保育園を5日間で追い出された自閉スペクトラム症の息子は現在小学4年生。行動がゆっくりな頑固娘は小学2年生です。
場面緘黙
まずは私の場面緘黙
私は恐らく場面緘黙経験者です。
場面緘黙とは、
DSM-5では下記の5項目が規定されている。
- 他の状況で話しているにもかかわらず、話すことが期待されている特定の社会的状況 (例:学校) において、話すことが一貫してできない。
- その障害が、学業上、職業上の成績、または対人的コミュニケーションを妨げている。
- その障害の持続期間は、少なくとも1ヶ月 (学校の最初の1ヶ月だけに限定されない) である。
- 話すことができないことは、その社会的状況で要求される話し言葉の知識、または話すことに関する楽しさが不足していることによるものではない。
- その障害はコミュニケーション症 (例:小児期発症流暢症) ではうまく説明されず、また自閉スペクトラム症、統合失調症、または他の精神病性障害の経過中にのみ起こるものではない。
子供の頃はこんな感じ↓
私の場合、2人であれば話せるけど、それ以上の人数が集まると話せなくなる。
理由は、
・どのタイミングで話し出すのが適切か解らない
・変な人だと思われたくない
・間違えてると思われたくない
・何を話せば正解か解らない
・とにかく恥ずかしい
・私なんかと話したい人はいない
こんな感じ。
小学校時代、授業中に問題の答えを言うことはできても、正解のないことに対してはほぼ発言していませんでした。
ごくごく少数の、クラス内の2人以外とは話せず。
皆と仲良くしている子達を羨ましいと思いつつ、何を話せばよいか解らないので話せない。
そんな感じで高校まで過ごしていました。
でも、大学に入ると思考が同じ子が多いからか話せることが増えてきました。
会社に入ったら、
仕事で話す必要があること、
運の良いことにとても仕事のできる上司の元で働けたので、上司効果で私も仕事ができると周りが勘違いしてくれたため、意見が通りやすく、色んな立場の方、社長なんかとも割と話せるようになりました。おかげで〇〇賞というものはほぼ入賞していました。この辺は今思うと自閉脳(人と違うことを言う、没頭する)のおかげだったんだろうな。
結婚してパートを始めると、上司効果がなくなったため、コミュニケーションに難が生じ、今は結構苦労していて、再び場面緘黙が現れてるなと感じます。
そんな話を今の上司としていたら
「ごうさん、めちゃくちゃ生きづらくない?」
って言われちゃいました(笑)
いや、ほんと、めちゃくちゃ生きづらいですよー!
私にとっての解決策は
変な人と思われてもなんでも良いと割り切って、とにかく人に話しかける!
これに尽きると思います。
ただそれが、私にはメチャクチャハードル高いし、すっごい疲れることなんですけどね^^;
息子の場面緘黙
息子の場面緘黙が気になったのは4年生になってから。
それまでも放デイで「話をしない大人しい子」と思われたり、学校の担任にも「息子の声を聞くことがあまりない」と言われることがありました。
最初にその話を聞いた時はとても息子とは思えない!
でも、場面に合わせて行動を変えるなんて成長したな~
って思っていました。
それはそれで本当に成長なんだけど。
この間こんなことを話してくれて、
あ、これ、場面緘黙じゃね?と。
通級ではメチャクチャ話せるし、特定の子ではなくて近くにいる誰とでも話せる。
でも、通常級に戻ると話せなくなる。
そんな息子に通常級でも通級でも一緒の子が、
って不思議に思って聞いてきたそう。
で、息子は、
なにそれ、こわっw
すっごい男子らしい反応(笑)
大丈夫?とかそういうのはない(笑)
この聞いてきた子とは
息子も通級や学童では仲良く話せるんだけど、クラスに戻ると一切喋らなくなっちゃう。
で、この話を聞いた時に、
話したいのに声が出ないって、まさに場面緘黙じゃんって。
そんな時にちょうどこんな講座を見つけたので参加してみました。
DSM-5ではASDと緘黙は併存しないとされているそうですが、講座の中のお話でもありましたし、私や息子を考えても併存するんじゃないかなと思います。
この講座を聞きながら、
息子はクラスでは場面緘黙の症状がでていて周りに迷惑がかかる問題行動がなくなったから、先生にとって優先度の低い子になった。
先生は大多数と明らかな問題児の対応に追われているので、周りが困るのではなく、自分が困るだけの息子にまで手をかけられない、そんな感じなんだなと気づきました。
ちなみに、
場面緘黙はそのうち改善していくそうで、私の経験からもそうだろうとは思います。
でも緘黙症状が出ている間、発達は止まってしまう。
それも自分の経験から感じるので、このまま息子のこの症状を放っておきたくはないなー。
【今日の褒め実践】
A(直前)娘は何でもママと一緒じゃないと嫌。スケートに行きたいと言うが、私はセミナーに参加したい。ママと一緒じゃないと嫌だとずっと泣いてグズグズ言っていたが、
B(行動)「りり、ママにスケート見せたいの。だからママと行きたいの。」と教えてくれたので
C(直後)「そうか!ママに見せたいからなんだ。ありがとうね。」と伝えると「帰ったら一緒に遊んで」と気持ちを切り替えられたので、一緒に遊ぶ約束をした。
※ABCの分類おかしいよ、それじゃあ問題行動を強化してるよ、もっとこう褒めるべきだよ、等のご意見大歓迎です♪