと、作業代金を低く抑えるコツと言えるでしょう。

Ob 検品調整

オーボエの調整の場合、楽器のメーカーや奏者のリードスタイル/吹き方に因って調整が微妙に変わってきます。
勿論楽器本体のコンディションも重要です。


私が昔トレーニングを受けたロレーの場合、工場で生産の際には非常に精密に作業をしています。
キーのガタも無い状態です。

で現在作業中のロレーのオーボエです。

$木管楽器工房Anchesのブログ-Loree Ob1



分かりますか???







$木管楽器工房Anchesのブログ-Loree Ob2


キーのシャフト(芯金)が作業の為に抜かれています。
それでもキーパーツは動きません。

キーにガタが無ければキーチューブ部分の端面同士が隙間無く並んでいるのでバネのテンションでキーはその場に留まります。
勿論ガタが有ればバネに押されてパーツはバラバラと飛び散りますね。

キーにガタが無いと言う事は無駄な動きが発生しませんので音が静かなだけで無く、調整ネジの接点がブレる事も無いので調整も精密に出来ます。


一番厄介とも言えるガタはG#キーのガタです。
ここはキー両端のチューブが短いので上下方向だけで無く左右にも揺れる様にガタが出易いですし、ガタを取るのも難しくなります。
此処に左右のガタが有るとF#キーとの連結調整の際にキーがバネで逃げてしまうので調整ネジを必要以上に締めないとF#-G#の連結が閉まりません。
ところが締め過ぎだとF#以下の音全ての鳴りに影響してしまいます。


皆さんの楽器にその様なガタは有りませんか?

新規オープン

工房の近く、裏手の隣ブロックに新しくコンビニがオープンしました。

これ迄工房の近所にはメジャーコンビニが無く、ちょっとした買い物などで不便をしておりました。

またお客様の中には修理/調整後にコンビニに行って現金を引き出したいと仰るかたも時々いらっしゃいましたが、その様な時に離れたコンビニ迄行って頂く事になりご不便をお掛けしていました。

新しく近所にオープンした事で便利になるでしょう。
またこの店舗は大きな駐車場を備えておりますので(近日オープンのドラッグストアと併用)
車でお越しのお客様が時間調整などでも立ち寄り易くなると思います。


で本日、このコンビニに初めて買い物に立ち寄りました。


買い物と言っても収入印紙なんですけど。


通常、収入印紙や切手を購入すると専用の透明袋に入れてノリが付いてしまったりしない様にしてくれます。
保管にも必需品です。
$木管楽器工房Anchesのブログ-切手



新規オープン店では違いました。


$木管楽器工房Anchesのブログ-収入印紙


何のネタですか?



専用の袋が無かったのか、見付からなかったのか、レジ店員が知らなかったのか(どれも余り考えられないのですが・・・・メジャーコンビニのオープンなら本部から仕入れや準備もリストで指示を受け、開店当初は人材も送り込まれるでしょうから)


もしファミマの関係者様がこのブログを見ていらっしゃいましたら申し上げたく思います。


面白過ぎます!!




さて木管楽器工房Anchesは今週末、出張の為に不在に致します。
急なトラブル等でご依頼のお客様がいらっしゃいましたらご迷惑をお掛けして申し訳ございません。


作業中

今、作業中の楽器です。


木管楽器工房Anchesのブログ-Ob メッキ1


オーボエの再メッキ修理になります。

今回はお客様の御希望でピンクゴールド。
そしてポストパーツはシャンパンゴールドと言う組み合わせ。

木管楽器工房Anchesのブログ-Ob メッキ


この楽器は元々の銀メッキが比較的綺麗で傷みが無かったので、メッキ作業が非常にスムースに
いきました。
当然仕上がりも良し!

でお値段の方ですが・・・・・・・



実際のメッキ代と言うのは一般に思われている程高く無いのです。
再メッキ代が高いのは下地処理作業の手間賃が殆ど。
今回の様に下地の傷みが少ないとその手間も少なくて済みます。
このピンクゴールド&シャンパンゴールドの組み合わせでメッキ実費はおよそ4万位になります。

当然再メッキの時には全てのパーツを外してオーバーホール作業になりますので、オーバーホール代にプラス4万と言う事になりますが。


メッキから戻って来たパーツは、この様に楽器に仮組する事となります。
ポストを本体木部にねじ込んだり、メッキの厚み分キツくなった部分等を確認して
いかなければならないからです。
勿論メッキに傷を付けない様にバネ類も全て取り付け直し。
仮組をして全て確認した上で、改めて全バラしてパッドやコルク等パーツの取付に入ります。

Ob 譜立

Ob用の譜立を製作しました。

ご存知の様にマーチング等で使用する管楽器用の譜立、Ob用は市販ラインナップに有りません。
マーチング等の際にOb奏者は他の楽器やフラッグ等を担当して楽器を演奏しない事が多い事からだと思います。

しかし一部の団体や自衛隊/警察の音楽隊等ではマーチングや式典等の際に譜立が必要に
なるケースがあります。
その様な場合、フルート用の腕に付けるタイプ等を使ってる方も多いのですがポジション的には決して使い易い物では有りません。


で、以前から何度か依頼されて製作しているのがこちらの譜立。

$木管楽器工房Anchesのブログ-Ob譜立1



楽器への固定はバナナキーの支柱を使用しています。
バナナキー自体、殆ど使用する事が無いので丁度良い流用になります。


$木管楽器工房Anchesのブログ-Ob譜立2



そして取付部分のネジは逆ネジにしてあるので譜面の重さでネジが緩んでしまう事も有りません。

若干左にシフトして譜面を取り付ける事になりますが、譜面迄の距離も適度でこれまでに使用された方からは好評です。

$木管楽器工房Anchesのブログ-Ob譜立3