前回の記事で電子書籍にまつわるお話の一区切りがついた様な雰囲気を出していましたが、最後にもう一つだけ、ちょうど先日インタビューを受けていただいた齋藤順さんのセミナーのお手伝いがありましたので、そこで得た実感というものをお伝えします。
齋藤さんのブログの場所もお伝えしておきますね。
さて、セミナーの内容直接そのものは流石に齋藤さんのコンテンツですので書きませんが、私の理解として齋藤さんがどの様な事を教えているのかと言う切り口で話しを進めていきましょう。
因みにですが、齋藤さんの肩書として、苫米地式コーチング認定コーチであるとともに気功師という肩書も持っています。
認知科学、いわば人間の脳の働きに基づいたコーチングを行う苫米地式コーチングを学んだ齋藤さんいわく、気功の定義は
共感覚による内部表現の書き換え
ということだそうです。
共感覚と言われるとテレビで取り沙汰される音や数字に色が見えたり、味がするといった先天的な才能というか性質が頭に浮かぶのではないでしょうか。
実をいうとこういった共感覚というものは、訓練である程度後天的につけることも可能です。
そんなバカなと思われる方もいるでしょう。
念の為断っておきますとこの主張はあくまで「ある程度」ですし、何も生まれつき持つ共感覚と同じ強度の物が簡単に得られるかといえばそんな事はないだろうというのは「私の考え」です。
過去の2つの記事を参照していただきたいのですが、人間の認識というものはかなりテキトーです。
テキトーとも言えますが、脳の認識はものすごくフレキシブルとも言いかえられます。
この考えを補強するにあたって、私が印象的だと感じているのはG.M.ストラットン氏による逆さ眼鏡の実験です。
本来の人の目に映る光の像というものは、構造的には網膜に上下逆さに写っているはずです。
しかし、私達は普段そういった事を意識していませんね。
ざっくりとした実験内容としては「上下逆さに映る眼鏡を着用するとどうなるか」というものなんですが、実験の結果としては、数日その眼鏡を着用していると見える像が正立するというものでした。
物理的に網膜に映っている像を脳の処理で補正したんですね。
実験そのものの題意とは離れていますが、後天的に脳の処理を大きく変化させる事ができるということも一緒に示された実験だと思うのです。
話が戻って、苫米地式コーチングの文脈では気功というものは、そういった脳の働きで感じる感覚の一つであり、気功で得られる感覚を用いて自らの認識を書き換えていくということなのです。
意外と人間の脳はテキトーという事を理解して、それに委ねるという意識で望むとコーチングに関しても受け入れやすいと思います。
前置きが相当長くなってしまいましたね(笑)
今回のセミナーの内容としてはそういった共感覚の捉え方の引き出しを増やすこと、使い方についての解説がありました。
そして、実際に自分の身体に触れながら上半身の固まっている筋肉を意識してほぐしたり、触れられない箇所に意識を向けたりして共感覚を磨いたりしました。
またここで私の見解なのですが、こういった後天的な共感覚を磨く作業に大事なのは如何にして感覚に全て委ねるかということなのだと思います。
先述した生まれつきの共感覚や、変化を目の前に突きつけ続ける逆さ眼鏡は強烈な実感を伴っています。
しかし、こういった訓練は最初の「ちょっと変わったかな?」という変化に気づけないと、「今まで通りの感覚でみえる」というバイアスがかかって認識から欠落してしまうのです。
逆さ眼鏡の様な強烈な変化さえ変わるのに数日、戻るのに数時間かかるのでそれを自力でやるには正しくリラックスして偏見なく変化に委ねる事が必要になるのです。
そして長々書きましたがこういった、気功や共感覚の訓練というものは、一人でやるよりもコーチに先導してもらいながらやると効果が段違いなのです。
最初のうちは「コーチが居る時だけできる」と言う状態もあるほどです。
そういった意味でコーチと可能ならオフラインで、そうでなくとも内面をある程度知れる環境で行うほうが効果的です。
ここまで書いておいて、このブログの記事でセミナーの内容を語るよりも実際に受けてもらったほうが効果的だなという事に気づきました(笑)
まずは、ブログやインタビューを読んでみて下さい。
興味があれば踏み込んでみましょう。